見出し画像

天皇杯明けに宇都宮ブレックスが戦う天皇杯王者サンロッカーズ渋谷の特徴まとめ

こんにちは、hiroです。
今回は天皇杯明けのゲームの対戦相手、サンロッカーズ渋谷についての特徴なんかを約4000文字で書きました。ご感想などあればよろしくおねがいします。

第17節 vsサンロッカーズ渋谷(H)

スクリーンショット 2020-01-12 22.58.36

天皇杯明けブレックスの相手は天皇杯王者のサンロッカーズ渋谷です。ブレックスはここまで渋谷相手に12連勝中ではありますが、連勝は止まりそうかもしれません。
渋谷は今シーズン19勝9敗でリーグ戦は4連勝中。しかも、天皇杯を優勝して自信満々でブレアリに乗り込んできます。

欠場の可能性ありの選手(あくまで前節を見ての個人的見解)
宇都宮ブレックス:遠藤     IL登録:田臥、栗原
サンロッカーズ渋谷:田渡

ブレックスは遠藤が天皇杯で欠場。アップには参加するようになりましたが、バッシュはレブロンではなかったのでもう少しかかるかもしれないです。特別指定選手の山口とテーブスもベンチ入りするのか気になるところですね。
渋谷は離脱中の田渡のみですかね。外国籍選手をよくローテーションして使っているので、ジャクソンはベンチ入り確定なのかなと思ったりしますがどうなるでしょうか。

天皇杯を優勝で締めくくった渋谷と、天皇杯を惨敗で去ったブレックス。新年1発目のブレアリ開催の試合で天皇杯チャンピオンにどのような試合を見せてくれるのか?チャレンジャーとして戦い、Brex Mentalityを見せて欲しい。


今シーズンのスタッツ

スクリーンショット 2020-01-12 22.53.51

現在東地区3位で全体でも5番目の勝率の渋谷は、この成績に比例するようにどの項目でもランキング上位を占めています。今シーズンここまでトップを誇っている平均得点は、昨シーズンから約10点アップ。その要因としては、打つ本数が7.6本も増えた3Pシュートで、成功数も2.7本増えていることが大きいです。また、ターンオーバーからの得点や速攻からの得点が多い点、セカンドチャンスからの得点が多いのも目が離せません。これらはリーグトップですし、そこに繋がるオフェンスリバウンドとスティールの数もリーグトップ。こうスタッツを上げていくと「そりゃ天皇杯優勝するわ」と思っても不思議ではないですね。不思議というか以外だったことが1つあります。天皇杯だけでなくリーグ戦でも前線からの激しいプレッシャーディフェンスを見せていますが、平均失点が昨シーズンよりも多いのです。ただ、スティールの数が倍近くに増えているので、攻撃的なディフェンススタイルと言えるかなと。実際に参考にしているのは昨シーズン秋田を率いていたペップ前HCのスタイルということで納得しました。

スタッツ以外のことも少し触れておくと、今シーズンの渋谷の代名詞が止めどなく行われるメンバーチェンジ。天皇杯決勝では手に汗握る接戦にも関わらずベンチ入りメンバーは負傷中の田渡以外全員出場、サンバ以外の出場選手が全員得点。川崎のビッグマン2人が40分フル出場した関係で普段よりも野口やサンバのプレータイムは減りましたが、10分以上プレーした選手が9人という徹底したタイムシェアを売りにしています。コートに立ったら我武者羅にプレッシャーを掛け、疲れたらフレッシュな選手が出てくる。これは素晴らしいことではありますがデメリットもあります。それは交代が多すぎて流れに乗れない、乗っていたとしても仕切り直しになる、最悪流れを自ら相手に渡してしまうということ。アルバルクとの試合で負けたのはこれが要因の一つだと思いました。天皇杯決勝の解説塚本氏もハーフタイムで同じようなことを言っていました。もしかしたら「なんでこのタイミングで◯◯選手変えちゃうの?」ということがあるかもしれません。ただ、今の渋谷が一番大切にしているものは、40分間ハードなプレッシャーディフェンスを続けることなのかなと思いますし、良くも悪くも伊佐さんが選手たちを信じて使っているということは言えるかなと思います。それと同時に、選手たちも伊佐さんを信じているということも感じました。それくらいの信頼関係を築けている素晴らしいチームと言えると思います。今シーズンの渋谷は強いです。


今シーズンの対戦結果

スクリーンショット 2020-01-12 20.46.35

この試合はホーム開幕戦の三河戦に引き続き竹内公輔とジェフ・ギブスが負傷で欠場しランドルフも家庭の事情でアメリカから帰国後ベンチ入りしましたが欠場した試合でした。PnRに対するディフェンスも簡単に攻略できたので割とスムーズにオフェンスを展開できていた印象で、ライアンがオールラウンドに活躍した試合でした。また3Qにはナベタイムが来て(13得点)一気に点差を引き離し、クラッチタイムには橋本の得点で勝利を決定付けました。ナベタイム最近来ないなぁ…


サンロッカーズ渋谷の天皇杯の結果

スクリーンショット 2020-01-12 20.58.34

スクリーンショット 2020-01-12 21.03.40

準決勝と決勝の結果。サンロッカーズ渋谷が見事天皇杯を制しました。今シーズンの持ち味である前線からのプレッシャーディフェンスと選手層で圧倒した勝利でした。出る選手出る選手が仕事をし、今シーズンの渋谷の特徴がよく出た大会だったかなと思います。ブレックスが惨敗だった川崎をディフェンスで勝ったわけです。渋谷は川崎にアーリーカップ、リーグ戦、天皇杯で今シーズン3勝1敗です。


ピックアップ選手

スクリーンショット 2020-01-14 2.36.16

同級生な2人をピックアップ。

ベンドラメ 礼生
天皇杯のMVP。ベンドラメは北海道戦は20得点、滋賀戦では9得点、決勝では13得点の活躍。狂ったように金髪の彼がアタックし続けたとムーさんは仰っていましたが、ブレックス戦でもそうなると思いますしその姿勢はブレックスも見習って欲しいとすら思うほどでした。
今シーズンのスタッツについて触れると、昨シーズンから7分もプレータイムが減っています。にもかかわらず、得点もアシストは昨シーズンとほぼ変わらずで、スティールは倍に増えてリーグでも1位の数字を残しています。間違いなく今乗ってる男ですから活躍させたくないところです。

鵤 誠司
正直天皇杯のパフォーマンスは個人的に納得できなかったのですが、リーグ戦ではしっかり切り替えて戦って欲しいところです。ペイントアタックを仕掛けることと、対人のディフェンスが彼の特徴ですから発揮して欲しいです。また、遠藤が出れないとなるとベンドラメに付く機会は増えるはずなので止めて欲しいところです。天皇杯のようなヌルいディフェンスだとファンの人も納得しないと思います。

スクリーンショット 2020-01-14 1.17.30

昨シーズン3P成功率ランキングで争ったが今シーズンは既に規定試合数に到達しないことが確定してしまった2人も選んでみました。

石井 講祐
天皇杯個人4連覇を達成した石井は数字以上の存在感を発揮し、スティールやカバーリング、ファウルストップと憎く賢いディフェンス力(褒め言葉)。オフェンスでも持ち味のスリーは良くなかったですが、ペネトレイトからのアシスト、試合の流れを読みその時に必要な仕事をこなす本当に賢いプレイヤーだなと天皇杯を見て改めて思いました。三河戦の捻挫から復帰し徐々にプレータイムを伸ばしています。味方としては仕事をしてくれる頼りになる存在ですが、敵としては鬱陶しい存在です。バスケットIQの塊みたいな選手なので彼1人の動きを見ているだけでもおもしろいのですが、この日だけは本当に大人しくしていてほしいです。

遠藤 祐亮
こちらも捻挫からなかなか復帰していない遠藤。天皇杯から復帰なのかな?と思っていましたが、アップの参加のみで試合には出ませんでした。だとするとオールスター明けなのかなと思いつつ、彼のプレーを見たいのはワタシだけではないはず。どうなるか見てみましょう。


気になるポイントと展望

渋谷のパフォーマンスというよりもこの試合はブレックスがブレックスとしてやるべきことをやれるか?ということだと思っています。惨敗だった川崎戦からどのような変化が見られるか?気持ちを見せてくれるか?応援したいチームだと改めて思わせてくれるか?結果ももちろん大事ですが個人的にはそういう部分が見たいです。それを踏まえた上で気になるポイントはこちら。

お互いのディフェンス
最近ディフェンスの強度が上がらないブレックスと、スタミナ関係なしにプレッシャーをかけ続ける渋谷。前回対戦時はそれほど渋谷のプレッシャーを感じずPnRでのトラップも回避したブレックスですが、今回渋谷は守り方を変えてきそうな気がします。天皇杯の決勝ではホワイトボードに「ボールプレッシャー&ディナイ」と書き徹底できたと話していましたし、ブレックスのハンドラーは現状数も少ないので苦戦しそうかなと思います。
一方のブレックスは川崎戦での辻や青木のように簡単にペネトレイトを許してたら、渋谷もスリーポイントが決まり出すでしょう。こちらもプレッシャーをかけチームルールを徹底して守り続けないと平均得点1位の渋谷ですから失点が増えていきます。ディフェンスでの遂行力とHCの試合後のコメントに注目です。

外国籍選手+ベンドラメとそれ以外
昨シーズン渋谷と戦う時は、ケリーとサクレとベンドラメに取られても他に取られなかったら勝てる。何なら遠藤がベンドラメ抑えてくれるから個人的には負ける気はしませんでした。でしたが、今シーズンの渋谷は上記のように平均得点が1位の得点力があり、昨シーズンから約10点もアップしてます。ということで調べてみました。

スクリーンショット 2020-01-14 14.38.53

渋谷の得点に対する外国籍選手+ベンドラメとそれ以外の選手の得点に関するデータです。得点数が平均10.3点アップしていますが、比率としては外国籍選手とベンドラメのパーセンテージが下がっています。平均得点で見ると、外国籍選手とベンドラメ以外の選手たちで昨シーズンよりも8.8点も多く取ることが出来ているのです。特定の選手ではなく、いろいろな選手が得点できることが渋谷の強みでもあるということ。ブレックスとしては外国籍選手+ベンドラメ以外の得点を昨シーズンのように抑える必要があります。こういう点に注目して見るのも面白いと思います。


渋谷戦で達成しそうなブレックスの記録

無し

強いて言うなら、特別指定選手が初出場なるか!?ということでしょうか。
個人的にはすぐにプレーして欲しいなぁと思います。特にテーブスはPGとして少しでも良いから渋谷やアルバルクのディフェンス強度に慣れて欲しいなと。ナベを30分近く出すのは色んな意味でよろしくないと思ってます。


第17節の日程

スクリーンショット 2020-01-12 22.20.18

天皇杯ブレイク明けの水曜開催。個人的に注目なのは富山vs三河です!
当事者としては宇都宮vs渋谷はマジで重要です!


おわりに

天皇杯王者に挑むこの試合。天皇杯の負けを引きずりズルズル堕ちていくか?切り替えてファンの納得するような戦いを見せてくれるのか?ターニングポイントになるような試合かもしれないです。ブレックスの戦いに期待しましょう。

おしまい。

この記事が参加している募集

Bリーグ

サポート頂いたお金はブレックスに使います!