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#Indesign

InDesign:選択しているページのマスターを参照してページを挿入する

InDesignでセクションの末尾にページを挿入するとき、選択しているページのマスターを参照したいのに、右ページのマスターが参照されてしまって困っていました。 [ページ]パネルで右クリックしても、そのページのマスターは参照されrず、ドキュメントウインドウに表示されている右ページのマスターが参照される仕様なのです。 そのため、セクションの末尾では意図しない扉ページが参照されてしまうのです。 X(Twitter)で聞いてみたのですが、解決策は見つからず… ChatGPTと

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InDesignでURLの「https://」の「//」を詰める

URLの「https://」の「//」がペアカーニングの対象になっていないフォントが大半で、どうにもマヌケに空いてしまいます。 手作業で直すのはナンセンスですので、InDesignなら正規表現で対応します。 //を対象にトラッキングに負の値を設定すると、次の図(2番目)のように/とaの間も詰まってしまいます。 正規表現の「肯定先読み」を使って1つ目の/のみを指定する1つ目の/のみを指定するには、正規表現の「肯定先読み」を使って次のように記述します。 \/(?=\/)

InDesignで2つのテキストフレームを連結するスクリプト

InDesignでテキストフレームを連結するには、次のようにポチポチとクリックしていく必要があります。 元のフレームの[アウトポート]アイコンをクリック 連結させたいフレーム上でクリック 面倒です… Merge TextFramesテキスト連結のソリューションには、Ajar Productionsがリリースしている「Merge TextFrames」があります(無料)。 インストールすると、[オブジェクト]メニューに[Merge Text Frames…]というコマ

InDesignからリンクされているファイル(名)を変更する

たとえば、「A.psd」とういファイルがInDesignにリンク配置されているとします。これを(同じ内容で)「B.psd」に変更するには次の手順を踏みます。 Finderで「A.psd」を「B.psd」に変更する InDesignから「A.psd」へのリンクが切れるので、「B.psd」に再リンクする 手順としては2ステップですが、非常に面倒です… 1つ2つなら頑張れますが、50個100個の場合には心が折れます。 Rename/Relink ScriptInDesign

InDesignからのPDF書き出しするとき、「見開き」は避けましょう

InDesignからのPDFを書き出すとき、「とりあえず、見開きで」とする現場が多いようです。 「これまで、ずっとこれだったから…」でなく、2023年、この慣習について考えるタイミングです。 「見開き」を避けるべき理由A. ページ番号が一致しない 「4-5ページ目を開いているのに、PDFでは3ページ目になっている」のように、ページ番号が一致しません。 「●ページの〜の件ですが」のようにコミュニケーションするとき、紛らわしいです。 B. PC以外で見るとき、小さく表示

InDesignドキュメントの構造化

InDesignでの書籍制作では、いかに構造化を意識してシステマチックに準備するかがポイントです。 ここに書いたものがすべてではありませんので、改めてまとめてみたいと考えています。 親(マスター)章ごとに「親(マスター)」を用意する 複数の「親(マスター)」の共通するノンブル(=ページ番号)を“祖父”として用意する 章扉用の親(マスター)は単ページで別途用意する 段落スタイルの再利用「目次」は段落スタイルを参照して生成する 「柱」はテキスト変数で段落スタイルを参照

Illustratorで実現する「右インデントタブ」

InDesignでshift + tabキーを押すと「右インデントタブ」という記号が入り、その文字以降が右揃えになります。 Illustratorで「右インデントタブ」的なものを実現する方法を紹介します(エリア内文字が対象です)。 1行の場合1行の場合には「行揃え:右」に設定します。 気持ち的にしっくりきませんが、行頭の文字は左寄せになっています。 段落の場合段落の場合を考えてみましょう。 [タブ]パネルで「右揃えタブ」のタブストップを挿入すると、そこに揃います。

InDesignでの[選択ツール]の切り替え

InDesignでは[選択ツール]に切り替えるために次のキーボードショートカットが用意されています。 Vキー Escキー しかしながら、次のような仕様のため、テキストや表の編集中、Vキー/Escキーでの切り替えはうまくありません。 テキスト編集中にVキーを押すとテキスト「V」が挿入されてしまう 表の編集中にescキーを押すとセルが選択されてしまう これに関してツイートしたところ、いろいろアイデアをいただきましたので共有します。 まずは選択解除をはさむ999xyz

InDesignの文字スタイルで値を持たせない

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InDesignで文字スタイル[なし]にキーボードショートカットを割り当てる

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InDesignで文字スタイルを重ねがけする

次のように2つの文字スタイルがあるとします。 太字(太めのウエイト) マーカー(黄色い「下線」) InDesignは文字スタイルを重ねがけできないので、マーカーかつ太字を適用したいときに困ります。 文字スタイルは重ねがけできないの? CSSはできるのに…できません。 回避策?「正規表現を使う」というコメントをいただきましたが、冒頭のようなケースでは、“手がかり”となる条件に何の法則性がない場合には難しいでしょう。 文字列を条件に条件付けを行う場合、同じ文字列に対し

「スマル」に関するエトセトラ

とある書籍の入稿直前で仕上げ処理をしていたなかで出てきた「スマル」問題についてまとめてみます。 「スマル」って何? そして、その解決方法組版を行うとき、1文字と「。」のみの行が生じてしまうことがあります。 「す。」で終わることが多いため、これをスマルと呼びます。 スマルが生じないように組版を仕上げるのが美学。 解決方針は2つあります。 追い込み:前の行を調整して「す。」が生じないように調整します。 追い出し:「す。」の行に、前の行から文字を送ります。 解決方法 組

InDesignの文字組みアキ量設定での「文字クラス」

InDesignで「ブラウザー」などの“音引き”に続くカッコが詰まらない…などで困ったことがあると思います。 このような場合に確認したいのが「文字クラス」です。 “音引き”の文字クラスは「カタカナ」でなく、「行頭禁則和字」なんです。 「これ、どの文字クラスだろう?」と困った場合には、なんでやねんDTPさんのブログ記事をチェックしましょう。 文字クラスでは、どうにもならないこともあります。

InDesignの表スタイルを使って1クリックで適用する「横罫なし表組み」

InDesignの表スタイルを使って1クリックで適用する「横罫なし(または破線)のスッキリ系の表組み」について重い腰を上げて取り組みました。 こんな感じです。 必要なバリエーションを用意できたけれど、トリッキーすぎて再現と説明が難しいのですが… ロジックと手順上下の罫線は「表スタイル」の〈外枠線〉で設定