見出し画像

発注者が用意された図版をIllustratorで起こし直す意味

PowerPointをはじめ、発注者や著者から支給された図版はDTPでは使えません。スクリーンショットのみならよいのですが、「強調のための枠」なども図版にあるのが御法度です。

もちろん、予算や納期の関係でそのままを使うこともありますが、「Illustratorで起こし直す」ことは、つまり予算が必要になるため、そのための説明ドキュメントです。

毎度、説明するのが面倒になってきたので、まとめてみました。
なお、InDesignでの制作を想定しています。

フォント、書式

本文と図版でフォント、書式(詰め、行間など)が一致しないのは不自然です。

テキスト

テキストが画像化されてしまっている場合、最終的なアウトプットとしてPDFにて利用者がテキスト検索できません。

そういう意味ではIllustratorで作っていても、テキストをアウトライン化してしまうのは“悪手”です。

カラー

画面上「黒」に見えても、印刷で使う「黒」ではありません。

印刷ではKのみを使って黒を表現しますが、RGBカラーで作られている黒を印刷用に変換すると、CMYKカラーそれぞれに色が分割されてしまいます。これによってテキストがボンヤリしたり、版ズレのように見えてしまうことがあります。

ベクトルとビットマップの違い

Illustratorで制作することにより、最終的なアウトプットとしてPDFにて拡大表示しても文字や線がクッキリします。

印刷時にも、小さい文字がハッキリと見えやすいです。

ここから先は

0字
月に10-20本くらいの記事を投稿しています。定期購読されると、更新のお知らせを受け取ったり、マガジン限定記事やサンプルファイルをダウンロードできます。 購読を開始した月に更新された記事から読むことができます(初月無料)。

DTP Transit 定期購読マガジン

¥100 / 月 初月無料

マガジン限定記事やサンプルファイルをダウンロードできます。

定期マガジンを購読されるとサンプルファイルをダウンロードいただけます。 https://note.com/dtp_tranist/m/mebd7eab21ea5