たくさんのIllustratorファイルをJPEGに書き出す
「たくさんのIllustratorファイルを、できるだけ手をかけずにJPEGに書き出したい」という質問をいただきました。
Illustratorでアクションを作成し、指定したフォルダーに対してバッチ処理を行ってみてください。
アクションの作成
新規アクションを作成し、[記録]ボタンをクリックします。
[ファイル]メニューの[書き出し] → [書き出し形式…]をクリックします。
[書き出し]ダイアログボックスが開くので、[ファイル形式]に「JPEG(jpg)」を選択します。
[閉じる]もアクションに入れておきましょう。
バッチ処理
[アクション]パネルメニューの最下部の[バッチ]をクリックします。
次のように設定します。
アクション:作成したアクションを指定
ソース:「フォルダー」を選択後、[選択]ボタンをクリックし、書き出したいIllustratorファイルが入っているフォルダーを選択
保存先:2つ目の[選択]ボタンをクリックし、書き出し先のフォルダーを指定
[アクションの「書き出し」コマンドを無視]オプションをONに
[「書き出し」コマンドを無視]は、書き出しをしないということではなく、バッチの実行時にアクションに登録したファイル名、書き出し先の設定をスルーする、という意味です。
[OK]ボタンをクリックすると、バッチ処理がスタートします。
Illustrator、Photoshop、InDesignのアクション関連の対応状況
Illustratorはアクションとバッチに対応しています。
アクション:一連の操作を記録
ドロップレット:アクションをアプリ化したもの。ファイルをドラッグ&ドロップで実行できる
バッチ:フォルダー内のファイルにアクションを一括適用
「アクション/バッチ」を使って、複数のIllustratorファイルのアートワークを1つにまとめる
アクションに加わった[オブジェクトを同じドキュメントに配置]オプションによって、複数のIllustratorファイルのアートワークを1つにまとめることができるようになりました。
ダミーのアクション(中身は空でOK)を作成し、[アクション]パネルメニューから[バッチ…]をクリックします。
[バッチ]ダイアログボックスが開くので、次のように設定して[OK]ボタンをクリックします。
まとめたいIllustratorファイルのフォルダーを指定
[オブジェクトを同じドキュメントに配置]オプションをON
保存先:保存して閉じる
バッチ実行時に開いているドキュメントに、それぞれグループ化された状態で読み込まれます。
アートワークはドキュメントの中央に配置されるので、Gorolib Designさんのスクリプトを使ってタイル配置します。
アクションを使わずに複数のIllustratorファイルのアートワークを1つにまとめる
Illustratorドキュメントに、Finderでファイルアイコンをshiftキーを押しながらドラッグ&ドロップするのがもっともスピーディです。
そのままだと【リンク】配置
shiftキーを押しながらだと【埋め込み】配置
shiftキーを忘れた場合には[画像を埋め込み]を実行します。
追記:Bridgeを利用する
よそいちさんからTwitterにてコメントいただきました。
その手がありましたか!
設定手順
Bridgeで書き出したいファイルを選択し、コンテキストメニューから[クイック書き出し]をクリック
[クイック書き出し]ダイアログボックスが開くので、次の設定を確認して[書き出しを開始]をクリック
保存オプション(保存先、ファイル名の競合の管理)
画像形式
画像のサイズ変更
メタデータ
プリセットとして保存し、再利用することができます。
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