発注者が用意された図版をIllustratorで起こし直す意味
PowerPointをはじめ、発注者や著者から支給された図版はDTPでは使えません。スクリーンショットのみならよいのですが、「強調のための枠」なども図版にあるのが御法度です。
もちろん、予算や納期の関係でそのままを使うこともありますが、「Illustratorで起こし直す」ことは、つまり予算が必要になるため、そのための説明ドキュメントです。
毎度、説明するのが面倒になってきたので、まとめてみました。
なお、InDesignでの制作を想定しています。
フォント、書式
本文と図版でフォント、書式(詰め、行間など)が一致しないのは不自然です。
テキスト
テキストが画像化されてしまっている場合、最終的なアウトプットとしてPDFにて利用者がテキスト検索できません。
そういう意味ではIllustratorで作っていても、テキストをアウトライン化してしまうのは“悪手”です。
カラー
画面上「黒」に見えても、印刷で使う「黒」ではありません。
印刷ではKのみを使って黒を表現しますが、RGBカラーで作られている黒を印刷用に変換すると、CMYKカラーそれぞれに色が分割されてしまいます。これによってテキストがボンヤリしたり、版ズレのように見えてしまうことがあります。
ベクトルとビットマップの違い
Illustratorで制作することにより、最終的なアウトプットとしてPDFにて拡大表示しても文字や線がクッキリします。
印刷時にも、小さい文字がハッキリと見えやすいです。
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