見出し画像

【日本生命 B.LEAGUE FINALS 2021-22】琉球ゴールデンキングスvs.宇都宮ブレックスの気になること

こんにちは、hiroです。
前回ノートを更新したのは約2週間前、素晴らしい試合ばかりのCSですが、今シーズンのB1も残すところ多くて残り3試合になりました。

今回はファイナルで対戦する琉球ゴールデンキングスvs.宇都宮ブレックスの気になることを書いていこうと思います。

ワタシはブレックスファンなので、どちらかというとブレックス側の目線での内容も多いかと思いますが、琉球にもリスペクトしつつ、ファイナルを楽しみにしている全ての方に楽しんで頂ければと思い書いてみました。

個人的には、日本人選手の活躍が楽しみなファイナルだなと思っております。気になる所だけでも読んで頂き、ファイナルをより楽しんで貰えたら幸いです!
では、行きましょう!

今シーズンの対戦の振り返り

21-22シーズン対戦成績:琉球2勝、宇都宮0勝
2021/12/11 宇都宮 65-66 琉球 @ブレックスアリーナ宇都宮
2021/12/12 宇都宮 62-65 琉球 @ブレックスアリーナ宇都宮

今シーズンの対戦は約5ヶ月前の12月上旬ブレアリでの対戦でした。

試合の内容的には2試合とも似た感じの内容で、ブレックスが守備で圧倒した前半で、GAME1は最大17点、GAME2では最大14点リードする展開。

琉球は後半エバンス、ダーラム、小寺さんのビッグラインナップ中心に戦い上回り、要所で今村や岸本がスリーを決め2試合ともに琉球が逆転勝利をしたという試合でした。今シーズン琉球は、二桁リードを許してから10回逆転勝利しており(対戦相手の最大リードが10点以上だった試合は10勝5敗)歴代最高勝率を叩き出した強さが伺えますね。

この時とファイナルでの変更点ですと、琉球は牧が欠場濃厚、ブレックスは荒谷がローテーションに加わっています。


CSの戦いぶりとファイナルの注目ポイント
(CSのスタッツを添えて)

ファイナルに勝ち進んだ両チームの戦いぶりを簡単にまとめておきます。

両チームに共通するポイント

まずは両チームに共通するポイントを紹介します。似ている点が多いです。

鉄壁のディフェンスはRSから継続

失点
琉球:67.75
宇都宮:70.75

ターンオーバーからの得点
琉球:14.25
宇都宮:14.75

チャンピオンシップ平均

ポストシーズンはディフェンスが良いチームが勝つと言われていますが、両チームとも本当に守備が堅いです。

琉球はSF島根戦GAME1で85点取られていますが、他3試合はRSの平均失点73.0を下回る戦いを見せています。ブレックスはCSで対戦した2チームがRS平均得点1位川崎、2位千葉にも関わらず、RSの平均失点69.1と殆ど変わらない平均70.8失点に抑える事ができていたことが4連勝でファイナルに来れた大きな要因となっています。

また、強固なディフェンスからターンオーバーを誘発し、そこから得点を量産出来ていることも共通していますね。

攻守に好調なスリーポイント

スリーポイント
琉球:11.50/29.50 38.98%
宇都宮:11.00/28.75 38.26%

対戦相手のスリーポイント
琉球:6.50/21.50 30.23%
宇都宮:8.50/28.25 30.09%

チャンピオンシップ平均

琉球もブレックスもインサイドに強みを持つチームですが、CSではそこを第一に抑えられている印象です。その代わりに、スリーポイントで得点を量産出来ていることは大きいです。RSでは琉球8.13本、ブレックス7.43本とスリー成功数が一桁台でしたが、CSでは共に平均11本の成功です。

琉球は前回noteで書いた通り、RSホームでのスリー成功率39.53%と驚異の数字を残していましたが、CSでも遺憾なく発揮し38.98%の高確率で成功。ブレックスはRS34.52%のスリー成功率を考えると38.26%は上出来過ぎるとは思いますが、チームとして打つべきシチュエーションを作れているのは大きいと思います。

また、こちらも共通していることなのですが、自分たちは高確率でスリーを決めていますが、相手にはやらせていないのがファイナル進出の両チーム。ファイナルではスリーポイントの攻防は注目ポイントになりそうです。

日本人が得点し、相手の日本人には得点させない

日本人選手の得点
琉球:47.50
宇都宮:48.00

対戦相手の日本人選手の得点
琉球:27.50
宇都宮:27.50

チャンピオンシップ平均

両チームともRSに比べて日本人選手の得点が増えている今回のCS。後ほど触れますが、日本人エースの奮闘はとても大きな要素になっています。

また、両チームともRSの対戦相手の日本人選手の得点数をトップ3で抑えているチームでもあります。SFでいえば琉球は安藤誓哉、ブレックスは藤井祐眞に好きに仕事をさせていなかった。ファイナルではどうなるか?

ベンチメンバーの得点が多く、二桁得点者が多彩

ベンチポイント
琉球:26.50
宇都宮:26.50

二桁得点者
琉球:4.75
宇都宮:3.75

チャンピオンシップ平均

ベンチメンバーの得点が多いことも共通する点です。琉球は並里とダーラムを中心に、ブレックスはフィーラー+日替わりでラッキーボーイが出る活躍。CSは主力選手にプレータイムが偏りがちですが、限られた時間の中で自分の仕事を遂行できる選手たちが揃っている2チームだと思います。


琉球ゴールデンキングス

FG試投割合、opp FG試投割合、得失点の内訳(左:今シーズン 平均、右:CS 平均)

ここからは各チームの特徴的な傾向をピックアップ。8000田代の力を背に沖縄アリーナで4連勝を記録した琉球からです。

スリーの試投割合が増えている

FG試投割合:3P44.2%
スリーポイント 得点-失点:34.50-19.50(+15.00)

チャンピオンシップ平均

先程も書きましたが、ペイント内の得点が減っているけどスリーの得点が増えており、その状況でスリーだけで15点差付けているのは大きいです。可視化すると一目瞭然なほど。沖縄アリーナのスリーを決めた時の8000田代の爆発は凄まじいホームコートアドバンテージになっているなぁと感じました。東京体育館では5000田代になると思うけど、引き続き恐ろしいです。

実はオフェンスリバウンドが少ない

オフェンスリバウンド:10.50
オフェンスリバウンド獲得率:27.27%
セカンドチャンスからの得点:10.25

対戦相手のオフェンスリバウンド:10.00
対戦相手のオフェンスリバウンド獲得率:26.67%
対戦相手のセカンドチャンスからの得点:11.00

チャンピオンシップ平均

琉球といえばオフェンスリバウンドの数と獲得率、セカンドチャンスからの得点がRS全て1位というくらいのストロングポイントでした。しかしCSでは、オフェンスリバウンドの数も獲得率はCS出場8チーム中6位、セカンドチャンスからの得点に関しては8位と一番少ないチームとなっております。スモールサンプルではありますが、PnRでクーリーが狙われていることにより、クーリーのプレータイムが減っていることの影響はあるかもしれません。

ただ、琉球は相手にもこれらをやらせていないのが強いところだと思います。対戦相手のオフェンスリバウンドと獲得率は8チーム中1位の少なさですし、セカンドチャンスからの得点も2番目にやらせていないチームになります。

偶数クォーターに強い琉球

1Q 得点-失点:18.25-22.50(-4.25)
2Q 得点-失点:21.25-14.00(+7.25)
3Q 得点-失点:17.75-16.75(+1.00)
4Q 得点-失点:22.00-14.50(+7.50)

前半 得点-失点:39.50-36.50(+3.00)
後半  得点-失点:39.75-31.25(+8.50)

チャンピオンシップ平均

琉球はRS同様に偶数Qに強い傾向があります。そして後半が強い。前後半終わりにかけて沖縄アリーナのボルテージが上がっていく感じが画面越しからでも伝わってきました。

ちなみに12月のブレックスとの直接対決の2試合とも4Qで琉球が上回っており、4Qの出来はとても重要だと痛感しております。


宇都宮ブレックス

FG試投割合、opp FG試投割合、得失点の内訳(左:今シーズン 平均、右:CS 平均)

ブレックスは琉球とは対象的に、CSでの4試合は全てアウェイゲーム。そういった状況の中で、4連勝でファイナルに進めたことは色々な人たちを驚かせたことでしょう。

前半に強いブレックス

1Q 得点-失点:20.50-16.75(+3.75)
2Q 得点-失点:17.50-13.25(+4.25)

3Q 得点-失点:20.25-21.75(-1.50)
4Q 得点-失点:21.25-19.00(2.25)

前半 得点-失点:38.00-30.00(+8.00)
後半  得点-失点:41.50-40.75(+0.75)

チャンピオンシップ平均

琉球で話したクォーターの話をブレックスでも。ブレックスは前半強い。特にディフェンスが素晴らしく、CSの前半の平均失点が30.0。相手はドアマットチームではなく、RS平均得点1位と2位のオフェンスが強力なチーム相手に平均30.0失点です。それを利用してブレックスペースで試合を進めることが出来ているCSでの4試合でした。

ちなみに、琉球との直接対決でも2試合とも前半リード出来ていたブレックス。GAME1で22失点、GAME2で19失点という具合。ファイナルでもブレックスのディフェンスが前半ハマるかは注目したいです。

インサイドを抑えられているが実は得点効率が高い

オフェンスレーティング:97.13
ペイント内シュート:14.00/29.00 48.28%
フリースロー:16.00/21.25 75.29%
フリースロー獲得率:39.75%
ターンオーバー:8.25

チャンピオンシップ平均

ブレックスの今シーズンの強みは間違いなくインサイドですが、CSではそこを徹底的に抑えられ苦戦しているのが数字にも現れています。RSでFG60%近くを残していたスコットとフォトゥのスタッツを見れば明確です。

ペイント内シュート
スコット:5.5/8.9 62.37%→3.0/9.0 33.33%
フォトゥ:5.4/8.5 63.16%→3.3/7.0 46.43%

RS→CS

ですが、オフェンスレーティングを見てみると実はレギュラーシーズンよりも若干ながら良いのがCSでのブレックスです。理由はスリー、フリースロー、ターンオーバーです。スリーは先程触れたので割愛。ターンオーバー8.25はCS参加チーム唯一の一桁に抑えています。そして、一番大きいのがフリースローだと思います。すべての項目でRSを上回っていますし、フリースロー獲得率は驚異の39.75%です。ファウルゲームを差し引いても他のチームより良い数値だと思います。フリースロー大事。

今シーズンもオフェンスリバウンドが最強

オフェンスリバウンド:16.00
オフェンスリバウンド獲得率:39.75%
セカンドチャンスからの得点:18.50

チャンピオンシップ平均

ロシター、ギブスがいなくなったことによって心配されていたオフェンスリバウンドという武器ですが、今シーズンも最強です。上記の3項目はRS平均を上回っており、CS平均でも断トツのスタッツです。琉球相手にも発揮できるか?


CSで爆発する日本人エース

ファイナルではこの2人のオフェンスでの貢献が鍵になるでしょう!

比江島 慎

プレータイム:22:02→27:37
得点:11.5→17.8
アシスト:3.7→6.3
ターンオーバー:1.5→1.8
スティール:1.1→1.5
ファウルドローン:3.1→6.0
FG:4.1/8.3 49.4%→5.3/12.3 42.9%
2P:2.5/4.5 55.7%→2.8/5.8 47.8%
3P:1.6/3.8 41.8%→2.5/6.5 38.5%
FT:1.7/2.5 70.4%→4.8/6.3 76.0%

レギュラーシーズン→チャンピオンシップ

CSでの比江島は恐らく皆さんが見たかった比江島慎なんじゃないかと思います。ほとんどのブレックスのオフェンスは彼から始まり、華麗なステップからアタックすることも出来るし、そこを意識的に守ろうとするとステップバックからスリーも決めてくる。マッチアップが小さい相手だとポストプレーで制する事もできる。尚且つアシストも増えており、千葉も川崎も比江島を止めることが出来なかった。また、12月の琉球戦でも2試合で30得点しており、琉球はどう比江島を止めに来るか?ブレックスファンなので今シーズンこそファイナルで輝く比江島を見たいです。


今村 佳太

プレータイム:25:30→32:56
得点:10.5→17.0
アシスト:1.9→2.5
ターンオーバー:1.2→1.3
スティール:0.6→0.8
ファウルドローン:1.2→1.3
FG:3.8/9.8 39.0%→6.5/15.8 41.3%
2P:1.7/4.2 41.6%→2.8/6.5 42.3%
3P:2.1/4.2 37.1%→3.8/9.3 40.5%
FT:0.9/1.2 71.6%→0.3/0.5 50.0%

レギュラーシーズン→チャンピオンシップ

比江島に引けを取らない活躍を見せているのが琉球の今村佳太だと思います。レギュラーシーズンに比べてスタッツも上昇中。ハンドラーとしても優秀だし、オープンスリーは確実に決めてくる、試投数も多くハートも強い。個人的にはプレータイムが長い中でも、ディフェンスも頑張っている姿が印象的でした。ブレックスが今村をどう守るのかには注目ですし、12月の直接対決では今村のスリーにやられているので要注意です。


大東文化大学出身のワンクラブマン

クラブを象徴する琉球の岸本とブレックスの遠藤。彼ら2人のマッチアップは楽しみです。

岸本 隆一

プレータイム:21:34→29:29
得点:9.6→11.8
アシスト:2.5→4.3
FG:3.2/5.6 40.6%→3.8/12.0 31.3%
2P:1.0/2.2 46.2%→0.8/3.5 21.4%
3P:2.2/5.6 38.4%→3.0/8.5 35.3%
FT:1.1/1.2 85.3%→1.3/1.3 100.0%

レギュラーシーズン→チャンピオンシップ

岸本がビッグプレーをすると沖縄アリーナの田代たちが爆発する。田代大爆発。持ち味のスリーだけでなく、アシスト、スティールと彼が乗ったら琉球が乗ると言っても過言ではない存在。スタッツを見ると成功率自体はそれほどでもないかもしれないが、それを凌駕するだけの一発の重みがある。今村と同じく12月の直接対決の時に岸本の連続スリーが決まってから一気に琉球に流れが傾いただけに同じ轍は踏みたくない。岸本にはいかにスリーを打たせずにドライブさせるかは重要なのかなと思います。


遠藤 祐亮

プレータイム:23:00→21:59
得点:7.2→5.5
アシスト:2.3→2.8
FG:2.6/6.9 37.5%→1.8/4.5 38.9%
2P:1.1/2.8 39.0%→0.3/0.3 100.0%
3P:1.5/4.1 36.5%→1.5/4.3 35.3%
FT:0.6/0.8 70.7%→0.5/0.5 100.0%

レギュラーシーズン→チャンピオンシップ

岸本の大東文化大の1年先輩の遠藤も、ブレックスを象徴する選手。QF千葉戦もSF川崎戦も終盤の遠藤のスリーが決まりファンは勝利を確信したと思います。ただ、RS終盤に怪我をしSF川崎戦でも痛めていた姿を見ると、怪我の状態は気になる所です。遠藤のいるいないでディフェンスの強度が変わりますからね。オフェンスでは比江島と鵤がハンドラーを担う時間が増えたのもあり、あまり好きにやれていないかもしれませんが、良い形でC&Sのスリーを決めて欲しいです。琉球としたら遠藤にドリブルさせたいはず。果たして。


身体能力オバケな2人

彼らの活躍はXファクターになりそうな気がします。

チェイス・フィーラー

プレータイム:20:41→18:03
得点:9.2→11.8
リバウンド:4.5→6.3
オフェンスリバウンド:1.0→2.8
アシスト:2.4→1.8
スティール:0.9→0.8
ブロック:1.0→0.3
ファウル:2.7→2.3
FG:3.6/7.3 48.8%→4.5/8.5 52.9%
2P:2.6/4.4 58.9%→3.3/4.5 72.2%
3P:1.0/2.9 33.6%→1.3/4.0 31.3%
FT:1.1/1.4 77.1%→1.5/2.3 66.7%

レギュラーシーズン→チャンピオンシップ

プレータイム自体は減っているものの、要所で良い活躍が見られるフィーラー。CSで特出している点はやはりオフェンスリバウンドの部分です。スコットやフォトゥがインサイドで苦しんでいる裏で、フィーラーが必ずオフェンスリバウンドに飛び込んでくれているという信頼もあると思います。プットバックを中心にペイント内のシュート成功率がCSに入って驚異の81.25%。QF千葉戦の率はあまり良くないものの、SF川崎戦ではスリーを4/9で決めており、オフェンスのスペーシングを広げる意味でもフィーラーの存在は重要だと思います。


コー・フリッピン

プレータイム:20:33→18:04
得点:7.5→5.5
アシスト:3.2→1.5
スティール:1.4→1.0
ファウル:2.3→1.8
FG:3.0/6.9 44.1%→2.3/5.8 39.1%
2P:2.3/4.7 49.4%→1.3/2.8 45.5%
3P:0.7/2.2 32.7%→1.0/3.0 33.3%
FT:0.7/1.4 52.9%→0.0/0.0 -%

レギュラーシーズン→チャンピオンシップ

実を言うと、CSの4試合全てでスタメン起用されているものの、あまり目立っていないフリッピン。Bリーグ公式にもハイライトが無かったほど。ただ、この選手はブレックス、特に比江島相手に並々ならぬ闘志を見せてくる。恐らくファイナルでも比江島に対してマッチアップすることが予想されるのかなと。比江島を止めるためにフリッピンの存在は琉球側からすると一番重要かもしれません。オフェンス面で見ると、12月の直接対決ではフリッピンのスピードに守ることに苦戦し、要所でジャンパーも決められていました。スタッツ以上に鍵になりそうな選手なので取り上げてみました。


琉球のビッグラインナップ

個人的にこのカードで一番注目しているポイントが、琉球のビッグラインナップです。主にエバンス、ダーラム、小寺さんを中心とするこのラインナップにブレックスもやられているので、これをいかに守るのか?

12月対決時 琉球のビッグラインナップ時の得失点

GAME1
合計:18:36 宇都宮 27-37 琉球

1Q:1:58 宇都宮 5-3 琉球
2Q:3:30 宇都宮 3-0 琉球
3Q:3:08 宇都宮 5-11 琉球
4Q:10:00 宇都宮 14-23 琉球

GAME2
合計:16:53 宇都宮 27-34 琉球

1Q:2:06 宇都宮 0-2 琉球
2Q:4:09 宇都宮 10-3 琉球
3Q:0:41 宇都宮 3-0 琉球
4Q:9:57 宇都宮 14-29 琉球

ビッグラインナップ=小寺さん+外国籍2枚の時間帯

ご覧の通り、12月の対戦時は琉球はビッグラインナップの時間帯にリードを確保しており、特に2試合とも4Qで琉球が圧倒している。琉球はSF島根戦でもビッグラインナップを効果的に使っていました。

SF琉球vs.島根 ビッグラインナップ時の得失点
GAME1:8:08 琉球 15-8 島根
GAME2:15:51 琉球 29-28 島根

ビッグラインナップ=小寺さん+外国籍2枚の時間帯

琉球のビッグラインナップの特徴としては、ビッグマン3人にスリーはほとんど無いものの、小寺さん以外の4人はハンドラーとしてアタックすることが出来ます。特にダーラムのアタックは強力で、ブレックスもかなり手を焼いた部分です。彼がアタックして収縮した所でスリーだったり、カウンタードライブがあったりとかなり苦戦しました。琉球のビッグラインナップをどう守るかを少し考えてみました。


ブレックスもビッグラインナップで対抗

終盤戦めっきり使用頻度が減り、CSに入ってから一度も使っていない外国籍2人+竹内公輔のビッグラインナップを使うかは注目かなと思います。

12月対決時を見てみると、前半は琉球のビッグラインナップ相手にブレックスが上回っているのがわかると思いますが、実はこの時間帯ブレックスもビッグラインナップで対抗しております。ですが、後半に入ると竹内のスピードのミスマッチを狙われたシーンが多かった印象。その場合は絶対にスリーをやらせない、インサイドに抜かせるように仕向けることが大事かなと思います。ちなみに、ブレックスがビッグラインナップを使うタイミングは琉球がビッグラインナップを使っているタイミングだけで良いかなと思っております。


ダーラムにダブルチーム

SFで島根が行っていた対策の一つが、ダーラムへのダブルチーム。島根自体も帰化選手のいるon3ということもあるけど、対策としてはありかもしれません。


ゾーンディフェンス

SF川崎戦ではアギラール不在だったこともあり、使わなかったビッグラインナップ対策の中に恐らくゾーンディフェンスもあったのではないかなと予想します。日本人選手がブレックスは小さい選手が多いのでマンツーマンではかなり苦しい。ブレックスのビッグラインナップはオフェンスよりもディフェンスに重きを置いており、オフェンスに関しては激重で完成するのを諦めたという認識なので、竹内公輔を使わない時間帯ではゾーンディフェンスもあるのかなと思います。2-3なのか3-2なのかボックスワンなのかトライアングルツーなのかわかりませんが、何かやってきそうな予感。トライアングルツーとかBリーグでやったチームあるのかしら?


ハック・ア・小寺さん

小寺さんのフリースロー

RS:0.2/0.4 45.8%
CS:0.3/0.8 33.3%

個人的にやらない気がしているけど、フリースローの下手な小寺さんにハック戦術するのは良い方法かもしれません。ファイナルでのフリースローは一本一本の重みが違いますからね。

とりあえず、ブレックスのコーチ陣のことだ。めちゃくちゃ色々準備はしていると思うし、絶対に何か仕掛けてくるでしょう。めちゃくちゃ楽しみな部分です。


おわりに

ファイナルだから当然といえば当然なのだが、このカードはこれまで取り上げてきた内容以外にも見どころがありすぎる。

仲の良いヘッドコーチを「竜三」「桶さん」とお互いに対戦相手のヘッドコーチをあげるほど相思相愛の間柄なヘッドコーチ対決だったり、両チームに所属していたことのある佐々宜央元ヘッドコーチやスコット、喜多川、畝さんといった間柄の関係者がいたりと、見どころ満載のファイナルがすごく楽しみです。

ちなみにここまで一切触れてこなかったけど、ブレックスは鵤、琉球は並里が個人的に要注目なプレイヤーです!是非注目してください←

是非ともいいねや拡散していただけると嬉しいです。また引用リツイートで感想や注目ポイントなども書いていただけると励みになりますし、参考にさせていただきます!

ブレックスと琉球はバスケのスタイルも似ている部分が多いし、ファンの熱量もトップクラスだけに東京体育館はどんな雰囲気になるのだろうか?今シーズンを締め括るラスト数試合楽しみましょう!

最後までコロナが起こらず、良い試合になりますように。



おまけ ~ファイナルの結果予想~
琉球 0-2 宇都宮(推しチームが故)

サポート頂いたお金はブレックスに使います!