合成フォントを作り込むアイデア

自分の場合、配布資料やプレゼンのスライドで使うフォントを決めています。

極力、個別の微調整を行わずに済むようにIllustrator、InDesignで合成フォントを作り込んでいます。


カッコ類を軽く

多くのフォントは、ウエイトが太くなるほどにカッコ類も太くなります。
ちょっと“重い”ため、軽くしたいとき、《合成フォント》で設定すれば、入力するだけで済みます。

小カギ/大カギ

最近、大カギに慣れてしまって、言われることが少なくなりましたが、「小カギにして!」というオーダーも《合成フォント》で設定すれば、入力するだけで済みます。

小書きのかな

デジタルフォントは、小さい文字サイズで使われる想定で「小書きのかな」が大きめに作られています。改めて見比べると、不自然に大きいです。

キャッチコピーなどでは文字サイズを調整しますが、これを《合成フォント》で設定すれば、入力するだけで済みます。

フォントのウエイトのバリエーションによっては、うまく合わないことがあるため、ここにバリアブルでの調整が組み込まれると最強です。

音引きを短く

タイトルなどでは、音引き(長音記号、伸ばし棒)を短く設定することがあります。

毎度、[水平比率]を80-90%くらいに設定するのは面倒ですので、合成フォントに仕込むとラクです。

ハイフンやコロンの位置

電話番号の「-」や時刻の「:」(コロン)を見た目の天地中央にしたいとき、《合成フォント》で設定すれば、入力するだけで済みます。

時刻以外のときには逆に困ることもあるため、InDesignをお使いであれば正規表現スタイルで時刻の場合のみを指定しています。

ダレ(雨だれ、耳だれ)

業界用語で「!」は“雨だれ”、「?」は〝耳だれ〟と呼びます。

特定の記号類

すこしトリッキーな例ですが、特定の記号にdingbatフォント(装飾記号用のフォント)を指定して、よく使う記号を入力するだけで済ませられます。

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