マガジンのカバー画像

NOMAyado column

106
兵庫県と徳島県、4年間の2拠点生活を経て、2022年1月から始まった宿プロジェクト。思いをカタチにしていく中で、何を考え、心がどう反応したのか、ありのままの記録と、宿をやっていく… もっと読む
運営しているクリエイター

#リノベーション

猫の気持ちがわかる日々 (徳島宿プロジェクト)

nomayadoの改修工事も残すところあとわずか。 ギャラリー時代に使っていた鉄のNOMAサインも新たな「NOMAyado」サインとなって復活。なんかサインが付くとグッと宿らしくなってきた。うん、いい感じ。 立春を迎えたとはいえ、まだまだ寒い日々。 外されたまま放置されていた便器もようやく戻され、深夜に凍えながら外の簡易トイレに行くことも無くなった・・・とはいえ、やはり寒いものは寒い。吹抜けの広い共有スペースを一人でエアコンMAXというのも気がひけるので、足元のヒーターで

パズルな毎日!? (徳島宿プロジェクト)

昨年11月から始まった改装工事もいよいよ終盤。 先週は、ほんとありがたいことに設計事務所の方々にも手伝って頂いて、トイレなど水回りの壁の漆喰作業をやり直し。スタッフルーム内の塗装もいっきに片付いて、残すはカーペットやエアコン、トイレなどの設備工事を残すのみとなった。 基本的な工事は終わるとはいえ、開業に向けてまだまだ手を入れる部分も多い。 今は、宿の玄関サインを始め様々なサインをどうするかに頭を悩ませている。例えばトイレやシャワールーム、客室などのドアサイン。単純にカッテ

考えるより、感じよう (徳島宿プロジェクト)

最近、同じ夢をよく見る 「自分が車をどこに停めたのか分からなくなって、焦ってあちこち探し歩くのだけれど、いくら探しても見つからない」という夢。 これって何かを暗示しているのだろうか?  試しに「どこに車を停めたか分からなくなる夢」とまんま打ちこみググッてみた。 驚いたことに、どうやらこれは誰もがよく見るタイプの夢のようだ。 結果を総合してみると、どうやら気になっているのに放置していることがあって、潜在意識が早くそれらを処理しなさいと促しているということらしい。 なるほ

ひとり旅してますか? (徳島宿プロジェクト)

昔々、若かりし頃にはよく一人旅をしたものでした。 親友からのエアメールに触発されて、アジア放浪の旅に出たり、北海道の自然に魅了され、酪農家でアルバイトを始めた事もありました。お気に入りの音楽を道連れに、映画を見るかのように車窓を楽しみ、知らない街を浮かれ気分で散歩する。 まるで自分の好奇心とデートをするような時間。 今思うと、それは自分を見つめる かけがえのない時間だった気がします。 やがて仕事にも就いて、結婚。 特にフリーランスに成ってからは、なんとなく一人旅を封印し

奇跡なんかじゃ無い (徳島宿プロジェクト)

こっそりと始まった感があるワールドカップ。 コロナの時代を経て、ワールドカップの熱狂はすっかり骨抜きにされたのか!? そんな気持ちでテレビをつけると、そこにはマスク姿の人など見当たらず、絶叫するサポーターと闘志むき出しの選手が織りなす熱狂が、以前の大会と何ひとつ変わること無くスタジアムに渦巻いていた。 コレ、コレ、この感じ、テンション上がってきた! 正真正銘、本物のワールドカップが始まってるやん。 あれ・・・盛り上がってないのは、ひょっとして日本だけ!?。 そんなムー

宿の名前は「NOMAYADO」になりました  (徳島宿プロジェクト)

「NOMAYADO」という名前は、かつて10年に渡って営んでいたギャラリーの名称「NOMA」に由来しています。当時「NOMA」で行われるイベントには、それぞれ思いを込めて個別の愛称とロゴを用意していました。 例えば、クリエイター作品の展示販売イベントは「NOMAMISE」、 ライブイベントは「NOMAOTO」、サロンイベントは「NOMAYORU」など。 その流れで行くと、宿をやるのだから「NOMAYADO」か・・・。 遊牧民を意味する言葉「ノマド」を連想させるし、「大人の

見えてきたカタチ 見えてきた思い (徳島宿プロジェクト)

倉庫に暮らし始めて、早6ヶ月。 春、そして夏が過ぎ、朝晩寒さも感じる秋になった。 随分時間も手間も掛かったけれど、ようやく諸々の見積もりや申請、許可取りの作業に目処がついて、宿改装に向け具体的なイメージプランも出来上がってきた。 (表題写真は客室の小窓から海側を見たイメージ、ガラスの向こうに海が見える) これまでの打合せで、おぼろげに想像していた世界そのものなんだけど、リアルに想像できるようになることで、ここから先の準備や運営のスタイルなどが現実味を帯び始め、ビジネスとして

悩ましい選択 (徳島宿プロジェクト)

インバウンドの追風を受け、誰もが手軽に始められるようになった民泊ビジネス。 ただひとくちに民泊と言っても、実はその中に2つの事業法が存在している。 ひとつは、マンションの1室など普通の住宅をそのまま貸し出す住宅宿泊事業。 そしてもうひとつが、旅館業法に属する簡易宿所というもの。基本的に宿をやるということでは何も変わらないのだが、届け出の方法や規制などに違いがある。 住宅宿泊事業は、手続きも楽で簡単に始められるが、宿泊日数が年間180日までという規制が有り、2ヶ月毎に宿泊状況

あるがままを受け入れ、楽しむということ (徳島宿プロジェクト)

猛暑日が続く中、改装の細部打合せや、役所への申請などの用事をこなすため、昨日までエアコンも無い鳴門の倉庫に滞在していました。 奥さんも誕生日と言うことで鳴門で美味しいものでも食べようと同行することに。暑さで音を上げるかなと思いきや、まんざらでも無い様子。どちらかというとバテていたのは私の方でした。普段から彼女は「あるがままを受け入れ、楽しむ。」のがモットーと公言しているだけあって、この無謀とも言える状況の中でも、それを面白がる姿は、ほんと素晴らしいなあと感服しました。 せ

推進力と吸引力(徳島宿プロジェクト)

今回の徳島滞在の目的は、補助金採択を受け、設計士と倉庫改装の打ち合わせをすること、また宿の許可関係で消防署や保健所を訪ねて、必要な条件の聞き取りや申請に必要な書類をもらうことだった。各所を回って、打ち合わせを重ねることで、いよいよ本格的にエンジンがかかり、推進力を身につけたという感じです。 鳴門の消防本部はモダンな建物で、シースルーエレベーターに乗って執務室へ。 会議テーブルを挟んで、とても丁寧に優しくお話を聞かせてもらった。 保健所の方はというと、見た目はモダンそうに見え