マガジンのカバー画像

NOMAyado column

108
兵庫県と徳島県、4年間の2拠点生活を経て、2022年1月から始まった宿プロジェクト。思いをカタチにしていく中で、何を考え、心がどう反応したのか、ありのままの記録と、宿をやっていく… もっと読む
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

「習慣」を習慣化する

ようやく梅雨が明けたのは嬉しいけれど、毎日猛暑が続いている。 昨年の夏はまだ改装前でエアコンもなかった倉庫(現NOMAyado)、1日に何度もホースで水浴びをして凌いでいた。今考えると、よく熱中症にならなかったものだと少し恐ろしくなる。今年の夏は宿としての営業を始め、エアコンの有難さを実感する反面、裸足に半パン・Tシャツで過ごしているので、お腹が冷えてしまって、何度もトイレに駆け込むハメに・・・。 元々、お腹が過敏で乳製品や小麦を取りすぎるとおかしくなるし、さらに冷えにも

マイノリティという価値

先日、初めて男性一人旅のお客様をお迎えした。 鳴門に来られた目的をお聞きすると、お仕事での滞在とのこと。何でも鳴門で廃校になった建物を県外の方にも魅力溢れる楽しい場所に変えるというプロジェクトに関わっていらっしゃるらしい。 私が長く2拠点生活をしているということで、意見を聞かせて欲しいと言われ、雑談混じりに思っていることをいろいろお話しした。 鳴門は、有名な観光地と比べると確かに魅力は薄いけれど、海も山も川も有り、自然環境は抜群、しかも食においては魚も野菜も肉も安くて新

鳴門の夏を楽しもう!

先週は鳴門を離れ、映像仕事で毎日のように京都に通っていました。 京都の茶の湯文化をフランスの方々にご紹介する動画ということで、茶釜や抹茶碗を始め、茶懐石に使う昆布や白味噌、醤油に至るまで、老舗の皆さんにお会いし、お話しをお伺いするという楽しい時間でした。 450年前に利休さんが使っていた茶釜が修理を重ねることで、未だ現役で活躍していることにビックリ。改めて日本人に生まれたことに誇りに感じる経験でもありました。 コロナが明け、京都市内どこへ行っても外国人観光客だらけ。今月

自分なくしの旅

みうらじゅんさんの語る「自分なくしの旅」という言葉にハッとした。 「自分なくし」とは、元来仏教の教えのひとつ。 みうらさんは、自分があるから面倒臭い、相手が言っていることを聞いていればいいのに、それは違うと自分があるから喧嘩が起こる。どうすればではなく、理由を考えずに相手にとって良いことを考えて行動するだけでいいと気付くと、答えが自分の中には無いと分かり、結果として「自分さがし」をする必要が無いと言う。 いつもブログなどで、宿のコンセプトを語るときにゆったりとした時間に身