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NOMAyado column

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兵庫県と徳島県、4年間の2拠点生活を経て、2022年1月から始まった宿プロジェクト。思いをカタチにしていく中で、何を考え、心がどう反応したのか、ありのままの記録と、宿をやっていく… もっと読む
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2022年12月の記事一覧

Everything’s going to be alright (徳島宿プロジェクト)

初めてのことをやるのだから、不安や心配事が付きまとうのは当然。 懸命に歩むことで、大概の不安は自然と消えるものだが、歩みが弱まると日常の些細な問題が引っかかって頭を巡り、漠然とした不安という奴が忍び寄ってくる。 頭の中だけで何とか解決しようと焦ると、今度は無性に誰かの評価が欲しくなり、自分に近しい意見をあちこちから集めたり、「いいね」を漁ったりする。 そしてそれこそが、また不安を作り出す・・・という、堂々巡り。 振り返れば、 コロナ禍で不況に陥っている人間が、同じく不況

ひとり旅してますか? (徳島宿プロジェクト)

昔々、若かりし頃にはよく一人旅をしたものでした。 親友からのエアメールに触発されて、アジア放浪の旅に出たり、北海道の自然に魅了され、酪農家でアルバイトを始めた事もありました。お気に入りの音楽を道連れに、映画を見るかのように車窓を楽しみ、知らない街を浮かれ気分で散歩する。 まるで自分の好奇心とデートをするような時間。 今思うと、それは自分を見つめる かけがえのない時間だった気がします。 やがて仕事にも就いて、結婚。 特にフリーランスに成ってからは、なんとなく一人旅を封印し

シン・ニホンジン (徳島宿プロジェクト)

ドイツ、スペインなどの強豪国を次々と撃破。 誰もが疑っていた決勝トーナメント進出を自らの手で決めた日本代表。 この強さは本物だ! 世界と対等に戦える時代がやってきたと、日本中がその躍進に歓喜した。 朝から晩まで日本代表が映らないチャンネルなど無く、暗いニュースなどすべてどこかへ吹き飛んでしまったような日々だった。 次のクロアチア戦も楽勝だ! 楽しみはまだまだ続くと、ようやく誰もが信じ始めたというのに・・・ 勝手なもので、あんなに興奮した日々もすでに遠い昔、いきなり現実

未来は変えられる (徳島宿プロジェクト)

「結果に一喜一憂しないで、次の試合に備えたい」 日本が強豪ドイツを倒して世の中が大騒ぎする中、試合が終わった瞬間にも関わらず、監督や選手たちが口々にそう言うのを聞いて、正直すなおに嬉しい時はもっとうれしいと喜びを爆発させればいいのにと思っていた。 ところが一転、格下と思われていたコスタリカにまさかの敗退。 決勝トーナメントへの道が一気に遠のくと、やはりどこかに慢心があったのではないのか・・・と、勝手なもので選手たちを疑い始めていた。 「一喜一憂」という言葉には、「一喜」