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道の友

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大嘗宮はなぜ萱葺きにすべきなのか

大東会館機関紙『道の友』令和元年7月号掲載の福永理事長の巻頭言を転載致します。 本年十一月十四、十五日に行はれる大嘗祭は、宮中祭祀の中で最も重要な一世一代、至上の大祀であり、千三百年以上連綿と続いて来た歴史伝統に違ふことなく無事斎行されますことを、日本国民は心から希んでゐる。しかし、そのやうな国民の衷情を全く無視した形で、宮内庁は大嘗宮の主要三殿を、従来の萱葺きから板葺きに変更するといふ信じ難い決定を下した。この「大嘗宮問題」は今月の『不二』誌巻頭でも触れてゐるが、歴史伝統

元号を守るために

『道の友』で昨年12月号から3回に亘り、福永理事長が巻頭文に執筆された「元号を守るために」は、新元号が前倒し公表されることにつき、これは「天皇の元号」としての本義が失はれるものであるとして、警鐘を鳴らし、安倍内閣の姿勢を痛烈に批判するものです。緊急性に鑑み、ここにその文章を転載させていただきます。 元号を守るために(一)—共同通信の不可解な記事— 平成30年12月号巻頭文 十二月十六日の共同通信の報道によれば、政府は、五月一日の新帝御即位後に改元の政令が公布された場合、