私の火

消えてしまいそうな火を、私は黙って眺める
息を吹き掛けると大きくなるよ
と君は言うけれど
私は疲れた
もう何年も、必死で消えないように
息を吹き掛けてきた
そろそろ穏やかな呼吸がしたい

薪を焚べれば大きくなるよ
と君は言うけれど
私が持ってる薪は全部濡れてしまった
よく燃える薪は
昨日までに使い果たしてしまった
君の薪は君のところの火に使っておくれ

「また火が消えそうなんだね笑笑」
「ちゃんとしてよ笑笑」
と君は送ってきたけれど
もしかして、君の火は、都市ガスで燃えてる?!
火が消えそうになる恐怖を知らない?!

でもまあ、私の火は、消えないから
これまでも何とか繋いでこれたから…
今回も、多分、大丈夫…



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?