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「●年より」→「●年から」にする正規表現

「4月より」「2024年より」のように時間を起点を示す場合、「4月から」「2024年から」にするのが望ましいです。

時および場所の起点を示すには、「から」を用いて、「より」は用いない。「より」は、比較を示す場合にだけ用いる。

これは、文化庁「公用文改善の趣旨徹底について(PDF)」でも書かれているのですが、70年以上の前の昭和27年を根拠にするのは…とも思います。

実際、「より」が出てくると、脳内で「そっちの〝より〟じゃない」という変換作業が生じますので、理解のスピードが落ちます。

時を起点とする場合の正規表現

次のように、時を起点とする場合には正規表現でマッチさせられます。

具体的な日付

2024年6月より
2024年より
12月より
6月5日より

対応する正規表現は、次のようになります。

\d+年月日

相対日付

今年や来月などもよく使われます。

今月より
今年より
昨年より
来月より
本日より
今日より

対応する正規表現は、次のようになります。

[今昨来本日][年月日]より

絶対指定と相対指定の組み合わせ

2024年6月より
2024年より
12月より
6月5日より
今月より
今年より
昨年より
来月より
本日より
今日より

対応する正規表現をChatGPTに頼んでみたら、次のように返ってきました。

(2024年(?:[0-9]{1,2}月)?|[0-9]{1,2}月[0-9]{1,2}日|今月|今年|昨年|来月|本日|今日)より

よさそうですが、「12月より」「昨日」「来年より」がマッチしません。

そこで次のように書いてみます。

[今昨来本日\d+][年月日]より

マッチしました。

InDesignの場合には、引用したい箇所をパーレンで囲みます。

([今昨来本日\d+][年月日])より

ダイアログボックス

厳密には、まだバリエーションがあるので、必要について対応を検討したいところ。

一昨年
一昨日
先々月
再来年
再来月
去年
明後日

ご参考(過去記事)


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