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NOMAyado column

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兵庫県と徳島県、4年間の2拠点生活を経て、2022年1月から始まった宿プロジェクト。思いをカタチにしていく中で、何を考え、心がどう反応したのか、ありのままの記録と、宿をやっていく… もっと読む
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2022年1月の記事一覧

もう脳がパンパンです(徳島宿プロジェクト)

徳島滞在最終日は、不動産屋の社長と契約についての打合せを行った。 あの場所で旅館業ができるかどうか、県土整備局からハッキリとした返答をまだもらえていないこと、現時点で正式契約は難しく、資金繰りや今後の運営を考えると家賃を抑えたいこと、契約するとしても4月からになることなど、包み隠さず正直に話をする。不動産屋の社長は60代半ばのとても自然体の女性、「しゃあないなあ、まあそれでええわ」とまるで顔馴染みの食堂のお母さんのように私の条件を飲んでくれた。何もなしで待ってくれは流石に気

立ちはだかる障壁と希望(徳島宿プロジェクト)

先日の物件はかなり気に入って、イメージが膨らんで止まらないのだが、候補に挙げていた他の物件も念の為に徳島滞在中に見て回ることに・・・。 今日見た物件は、元カラオケ店だったという同じ鳴門の一軒家物件。海も近いし駐車スペースも5〜6台確保できる。しかも家賃は格安。1階は店舗、2・3階は住居で間取りを見る限りかなり魅力的だったのだが、下見をしてびっくり。 広い店内に大きな円状のカウンターがあり、その中に船が1叟。なんとここが歌うステージになっている。夜逃げをしたかのような残留物

宿物件の下見報告 (徳島宿プロジェクト)

四国上陸の玄関口でもある鳴門市は地続きのようで、実はたくさんの島が繋がって構成されている。 今回下見に行ったのは、淡路島と大鳴門橋とつながる大毛島(おおげじま)の南端で、小鳴門海峡に面した物件。静かな小さな漁師町、着くやいなや野良猫たちが出迎えてくれた。 鍵を開けてもらい中へ。思っていたよりも少し狭い感じもしたけど、上下水道も浄化槽も完備。小さいながらキッチン設備もあり、ガスもOK。トイレにはウォシュレットを装備した真新しい便器もついていた。以前にわかめの乾燥作業所として

おお〜ピンときたぞ〜 (徳島宿プロジェクト)

お正月の宣言以前から、実は地元(兵庫)で昔から知り合いの物件マニアKさんにインスタで物件探しを依頼していた。彼女はちゃんとお仕事としてお店などの面白物件をアテンドされている方で、彼女のお眼鏡に適う物件はどれも面白いものがいっぱい。独特の嗅覚を持っている信頼できる存在。 そしてもう一人、お正月の宣言以降、本気度に拍車を掛けるため、徳島で新町商店街を盛り上げる活動をされているMさんにも声かけた。Mさんは街を盛り上げてくれる仲間との絆を大切に、地元の方々からも厚い信頼を集め、とに

2拠点生活のススメ|第363回|宿プロジェクト〜もっと自由に宿を捉えようと思った

東京から徳島まで、キャンピングカーに乗って友人夫婦が尋ねてきた。 行政書士になると言って長年勤めた会社を辞めて猛勉強、せっかく試験に合格したというのに、キャンピングカーを買った縁で、キャンピングカー製造販売の会社に就職。今はキャンピングカーを販売するのが楽しくて仕方ないらしい。人生何がキッカケでどうなるのか、分からないものですね。 旅行業界は低調だというのに、キャンピングカーの販売は伸びているそうだ。空前のキャンプブームというのもあるのだろうが、確かにコロナ禍の旅行には向

2拠点生活のススメ|第360回|徳島宿プロジェクト始動します!

明けましておめでとうございます。 正月早々、いきなり宿プロジェクト始動なんて偉そうに言ってはみたものの、あくまで現時点では宣言に過ぎず、実はまったくの白紙状態です。 2年前コロナ禍で、事務所兼ギャラリーを整理したときから密かに考え、理想に相応しい物件は無いか、ずっと探し続けてはきましたが、やっていたのは物件を見ながらの単なる夢想。どこかで、面白そうな物件を見つけたら始動しようとか、まだまだコロナ禍だしなとか、すぐに始めないことの言い訳を確保しながら過ごしてきただけでした。