Illustratorで「選択しているオブジェクトを新規レイヤーに移動し、そのレイヤーを最背面に移動してロック」までを1ストロークで実行する

自分の場合、Illustratorでの制作物では基本的にレイヤー分けしません。
その理由は［オブジェクトを前面に／背面に移動する］コマンドがレイヤー内のみで有効なため。

その一方、ドキュメント全体に背景色を付けるようなケースでは、別レイヤーにしておかないと、背景色を付けたオブジェクトの下に回り込んでしまって不便です。

次の一連の操作をスクリプトで秒で実行

① 新規レイヤーを作成し、レイヤー名を「bg」に変更する
② 選択しているオブジェクトを「bg」レイヤーに移動する
③「bg」レイヤーを最背面に移動し、ロックする
④ 選択しているオブジェクトが元々あったレイヤーをアクティブにする#Illustrator pic.twitter.com/YBEasz5YQ5

— DTP Transit (@DTP_Transit) January 30, 2023

次の作業を1ストロークで実行する方法について考えてみました。

1. 新規レイヤーを作成し、レイヤー名を「bg」に変更する

2. 選択しているオブジェクトを「bg」レイヤーに移動する

3. 「bg」レイヤーを最背面に移動し、ロックする

4. 選択しているオブジェクトが元々あったレイヤーをアクティブに

アクション

手順1、手順2はアクションで実行できます。

そのままだと毎回ダイアログボックスが開いてしまうため、
アイコンをクリックして非表示にしておく

「選択しているオブジェクトを「bg」レイヤーに移動する」には［オブジェクト］メニューの［重ね順］ → ［選択しているレイヤーに移動］を使います。

bg-layer.aia

1.74 KB

ファイルダウンロードについて

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スクリプト

こんな感じで動きました（修正済み）。

var doc = activeDocument;
var al = doc.activeLayer; // 現在のレイヤーを覚えておく

var lay = doc.layers.add(); // レイヤーを作成
lay.name = "bg"; // レイヤー名を「bg」に

var sel = doc.selection; // 選択オブジェクト

for (i = sel.length-1; i >= 0; i--){
　　　　obj = sel[i];
　　　　obj.move(lay, ElementPlacement.PLACEATBEGINNING);
}  // 選択しているオブジェクトを「bg」レイヤーに移動


lay.zOrder(ZOrderMethod.SENDTOBACK); // 「bg」レイヤーを最背面に移動
lay.locked = true; //「bg」レイヤーをロック

doc.activeLayer = al; // 「現在のレイヤー」をアクティブに

次のブログ記事を参考にしました。

レイヤー順をサクッと変更するスクリプト（超絶はかどります！） : GOROLIB DESIGN #はやさはちから

イラレで便利: その他にちょっと便利

illustratorのスクリプト機能で［レイヤー］を操るコード【javaScript】

【Illustratorスクリプト】レイヤー操作 | CGメソッド

お礼

選択オブジェクトが複数あるとき、前後関係が狂ってしまうようで、ご指摘と修正案をいただきました。

あるふぁ（仮）さん、ものかのさん、あぢ（z-）そよ風邪さん、ありがとうございます!!!

これ前後関係が逆になるのでは？

— あるふぁ（仮） (@peprintenpa) January 31, 2023

こんな感じ？

for (i = sel.length-1; i >= 0; i--){

— ものかの (@monokano) January 31, 2023

for文そのままで
obj.move(lay, ElementPlacement.PLACEATEND);
でもいい（かも）です（か）ね

— あぢ（z-）そよ風邪 (@AJABON) January 31, 2023

ダウンロード

Keyboard Maestroのマクロです。MaestroPackが必要です。

2023年1月31日17:30に修正しました。