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人材紹介会社の選び方(2)

前回のおさらい

前回は人材紹介会社を使うメリットを

1.自分の条件に合った求人を探してもらえる
2.一般に出回っていない求人案件を紹介してもらえる場合がある
3.無料

と選定について簡単にお伝えしました。いい加減としか思えない対応しかしない紹介会社も少なからずある、というのが私の実感です。人材を求める会社と職を求める人とのマッチングを”真面目に”やっている会社を選びましょうと申し上げました。

”真面目”というのは、

会社の基本情報(事業内容、現状と将来性、求める人材と職種、雇用条件)

を求職者に伝え、

求職者の基本情報(人柄、経歴、雇用条件)

を会社に伝える事です。当然ながら、両者が”相思相愛”になれると思われる紹介をするのが大前提です。こんな当たり前の事をせずに、職種・地域・賃金だけでマッチングしている人材紹介会社が少なからずあります。

人材紹介会社の収益モデル

さて、人材紹介会社は求職者は無料で利用することができます(有料の場合もあるかもしれませんが)。では、人材紹介会社はどこで儲けているのでしょうか。案外この辺りの事を知らない人が多いですので、簡単に説明しましょう。

人材紹介会社は、人材を求める会社に人材を紹介し、入社することで紹介手数料をもらいます。”入社してから”ですので、成果報酬ということです。これが紹介会社の収益源です。

紹介手数料は、以前は固定額、つまり一人あたり〇〇万円といったタイプが主流でしたが、今は”理論年収の〇%”というところがほとんどです。
理論年収とは、雇用契約で定めた月給などをもとに計算した理論的な年収です。月給30万円、賞与年3か月なら450万円といった感じです。

紹介手数料の相場は、あえてここでは記載しませんが、個人的には決して安いものではないと感じる率です。会社にとっては、相当な費用をかけて採用することになります。

せっかく費用をかけて採用したのに、すぐに辞めてしまったら、会社は丸損?

これについては、人材紹介会社によって異なりますが、早期退職の場合は紹介手数料の一定割合が返金される仕組みが用意されている場合が多いです。ただし、長くても入社後半年までといったところです。

求職者は無料ですし、入社してから、「君を採用するのに〇〇万円かかってるんだ」などと聞かされることは、まずないと思いますので、まさかそんな大金が取引されているなんて考えてもみなかった、という人がほとんどのようです。

さて、今回は人材紹介会社の収益モデルを中心にお話ししました。では、これを受けて求職者はどのように考えて就職活動をするべきなのか、次回お話ししましょう。

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