誤字が多い方への処方箋(+書く方のライティング関連)
どんなにステキなデザインをされていても、製品名などに誤りがあったり、日本語の使い方でおかしなところがあると全体の信頼性が下がります。
従来のデザイン業界では、デザイン制作の前後に編集者や校正者がいて、そこが防波堤になっていましたが、SNS全盛の時代、1人だけでアウトプットする機会が増えています。
私自身、完璧ではありませんが、間違いを減らせるように/繰り返さないように日々格闘しています。
そもそも「固有名詞は間違ったらアカン」という意識からかもしれませんが、指摘されてなくも見ている人は見ています。「誰かに言われるから」でなく、テキストもデザインのうち、正確さも品質のうちという意識で一緒にがんばりましょう。
それなりの文章量を書くなら、「文賢(ぶんけん)」というオンライン校閲ツールもオススメです。
ATOKを契約しているなら、「ATOKクラウドチェッカー」が便利です。
英語
まず、英語が苦手な方は「自分で入力せずに、しかるべき原稿からコピー&ペースト」しましょう。
Illustratorにはスペルチェック機能がついています。
「ここは日本だからいいじゃん」とも思いますが、固有名詞にはルールがありますので覚えておきましょう。
固有名詞の場合、「1文字目は大文字、それ以外は小文字」が原則です。
ただし、複合の語句から構成される場合などは例外。PhotoShopでなくPhotoshop、IndesignでなくInDesignなど、製品名はややこしいですね。
2回使ったら、すぐに単語登録しましょう。
UFOやNATOなど、すべて大文字にするのは「頭字語」の場合のみ。「WEB」を大文字で書くのは誤りです。「Graphicデザイン」と書かないように、「ウェブデザイン」でよさそうです。
なお、英文では強調のときに大文字にすることがありますが、日本ではあまり使いません。
CSSで次のように書いて、見かけ上、大文字にしていることがあります。
{text-transform:uppercase;}
省略時以外で「.」を付けるのは避けましょう。
その他
“助詞抜き”に注意
友人宛のチャットならOKですが、それなりの相手/場面では“助詞抜き”は不自然です。届く原稿にて、すごく増えている印象…
言葉の意味や使い方はどんどん変わっていくものですので、そのうち、これが正しくなってしまうのかもですが、2021年ではアウトです!
まとめ
正確さも品質の一部。次については、すぐに行いましょう!
• 英語ではスペルチェック機能を使う(Illustratorにもある)
• 固有名詞は単語登録を行う
オマケ
メール、チャット、企画書など、職種に限らずテキストを入力する量が日々増えているように感じます。
入力の効率化、編集の精度を高めることは、仕事全体のパフォーマンスを上げます。
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