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できるできないじゃなく、大好きを極めるとその先にシゴトが生まれる

昨日は「町のシゴト」。いくつかあるんですけど講師として出向いてました。いつもは商工会議所さん、業界団体さんなどが多いのですが、中学校の生徒さんに向けた話という事でちょっと趣向の違うものでした。

中学2年生120人ぐらいの生徒さんに体育館で壇上から話すスタイルです。体育館なんてほんと久しぶり。もう子供も巣立ってますから。広くて寒いあの感覚ですね。

その学校は、キャリア教育っていうのかな、その一環でちょっと先進的な取り組みをやっていらっしゃいます。中学校3年になったら自分たちで仮想の株式会社をつくって、商品を開発して、地元の人に株を買ってもらって資金調達しながら、売ってみて収益が出たら株主さんに還元する・・・といった感じ。本格的ですよね。

修学旅行の中に企業見学などを取り込んで、講演も入れたい。起業の専門家を探していてたまたま僕を見つけていただいたわけです。

起業の話をしろって言われても何がいいか困っちゃいますよね。そこで担当の先生とメールで少しやり取りをしました。会社のつくり方とか商品開発とかマーケティングとか集客とかリサーチとか諸々あります。でもそんな話してもピンとこないよなあ?と考えました。

メールの最後に、自分で考えて主体的に動く、自信をもてない生徒が多いのが生徒の課題とあったんですね。ここだ!と思って彼らが自信をつけてもらうきっかけになる、元気が出てきたという話にしようと決めました。

ラジオでも話しています。よかったらどうぞ。

働き方、人生の迷った「大人」をたくさんみてきてわかったことと題して話しました。OBOGの事例をいくつか紹介しました。

人前で目立つのが好きだった人は講演家で大活躍している、虫が大好きだった人は生き物の専門家になって講座をやったりメディアに引っ張りだこになっている、マンガが大好きでしょうがなかった人はそれを贈り物に変えるビジネスにしている・・・といった感じで。

講演が終わって、代表の一人が「先生の話を聞いて印象に残ったのはこの人です。好きなことが仕事になるっていうことがわかりました。僕も好きなことをしっかり考えてみようと思います」とあいさつをしてくれました。

「そうか!この子たちは好きなことが仕事になるって思ってなかったんだ」とわかりました。中学校2年ですよ。まだまっさらの状態なのに。驚きました。

僕のところにはたくさんの「大人」が訪れます。会社員やって悩むことがあっても結局そのままずっといってしまう人が大半。そんな中「何かが違う」「このままでいいんだろうか?」 と立ち止まる人がいます。ご縁がある人です。

一歩を踏み出そうとします。でも自分に何ができるのだろう?特技もないし技術もないしスキルもないし。入口に立ったときみんなそう思います。考えても答えなんて出ません。

そこで自分の中の根っこ掘って掘ってということをやっていきます。その過程でやっと気づきます。何が一番大事かって。それは大好きなんだと。自分の中にあるワクワクと熱量は何なのかって。

僕私の大好き・ワクワク・熱量はここにあったんだ!と思い始めます。ここがスタートラインです。スタートラインに至るまで結構時間かかります。

「大人」って余計なこと考えちゃうじゃないですか。要らない知恵がついてくるというかしがらんでくるかというか。考えなくてもいいことばっかり考える。もっとシンプルに自分が大好き、ワクワク、熱量へ向かえばいいのに。

「大人」たちは寄り道や遠まわりをしながら自分がやりたいことを見つける。そして生き生き毎日を送り始める。だから迷わず大好きでいこう。今の自分でいいから。そのままがいいから。そう伝えました。

好きな事が仕事になるの?仕事にした瞬間にきらいになるんじゃないの?なんて思う人言う人がいます。ややこしいんですよね。そんなこと言っている暇があったらとりあえず大好きへ進んでみることです。

相手が中学生だっただけに屁理屈こねてもだめなんで、本質のところをシンプルに伝えるしかないと思いました。ハードルが高かったです。でもその分熱量が上がりました。何人の子供たちに伝わってくれたらいいな。そんな一日でした。

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