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NOMAyado column

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兵庫県と徳島県、4年間の2拠点生活を経て、2022年1月から始まった宿プロジェクト。思いをカタチにしていく中で、何を考え、心がどう反応したのか、ありのままの記録と、宿をやっていく… もっと読む
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2022年5月の記事一覧

旅という暮らし方 (徳島宿プロジェクト)

倉庫暮らしも少し板についてきた。渡船に乗って買い出しに行ったり、防波堤で晩酌したり、釣り人と談笑したり。ご近所さんだけでなく、出会う人皆に愛想よく挨拶したりしていると、みんな心を開いて話を聞かせてくれる。 「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」たった5文字の言葉だけど、ここに笑顔が伴うと、人と人の距離がすぐに縮まる。どうしてこれまでこんな簡単なことができなかったんだろうか。まあ大阪の街中で誰彼なしに挨拶していると変人扱いされるので仕方ないことかもしれないが、こうした当た

自分を信じずに、誰を信じるのか(徳島宿プロジェクト)

倉庫暮らしを始めて5日ほど、慣れないせいか熟睡できない日々が続いていたが、引越しの後片付けをしたり、毎日自転車であたりを散策したり、サーフィンに出かけたりと動き回っていたせいか、昨晩は銭湯帰りの缶ビール1本で、強烈な眠気に襲われ、眠気に任せ8時過ぎにベッドに潜り込むことにした。 どれくらい眠ったのだろうか、強烈な喉の渇きで目が覚める。暗がりの中手探りでロフトから降り、流しで水を一杯飲む。灯りをつけると、まだ夜の1時過ぎ。この時間さすがに倉庫は冷えこむので、暖かい布団に再び逃

風の歌を聴け(徳島宿プロジェクト)

ぼちぼちと進めていた徳島市内から、鳴門(宿予定地)への引越し。そんな中、間の悪い事に飼い猫が脱走し行方不明に。目撃情報依頼のビラをポスティングしたり、毎夜あたりを捜索したり、後ろ髪を引かれながらも退出期限となり、妻を川西の家に残し一人徳島へ。何とかすべての荷物を搬出しホッとしていると、猫が無事帰ってきたと報告があり、カチッと音を立てて運気が切り替わったような、前向きな気分にようやくなれました。 前回のnoteでは、気持ちが上がらないと嘆いておりましたが、ここに来てようやく心