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植物日記etc 24.05

ツツジの花の盛りが過ぎようとしている。
道路沿いの大輪のツツジは全て落ちてしまって、今は遅咲きの品種なのか小ぶりで上品なツツジがまばゆい太陽に照らされて嬉しそう。

毎年のことであるが、藤の花は本当にあっという間だ。今年は気候の影響もあるのか、さらにあっという間だった。それに藤棚はどうしても蜂が寄ってしまうので、なかなか子連れでのんびり眺めることはできない。悔しい。

地元とは違い、関東は紫蘭を植えているお宅が凄く多い。そして生え広がることを恐れてか、桔梗の花は殆ど見る事がない。寂しい。

また、あえて書き分けるとすると、菖蒲や綾目、杜若などはこれから時期が来るので凄くたのしみにしている。
そして花屋やスーパーに行くと芍薬がお祭りかというぐらいに競うように売ってあるが、あそこまで大輪になると正直上手に活けれる自信がないし、そもそもどんな花入に入れるのが正解なのかも分からない。

家を買う前は府中に住んでいたので、その時から月に一度大国魂神社にお参りをする事にしているが、ここの青紅葉がひっそりとした場所に植えてあるようでしっかりと手入れがされており、とても生き生きとしていて、その上人形流しの情景と相まってとても粋だった。感心したというか感服した。素敵なお庭でした。

府中駅を降りてから大国魂神社を目指して欅並木通りに出ると、ここから本殿までまっすぐ続く並木道は通るだけでウキウキする。特に今の新緑の季節は信じられないくらいに清々しくて、何より緑が美しくて。語彙力が無いのでなんと表したらいいものか。

そして、まだまだ赤ちゃんだからわかるまいと、娘には何も教えていなかったけれど、気がつけば鳥居の前の一礼はきちんとできるようになっていた。感心したというより、シンプルに驚いた。

参拝後は神社近くの鉄道ジオラマのあるカフェに毎月立ち寄るがここは本当に最高で、誰にも教えていない。
美味しいコーヒーを飲みながらジオラマを眺めつつ、洋画の名作サウンドトラックを聞く。昨日はニューシネマパラダイスだった。おまけに娘がジオラマの電車が停まっていることにがっかりしていたら、マスターが電車を動かしてくれた。奥さんと常連さんと、娘と、わたしと、大人も子供も関係なくジオラマを眺めて楽しんだ。人見知りで男の人が苦手な娘も、おじさんたちに笑顔で手を振っていた。なんだかとても幸せだった。

昼間があまりにも楽しかった娘は、車の中で目が覚めて、家についたことを悟ると小さな声でしくしく泣いた。

おぶって寝室に行く時、いやだった、おうち、帰るの、いやだったの、と涙を流しながら再び眠りについた。
肩を伝った涙の温度に、思わず笑みが溢れた。


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