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29歳、チックチックブーンを観る

映画、チックチックブーンを見た。

ざっくり言えば30歳の誕生日を目の前にした売れないミュージカル作曲家がどんな葛藤を抱えてヒット作品を生み出すまでに至ったかという話。

「RENTを作った人の話」と聞いていた。

恋人、友人、仕事の成功、悩みの種で溢れる年頃の主人公が織りなすストーリーは、なんとなく予想する事ができたけど、いざ観てみると典型的だとか青春物語だとかそんなことはどうでもよくなって、言葉よりも行動しなければと思うようになっていた。

人それぞれ、成功までの道筋は違うし、感じることも違う。

芸術家の彼とは全く違う暮らしをしている私にも響くのだから、人が何かを一生懸命生み出す事や悩む様子は誰かに何か強い感情を与えるのだ。

世間からなかなか評価されない才能溢れる若者が、30歳を過ぎても諦めずに奮闘した結果掴んだ栄光の物語、と省略してしまうにはもったいない内容だった。

何を大切にして生きるか、どうやって自分を幸せにするかを考えさせられる話だったし、20代最後の年に見るにはうってつけの映画だったことは間違いない。

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