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NOMAyado column

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兵庫県と徳島県、4年間の2拠点生活を経て、2022年1月から始まった宿プロジェクト。思いをカタチにしていく中で、何を考え、心がどう反応したのか、ありのままの記録と、宿をやっていく… もっと読む
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2022年10月の記事一覧

旅は散歩の先にある (徳島宿プロジェクト)

先日、建築事務所と宿改装工事に関する請負契約書を交わした。 最近はハンコを押すということも無く、オンラインで名前を入力して終わりといった感じ、まあ時代と言えば時代なのだが、儀式感が無いのが少し寂しい気もした。 ようやく工事が始まるのかと思う反面、とっ散らかったまま整理できていない宿の有り様というのか、いろんなアイデアをそろそろ整理する必要に迫られてきた。 次々と自由にアイデアを出すという作業は楽しいけれど、ちゃんと整合性を持たせ整理するという作業はなかなか大変で、重い腰が上

見えてきたカタチ 見えてきた思い (徳島宿プロジェクト)

倉庫に暮らし始めて、早6ヶ月。 春、そして夏が過ぎ、朝晩寒さも感じる秋になった。 随分時間も手間も掛かったけれど、ようやく諸々の見積もりや申請、許可取りの作業に目処がついて、宿改装に向け具体的なイメージプランも出来上がってきた。 (表題写真は客室の小窓から海側を見たイメージ、ガラスの向こうに海が見える) これまでの打合せで、おぼろげに想像していた世界そのものなんだけど、リアルに想像できるようになることで、ここから先の準備や運営のスタイルなどが現実味を帯び始め、ビジネスとして

キレイにするということは、汚すということ   (徳島宿プロジェクト)

いきなり何言ってるの?・・・と思われるかもしれないが、 簡単にいうと、うんちを流したり、じゃぶじゃぶ洗濯をしたり、ゴシゴシ体を洗ったりすると、一方で汚れた水が出来てしまうということ。 普段こうした水はありがたいことに、あっという間に目の前から姿を消してくれるけれど、この世から無くなってしまう訳ではない。何かをキレイにすることで汚れた水が、巡り巡って海へと繋がっているという事実を、鳴門で暮らし始めて、よりリアルに感じるようになった。これは宿プロジェクトを進めていく中で、身に染