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NOMAyado column

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兵庫県と徳島県、4年間の2拠点生活を経て、2022年1月から始まった宿プロジェクト。思いをカタチにしていく中で、何を考え、心がどう反応したのか、ありのままの記録と、宿をやっていく… もっと読む
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2022年9月の記事一覧

大人の階段 (徳島宿プロジェクト)

8月頭から続いていた補助金の交付申請がようやく採択された。 なんとか9月中に採択されホッと一息、しかし長かったなー。最初の頃は、なぜ修正になったのか、その意味をいちいち考え過剰に反応して悩んでいたが、いくら考えたところで分かるはずもなく、途中から言われた通りただ直すということを覚え、ずいぶん楽になった。意味なんて考えちゃダメ、もっと早く気づいていれば、我を見失うという訳のわからないモードに陥いることもなく、もっと申請時間も短縮できたのかもしれないな(笑)。 納得しないと前に

The answer is blowing in the wind (徳島宿プロジェクト)

多くの被害をもたらした台風14号。 ここ鳴門も例外ではなかったようだ。勝手口ドアのガラスが割れていると報告を受け1週間ぶりに倉庫に来てみると、厚さ5mmはある鉄線入りのガラスがすっかり姿を消しており、ドア自体が大きくねじれて閉まらなくなっていた。 取り急ぎプラダンで開口部を塞ぎ、床に散らばった細かいガラスを掃除機で吸い込む。ご近所さんのお話では台風発生時、鳴門では竜巻注意報も発令されており、猛烈な風に見舞われていたようで、私の倉庫同様、窓ガラスが割れたり、駐車場の屋根が飛ば

良くも悪くも2交代制!? (徳島宿プロジェクト)

スイスイと上手く事が運ぶ時期もあれば、何かと上手くいかない時期もある。 私の場合、昔から2交代制の工場のごとく、ある周期でキッチリ入れ替わる。 その切り替わりは何となくだが、朝起きたときの雰囲気で不思議と分かるのだ。 すると、自信に溢れ強気だった自分があっという間に、不安で弱気な自分になる。あの自信は何処へやら・・・切り替わると前のことはすぐに忘れてしまう。 今回、連休の始まるちょうど1週間前に鳴門に出向いていた。 嬉しいことに毎日波があり、毎朝2時間ほどサーフィンを楽し

秋の仕業!? (徳島宿プロジェクト)

近頃は夏と秋がまばらだ。 昼間には蝉たちが鳴き、夜には虫たちが鳴く。 水平線には入道雲が沸き立ち、頭上には鱗の雲が散らばる。 季節というのは、ゆっくりとフェードするわけではなく、 一日の中で共存しながら、少しづつバランスを変えていくものなんですね。 倉庫はエアコンもなくまだまだ暑いので、昼も夜も窓・扉を開け放っている。 蚊たちは季節を察知して、姿をあまり見せなくなったが 船虫たちは季節感がないのか、倉庫内を我が物顔で闊歩していたりもする。 油断するとノラ猫たちも・・・ 昼

常識を疑え (徳島宿プロジェクト)

倉庫という場所を人が快適に過ごせる場所に改装するには、思っていたよりずっと手間とお金が掛かるということが身に滲みて分かってきた。 計画当初、自分の思いを設計士にぶつけたところ、補助金でもらえる額の4倍の見積書が届き、目の前が真っ暗になった。設計士は何か高級な宿を作ろうと勘違いしているのでは無いか・・・現実を受け止められず、知り合いの建築関係者にもグチをこぼしたのだが、特別凄いことをしようとしているわけでも無いし、ある種真っ当な見積もりだと言われ、ますます目の前が暗くなった。