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#Indesign

InDesignの索引の整形

InDesignの索引は「数字、A、B…あ、い、う、え、お、か、き…」のようにグルーピングされます。 索引の量が少ない場合、「英数字、あ、か、さ」のようにグルーピングし直したいことがあります。 これまでチカラワザでやってきましたが、正規表現で実現できました。 ^[^(数字)あかさたなはまやらわ]$ 次を条件の行を検索し、削除します。 「索引セクションの見出し」という段落スタイルが適用されている 「数字」「あ」「か」「さ」…は除く 続けて「あ」「か」を「あ行」「か

https://の//のスペーシングと正規表現

フォントによってhttps://の//のスペーシングが気になることがあります。 気にならないフォントを使うか、InDesignであれば正規表現スタイルで解決します。 このフォントでは「トラッキング:-200」に設定してみました。 「http」もカバーするには、次のように設定します。 (?<=[https:|http:])/ Yusuke S.さんからコメントいただきました。 うーん… と思ったところ、「https?:\K/」で行けるよと説明いただきました。 h

InDesignでの代替テキストの設定

「代替テキスト」とは「代替テキスト」(読みは「だいたいテキスト」)は、画像が表示されなかったときに代替手段として表示させるための文言です。 「代替テキスト」は「だいたいテキスト」と読みます。 Altテキストとも呼ばれます。 印刷向けのデータでは不要ですが、InDesignデータをEPUBや「タグ付きPDF」に書き出すときには必要になってきます。 改訂時を想定すると、InDesign内で「代替テキスト」を設定しておくのが望ましいです。 なぜ、代替テキストが必要? 視

InDesignの相互参照についてのメモ

書籍の制作では「●ページを参照」という表現を頻繁に使います。参照先のページを調べて記入しているとページの増減で狂ってしまいます。 そこで、相互参照(cross reference)機能を用いますが、参照先には次の2種類があります。 段落(スタイル) テキストアンカー 適切に相互参照を設定することでインタラクティブPDF(リンクを保持したPDF)として書き出す場合、リンクとして有効になります。 「相互参照」というと難しいイメージですが、要はドキュメント内のリンクです。

InDesignで「control + K」を実装するスクリプト

macOSのFinderや(アドビ製品を除く)多くのアプリケーションでは「Emacsキーバインド」と呼ばれるキーボードショートカットによるカーソル移動などがサポートされています。 この中には「挿入ポイントから、行または段落の末尾までの範囲にあるテキストを削除する」キーボードショートカットとしてcontrol + Kキーが用意されています。KはKillに由来します。 InDesignで編集時、Killを実行したいことがよくあるのですが、InDesignには用意されていません

InDesignでフレームを指定のサイズ(幅と高さ)と座標に変更する

進行中の案件で、何回も「フレームを指定の位置・大きさに変更する」という作業が発生します。 サイズ(幅と高さ)と座標はオブジェクトスタイルに登録できますが、InDesignのスタイルは重ねがけができませんので、悪手ともいえます。 スクリプトで指定する(1)InDesignでは次のようにスクリプト指定することでサイズ(幅と高さ)と座標を指定できます。 // スクリプトの説明:選択したフレームの位置とサイズを変更します。// 変数frameに現在のドキュメントで選択されている

InDesignでの画像フレームの拡大縮小を便利にするスクリプト集

InDesignには1%、5%、10%刻みで大きさを増減するキーボードショートカットが用意されています。 さらに、ややこしいのですが、次のような違いがあります。 サイズ増加/減少:フレームのみ 比率増加/減少:コンテンツも一緒 困ってしまうのがスクショなどの図版の扱い。たとえば、縮尺率50%で貼り込んでいるフレームを10%縮小すると、図版の縮尺率が47.5%になってしまうのです。 さらに、縮小を繰り返すと、図版の縮尺率が「20.48861175843237%」のよう

InDesignの表の幅を調整するスクリプト

「表の横幅をテキストフレームいっぱいに合わせる」ことをよくやるのですが、手作業でがんばってきました。 ChatGPTにお願いしてみたところ、サクっとできましたの共有します。 すべての列幅を均等に#target indesign// メイン関数function main() { var doc = app.activeDocument; var sel = app.selection; if (sel.length == 0 || !(sel[0].has

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InDesignで検索置換を連続で行うソリューション

InDesignでの制作では、検索置換をいかにコントロールするかが鍵です。 検索置換条件は「クエリ」として保存できる クエリには「テキスト/正規表現」、段落スタイル、文字スタイルを含められる クエリが増えるほどに探すのが面倒になる ドキュメントによって、使うクエリは異なる クエリの適用順も重要 これらを行く付くところは、 プロジェクトに応じて、複数のクエリを「セット」として実行できるのが望ましい(セット内での順番も重要) 「FindChangeByList.j

InDesignのキーボードショートカットをGoogle ドキュメントやNotion、noteなど互換性を持たせる

InDesignではドキュメントごとに段落スタイルのキーボードショートカットを設定します。ドキュメントを複数人で扱う場合、使いたいキーボードショートカットが異なっていても勝手に変更できません。 そこで、スクリプト経由でスタイルを設定し、キーボードショートカットを設定していくことで回避できそうです。 InDesign内でキーボードショートカットを設定したくなってきた理由[段落スタイル]パネルでは、段落スタイル名の右側にキーボードショートカットが表示されます。 パネルの幅に

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「●年より」→「●年から」にする正規表現

「4月より」「2024年より」のように時間を起点を示す場合、「4月から」「2024年から」にするのが望ましいです。 これは、文化庁「公用文改善の趣旨徹底について(PDF)」でも書かれているのですが、70年以上の前の昭和27年を根拠にするのは…とも思います。 実際、「より」が出てくると、脳内で「そっちの〝より〟じゃない」という変換作業が生じますので、理解のスピードが落ちます。 時を起点とする場合の正規表現次のように、時を起点とする場合には正規表現でマッチさせられます。

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InDesign:選択しているページのマスターを参照してページを挿入する

InDesignでセクションの末尾にページを挿入するとき、選択しているページのマスターを参照したいのに、右ページのマスターが参照されてしまって困っていました。 [ページ]パネルで右クリックしても、そのページのマスターは参照されrず、ドキュメントウインドウに表示されている右ページのマスターが参照される仕様なのです。 そのため、セクションの末尾では意図しない扉ページが参照されてしまうのです。 X(Twitter)で聞いてみたのですが、解決策は見つからず… ChatGPTと

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InDesignでURLの「https://」の「//」を詰める

URLの「https://」の「//」がペアカーニングの対象になっていないフォントが大半で、どうにもマヌケに空いてしまいます。 手作業で直すのはナンセンスですので、InDesignなら正規表現で対応します。 //を対象にトラッキングに負の値を設定すると、次の図(2番目)のように/とaの間も詰まってしまいます。 正規表現の「肯定先読み」を使って1つ目の/のみを指定する1つ目の/のみを指定するには、正規表現の「肯定先読み」を使って次のように記述します。 \/(?=\/)

InDesignで2つのテキストフレームを連結するスクリプト

InDesignでテキストフレームを連結するには、次のようにポチポチとクリックしていく必要があります。 元のフレームの[アウトポート]アイコンをクリック 連結させたいフレーム上でクリック 面倒です… Merge TextFramesテキスト連結のソリューションには、Ajar Productionsがリリースしている「Merge TextFrames」があります(無料)。 インストールすると、[オブジェクト]メニューに[Merge Text Frames…]というコマ