大嘗宮はなぜ萱葺きにすべきなのか
大東会館機関紙『道の友』令和元年7月号掲載の福永理事長の巻頭言を転載致します。
本年十一月十四、十五日に行はれる大嘗祭は、宮中祭祀の中で最も重要な一世一代、至上の大祀であり、千三百年以上連綿と続いて来た歴史伝統に違ふことなく無事斎行されますことを、日本国民は心から希んでゐる。しかし、そのやうな国民の衷情を全く無視した形で、宮内庁は大嘗宮の主要三殿を、従来の萱葺きから板葺きに変更するといふ信じ難い決定を下した。この「大嘗宮問題」は今月の『不二』誌巻頭でも触れてゐるが、歴史伝統