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「ただただ推しフォントを愛でる会」フォローアップ

2023年3月24日(金)に〈ただただ推しフォントを愛でる会〉を開催しました。フォントおじさん、良太郎、鷹野 雅弘の3人がそれぞれの推しフォントについて語るという内容です。

私(鷹野)のパートでは次の3つを取り上げました。

  • Futura Now

  • 余韻かな

  • 花とちょうちょ

Futura Now

バリアブル化

Futuraはバリアブルフォント化されています。
インライン、アウトライン、シャドウ、ステンシル、スクリプトなどファミリー化されています。

リリース時に公開されていたムービー。

バリアブルフォント化されたことで、「もう少しだけ細く(太く)」が可能になります。

合成フォントの設定で、バリアブルのパラメータ設定ができると理想なのですが、
まだまだ先のようです…

Futuraの代替(1)Gilroy

非常に人気の高いFuturaですが、実際に案件で使うとき、問題になるのが「小文字のj」問題です。

一般的な「j」のようにディセンザーがクルっと曲がっておらず、iの下部分が伸びただけです。

「こういう書体だから…」ではクライアントは納得しないことが多く、一人の読者としても正直読みにくいと感じます。

「Enjoy」のように語句の途中に出現する場合にはまだしも、「join」のように語句の頭にあり、さらに「i」が出現すると絶望的です。

これを回避するために次のように回避するのであれば、そもそも「Futuraを選択すること」が誤りと言えます。

  • 合成フォントを作成し、「j」のみ別のフォントを当てる

  • アウトライン化して作字する

そこで検討したいのが「Futura風味を持ちつつ、異なるフォントを使用すること。オススメのひとつが「Gilroy」です。

2016年にRadomir Tinkovさんによって制作されたフォントで「10ウェイト x italicで20フォント」で構成されます。

Light、ExtraBoldの2ウェイトはFree Weight

Futuraは太めのウェイトの数字に特徴がありますので、組み合わせて使うのもアリです。

Futuraの代替(2)Centra No2

Futuraの代替フォントとして、もう1つ注目したいのが「Centra No2」です。

Futuraと比べてみるとギュッと詰まっていて、逆に、Futuraの字間が空いてみえてきます。

数字に関しても、横幅がさほど広がらず、ある意味使いやすいでしょう。

Centra No2はOpenTypeオプションも充実しています。

「1階建てのa」、「2階建てのa」にも対応できます。


余韻かな

2つ目に挙げたのは「余韻かな」。上品でありながら躍動感のあるフォルムにうっとりします。

REN FONTさんによるものです。

奔行かな」あたりの“勢い”感もステキです。

花とちょうちょ

3つ目は「花とちょうちょ」。
DTP Transitのツイートなどでも多用していますが、そこらじゅうで見かけます。

1点だけ不満があります。
「手書き」ではまったく同じ字形が繰り返すことはないため、次のように同じ文字が連続すると興ざめしてしまいます。そこだけが残念…

リガチャでなんとかできないのかな…

選外

「ねこふみ」フォントを入れればよかった…

その他

ドキュメントプロファイル

ロジックと運用についてブログ記事で解説しています。

アーカイブ動画

私(鷹野)のパートのみのクリーン版です。

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