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NOMAyado column

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兵庫県と徳島県、4年間の2拠点生活を経て、2022年1月から始まった宿プロジェクト。思いをカタチにしていく中で、何を考え、心がどう反応したのか、ありのままの記録と、宿をやっていく… もっと読む
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2023年8月の記事一覧

幸せな水から、豊かな水へ

鳴門に来て季節の移り変わりに敏感になった。 それは、単純に暑さ寒さや日の長さといった天候的なことだけじゃなく、その季節季節で美味しくいただける旬の食べ物が移り変わっていくことにも理由がある。 盆が過ぎ、夏もいよいよ終盤になってきて私の大好きな幸水(梨)が姿を消しつつある。まだ探せばギリギリ置いてあるお店もあるにはあるのだが、これもまた季節の移り変わりと諦めるしかないようだ。 兵庫にいるときは日本海へサーフィンに出かけることが多く、特に初秋の日本海方面は、あちこちに梨の販

小さいからこそ、できること

プレオープンを含めると、NOMAyadoが立ち上がってもうすぐ半年になる。 まだまだお客様は多くないけれど、訪れていただいたお客様のお顔、どんなお話をしたか、みんな覚えている。宿泊予約サイトにも一切載せていないのに、SNSやGoogleマップからNOMAyadoを探し当てて、ご予約をしていただいた方ばかり。 一味違う宿に泊まりたいと考える方は、きっと見つけてくださるだろう・・・。 経営的な王道からいくと、ずいぶん的外れなやり方なんだろうけど、来られる方はNOMAyadoを

理想のカタチ

この1週間、阿波踊りあり、台風あり、花火大会ありと宿主としては右往左往。 たくさんのお客様にNOMAyadoを訪ねていただき、とても幸せな時間を過ごさせていただきました。 阿波踊りを観に来られていた2組のお客様を無事見送った夜。いよいよ台風が鳴門に接近。高齢者の方は早めの避難をと呼びかける放送が辺りに鳴り響き、一時はどうなることかと少し焦りましたが、近所の漁師さんにこれぐらい大丈夫だから心配いらないと励まされ、なんと一緒に焼き肉を食べに行くことに。 次から次へと豪快に肉

Lasting Peace

8月9日夜7時、待ちに待った鳴門の阿波踊りが始まった。 奇しくもその日は、78年前に原爆が長崎に投下された日でもありました。 コロナで3年間の中止が余儀なくされ、4年ぶりの開催ということもあって、踊る方も見る方も興奮MAX、こんなにたくさんの笑顔をいっぺんに見たのはいつぶりだろうと、込み上げる思いで胸がいっぱいになりました。 当たり前の日常を過ごすことができる幸せ、それこそが「平和」そのものなんだと改めて噛み締めた夜でした。 このところ、暑さのせいか体調もすぐれなかった

叶えたいのは、人が期待する成果じゃない。私たちが輝く未来だ。

サッカー日本代表、なでしこJAPANの快進撃が続いている。 予選3連勝、しかも強豪スペインをも4対0で下すという快挙を見せつけた。 昨年の男子ワールドカップの時もそうだったが、日本の代表が国を背負って世界の強豪と戦っているというのに世間の盛り上がりは未だ乏しく、サッカーファンとしては寂しい思いをしている。大会直前までテレビはおろかネットでの放映も決まらないという有様だった。 そんな世間を振り向かせるには、やはり勝ってその実力を見せつけるしか無い。 きっとそんな気合いが、な