【B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2021-22】 8チームの特徴と『対勝率6割以上』のスタッツ
こんにちは、hiroです。
今回はCSに出場する8チームをスタッツを出しながら特徴を簡単にまとめていき、対勝率6割以上相手になったらどうなっているのかという点も含めて書いていこうと思います。
何故『対勝率6割以上』なのか?という点ですが、昨シーズンのCS進出ラインが勝率6割以上だったので、シーズン通して『対勝率6割以上』のスタッツを追っていたからです。今シーズンはCSに進出した秋田以外の7チームが勝率6割以上を記録しています。勿論、秋田を含めた『対CS進出チーム』も出せるのですが、単純にめんどくさかったのはここだけの話です。
推しチームや気になるチーム、対戦カードだけでも読んで頂ければと思います!今回の記事がCSの楽しみになって頂けたら幸いです!
では、行きましょう!
琉球ゴールデンキングス vs. 秋田ノーザンハピネッツ
5回連続出場の琉球と、念願の初出場を果たした秋田の対戦。今シーズンの対戦は秋田ホームで行われる予定だったもののコロナで消滅。天皇杯では琉球の完勝でした。琉球が秋田のスリーを完全に封じましたが、桶谷HCは古川が代表戦の影響でコンディションが整っていなかったと警戒していました。
CSホーム開催時の琉球の成績は8勝7敗(ミニゲームのGAME3の結果含む)。実は全てのシリーズでGAME3まで戦っています。今回はどうなるでしょうか?
琉球ゴールデンキングス
今シーズンの特徴的なスタッツ
歴代最高勝率を叩き出しCSに挑む琉球は攻守ともに素晴らしいスタッツを残しています。その中で特出している点を上げるならば、インサイドの強さです。今シーズンもリーグ最強のオフェンスリバウンド王であるクーリーの影響もありオフェンスリバウンドとセカンドチャンスからの得点はリーグトップ。また、今シーズンはクーリーにインサイドの負担を押し付けることなく、相手によってはダーラム、エバンス、小寺さんのビッグラインナップでもイニシアチブを取れる点は非常に大きかったと感じています。
ディフェンスでは、現代バスケで非効率とされているミドルレンジを多く打たせて、ペイント内では打たせない強固な守備を披露しており、相手に決められたFG成功数はリーグ3位と少ないです。
また、勝ち進んだ際SFまでホームコートアドバンテージを持っている琉球は、ホームではスリー成功率は39.53%のリーグトップであり、ペイント内の得点も45.14点でこちらもリーグトップ。更にはオフェンスリバウンド獲得率も37.58%のリーグトップ。これらから繰り出される攻撃力を武器に前半での得失点+9.86もリーグトップと、相手からしたら嫌な数字が揃っています。
対勝率6割以上相手のスタッツ
対勝率6割以上相手にも一番勝率が良いこともあってスタッツも良いです。レギュラーシーズンの他の試合とそれほど変わることなくバランスの良いスタッツを残せていることが今シーズンの琉球の強さを表していると思います。本当にバランスが良い。
唯一気になる点は3Qの得失点差が対勝率6割以上になると-3.20とCS進出出場8チームの中で一番悪いことでしょうか。ただし、1Qと4Qの得失点差は逆にCS進出出場8チームの中でトップであることも付け加えておきます。
個人的に気になる選手
小野寺 祥太
今村とかフリッピンとか岸本とかは勿論注目選手なんですけど、個人的に気になるのが小野寺なんですよね。怪我人が多い琉球の中で、ベンチから出てくる小野寺を見た時に今シーズンの琉球の層の厚さと恐ろしさを感じました。ディフェンスのイメージが強かったけど、4割近くスリーも決めているのも大きいですね。今シーズンHCに就任した桶さんはプロキャリアをスタートした時からの関係であり、QFの対戦相手が古巣である秋田というストーリー性もあって気になる選手です。
秋田ノーザンハピネッツ
今シーズンの特徴的なスタッツ
初のCS進出を果たした秋田はすごく特徴の出ているチームです。何と言っても高確率で沈めたスリーポイントは秋田の武器の1つです。グリンや田口を中心に、スリーポイントを武器に勝った試合がいくつもありました。アウェイでの川崎での逆転勝利は凄かった…その一方でインサイドの得点が少ないことは弱点でもありました。コールビーが全休、代わりのアイバーソンも20試合欠場ということも痛手でした。それもあり、秋田は日本人選手の得点が多いチームであり、外国籍+帰化orアジア枠の得点が少ないチームと数字にも出ています。
ディフェンスでは激しいプレッシャーからターンオーバーを誘発し得点するお馴染みのスタイルだけでなく、今シーズンは相手のスリーポイントを効果的に封じ込めていた秋田。ただ、自分たちのターンオーバーも多かったのは玉に瑕。
大方の予想では琉球優勢と見られていると思いますが、アウェイでのスリー成功率は37.72%でリーグ2位、相手のスリー成功率を29.81%のリーグ1位の低さで抑えており、これらの強みを出せれば活路は見えてきそうな気がします。
対勝率6割以上相手のスタッツ
対勝率6割以上になると秋田の得点力が減り失点が増え、得失点が-9.75になってしまっています。持ち味であるスリーの成功率は良いのですが、インサイドでの得点が乏しいです。インサイドにアタックできないからか、フリースローも貰えておらず、セカンドチャンスからの得点も対勝率6割以上だと8.44点しか取れていません(CS進出チームでワースト)。逆にセカンドチャンスからの失点が多く(14.00点でCS進出チームでワースト2位)インサイドの攻防でのマイナス面をどのように減らしていくかは鍵になりそうだと思います。
個人的に気になる選手
ジョーダン・グリン
グリンが活躍出来なければCSで勝つのは難しいと思います。琉球はグリンにはエバンスもダーラムもマッチアップして守ることが出来ると思いますし、逆にエバンスとダーラムにはインサイドでのミスマッチを狙われてしまうかもしれません。それを個でもそうですが、チームとしていかに隠せるかは重要になりそう。
島根スサノオマジック vs. アルバルク東京
大型補強を行った2チームの対戦、初出場の島根と2大会振りの出場を果たしたアルバルク。アウェイチームの方が勝率の高いという奇妙なカード、今シーズンの対戦はQFと同じ島根ホームで1勝1敗。11月の対戦では島根ペースというよりはどちらかというとアルバルクペースの試合でしたが、この2試合は島根のビュフォードが欠場でした。
島根スサノオマジック
今シーズンの特徴的なスタッツ
今回のダークホース的な立ち位置に当たるチームが島根かと思います。今シーズンの島根は、FGの試投数がリーグ1位と多くシュートを放っていました。その中で特に多かったのはスリーの試投数で、これはリーグ2位の多さです。また、オフェンスリバウンドにも強くセカンドチャンスからの得点はリーグ2位と個人的には以外な結果でした。ペイント内のシュート成功率もリーグ2位と高く、オフェンスレーティングはトップ3に入っています。FGAが多かったのはフリースローが少なかったことやセカンドチャンスが多かったことも要因としてありますが、ターンオーバーの少なさが大きく影響していると思います。昨シーズンから平均で3個以上減っていると考えると恐ろしいです。
ディフェンス面で特出する部分はあまりないですが、相手にスリーを打たせず2点のシュートを打たせているチームになります。島根の試合をそれほど見ていたわけではないので恐縮ですが、コーナースリーを許さないような守り方をしていたと感じました。あと島根は少ないメンバーローテーションで戦うチームにもかかわらず、ハードに戦う印象があるので非常にタフだと感じております。
対勝率6割以上相手のスタッツ
やりたいバスケ自体は対勝率6割以上の強豪相手でもやれているのではないかと思いますが、対勝率6割以上になるとオフェンスの質が落ちているということでしょう。シーズン平均と対勝率6割以上を比較するとペイント内は-3.36%、スリーは-3.04%、ミドルレンジは-3.91%とどの項目も3%以上低下し、これが平均得点86.89から79.64に減ってしまっている要因ですかね。島根は今シーズン80得点以上の試合は35勝5負という心強いデータがあるので、得点を80点に乗せられるかは鍵になりそうかもしれません。
個人的に気になる選手
ニック・ケイ
皆さん、島根の屋台骨を支えるこの選手を軽視し過ぎでは無いだろうか?この選手無しでは西地区2位はあり得なかったと思います。勝負所に仕事をする選手であり、中外関係なくクレバーに戦う。CSで彼の存在が際立ちそうな予感。それだけじゃなくめちゃくちゃタフ。14試合のフル出場(うち2試合はオーバータイム)に2月にはオーストラリア代表としてもプレー。その後の隔離期間以外試合に出続けている鉄人です。ビッグマンのコンディションが心配なアルバルクにとって厄介極まりない存在になるだろうと思っております。本当にいい補強でした島根。
アルバルク東京
今シーズンの特徴的なスタッツ
CSに戻ってきたアルバルクですが、昨々シーズンの強さが戻ってきたことがスタッツにも現れています。一人ひとりの強度の強いディフェンスで相手にはスリーを打たせず、効率の悪いミドルレンジのシュートを打たせていて、対戦相手の日本人選手には得点を取らせない。
オフェンスでは効率の悪いはずのミドルレンジのシュートを多用しつつもそれを高確率で決めきっている凄さがあります。遅いペースの中で遂行力の高いオフェンスを展開し、ターンオーバーも少ないです。
また、今シーズンのアルバルクといえば、ロシターとサイズを獲得したことによる、リバウンドの強さも見逃せないポイントです。終盤ロシターとカークが離脱していたこともあり若干スタッツは落ちてしましましたが、セカンドチャンスからの得点がリーグ3位。また相手にリバウンドを許さない強さもあり、相手のオフェンスリバウンドとセカンドチャンスからの得点をリーグで一番やらせていないチームです。ロシターとカークが復帰するとより強固なものになるでしょう。
対勝率6割以上相手のスタッツ
アルバルクのここ数シーズンの課題となっているのが、上位チーム相手に得点が伸びないことです。今シーズンもその傾向がスタッツにも出ており、対勝率6割以上になると平均得点が69.81点と今シーズン平均から11.09点も減っております。緻密な遂行力が故に相手からすると守りやすいのもあるかもしれません。ここを打開する上での、縦に切り裂けるテイラーの加入、質が悪いならオフェンスリバウンドで攻撃回数を増やすためのロシターとサイズの補強かもしれませんが果たして…
個人的に気になる選手
吉井 裕鷹
前回対戦時、島根にはビュフォードがいなかったかもしれないけど、今回アルバルクには『おれたちのよしい』がいるんだぞ。ということもあり割と楽しみな存在。ビュフォード198cmに対して吉井は196cmとミスマッチにはなりにくい。シーズン終盤は4番起用もあり外国籍とやり合うシーンも多かったし、当たり負けない身体能力もある選手だと思います。ロシターとカークのコンディション的にも彼のプレータイムが増えると思いますし、3番起用が増えたら面白そうだなということで『おれたちのよしい』気になる選手に選出します。
川崎ブレイブサンダース vs. 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
5大会連続出場の川崎と3度目のCSの出場となる名古屋の対戦。今シーズンは3月末に対戦しており、とどろきアリーナで1勝1敗。約1ヶ月前ということもあり、名古屋はオヴィ・ソコも既に在籍している時期です。ちなみに、名古屋は3月末の川崎戦が外国籍選手+アジア枠の4人全員が揃った最後の試合になります。
川崎は初年度以来のCSホーム開催で、とどろきアリーナでは2勝1敗でした(ミニゲームのGAME3の結果含む、QFは平塚開催でした)。また、名古屋は過去CSでは琉球としか対戦してきていないので、初めて別のチームと対戦することになります。
川崎ブレイブサンダース
今シーズンの特徴的なスタッツ
川崎は最終節で平均得点、オフェンスレーティングで1位になり、リーグ屈指のオフェンスチームであることを証明しました。川崎はとにかくスリーの試投数が多いチームであり、スリーの試投数1位に対し2点の試投数は一番少ないという数字にも現れています。とにかくどこから打ってもシュートの期待値が高く、ボールがよく回るのでアシストも多い。更にはリーグで唯一の二桁得点人数が平均で4人超えと誰が出ても得点が出来る強さがあります。ビッグラインナップは今シーズンも健在です。
ディフェンスに関して言うと対戦相手のFG成功率を低く抑えており、めちゃくちゃ特出している点はありませんがディフェンスレーティング4位と上手くまとめてきているのが今シーズンの川崎。それもあり、ネットレーティングではリーグ1位と天皇杯とCSの2冠も狙えるだけのスタッツを残しています。
少し気になるのはホームではスリー成功率が34.55%に落ちていること。実はシーズン途中まではホームでのスリー成功率がワースト1位だったのですが、ホーム直近5試合は40.97%とCSに向けて帳尻を合わせてきた感じがします。この好調はCSも持続するか?
対勝率6割以上相手のスタッツ
対勝率6割以上でもオフェンスレーティングが1位の川崎ですが、気になる点とすれば対勝率6割以上になると相手の方がスリーの成功率が良いことでしょうか。スリーを中心に攻める川崎がスリーで差をあまりつけられてないのは気になりますね。
もう一点がフリースローが増えていることです。対勝率6割以上になるとフリースローの成功数と試投数がCS進出チームの中でトップの多さになるのですが、成功率を見るとCS進出チームの中でワーストになります。昨シーズンのCSでも思いましたが、シーズン通してフリースロー成功率が6割以下のヒースとアギラールにフリースローを打たせるのは敵からするとありかもしません。
個人的に気になる選手
熊谷 尚也
シーズン終盤でコンディションを上げて攻守に躍動している熊谷尚也の存在は川崎にとって大きい気がします。ビッグラインナップ時には2番で使われていたのも印象的で、クマはサイズがあるので相手からする嫌な存在ですよね。CSで鍵になりそうかなと思っていますし、個人的に好きな選手なので活躍が見れて嬉しいです。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
今シーズンの特徴的なスタッツ
今シーズンからショーン・デニスが率いる名古屋は、ハイペースで攻撃的バスケを展開しています。FGの成功数はリーグ1位でスリーの成功率もリーグ3位と高く、齋藤を中心にミドルレンジも高確率で決めています。美しいボールムーブも相まってアシストはリーグ2位。お気づきの方も多いと思いますが、川崎vs名古屋はリーグ屈指のオフェンシブチームの対決ということになります。
ディフェンスではマンツーマンと変則のゾーンディフェンスを使い分け、相手のターンオーバーを誘発し得点を量産。誘発したターンオーバーとそこからの得点はリーグトップです。
弱点はセカンドチャンスからの失点しまうことでしょうか。対戦相手のオフェンスリバウンドと獲得率、セカンドチャンスからの失点はリーグワーストを記録しています。オフェンスリバウンドが強いチームがCSを勝ち進む傾向があるので気をつけたいところです。そもそも、クラークとソコは復帰することが出来るのか?
そういえば、アウェイだと名古屋は得点が89.41、スリー成功数10.81、スリー成功率は39.95%とこれらはリーグトップの成績です。ポストシーズンはディフェンシブな重い試合になりがちですが殴りに行ってほしいです。
対勝率6割以上相手のスタッツ
名古屋で気になるところは、オフェンスではスリーの確率を上げられるか。ディフェンスではオフェンスリバウンドを取らせずにセカンドチャンスからの失点を防ぐことが出来るかだと思います。特にディフェンス面は重要です。対勝率6割以上になると相手にオフェンスリバウンド獲得率40.40%で取られており、セカンドチャンスからの18.31点取られています。佐々木クリスさんは「オフェンスリバウンドを制したクラブが勝ち上がる」と断言しており、名古屋からするとここを改善しなければ勝ち上がることは難しいでしょう。
個人的に気になる選手
張本 天傑
内外に要所に活躍してくれる張本の存在が大きい名古屋。クラークとソコが復帰出来るか不透明な状況であれば張本の活躍が鍵になるかなと思っています。先日外国籍エサトンのみで勝利した琉球戦では10得点9リバウンドとあわやダブルダブルといった活躍を見せていましたし、サイズの大きい川崎相手にも戦える張本の活躍に期待してます。比江島と田中もすごいけど、オリンピックから張本も成長したなと感じています。
千葉ジェッツ vs. 宇都宮ブレックス
QF唯一の同地区対決で、ともに全てのCSに出場している2チームの対戦であり、昨シーズンのファイナルの再戦です。今シーズンはブレックスアリーナで3試合、船橋アリーナで1試合の計4試合戦っています。当然、他のQFのカードに比べて対戦数が多いです。先日行われたブレアリでの2連戦は1勝1敗で両試合ともロースコアに抑え込んだブレックスペースの試合でした。
ちなみに船橋アリーナで開催されたCSの試合は通算10勝1敗で現在9連勝中と圧倒的勝率を誇っています(ミニゲームのGAME3の結果含む)
千葉ジェッツ
今シーズンの特徴的なスタッツ
千葉は今シーズンも当たり前のように攻撃面では効率的で素晴らしいスタッツを残しています。特にスリーの成功率は昨シーズン7位から3位に上昇し、ベンチポイントはリーグ1位。外国籍+帰化orアジア特別の得点でもリーグ2位の多さと、今シーズン加入したスミスの効果は絶大です。前述の通り、平均得点とオフェンスレーティングは最終節で川崎に抜かれて2位になってしまいましたが、今シーズンもリーグ屈指のオフェンスチームということは代わりありません。
ディフェンス面での特徴としては何と言っても、相手のスリーの成功率をリーグで唯一30%未満の29.55%に押さえていることでしょうか。スミスだけでなく、佐藤や赤穂といったサイズのあるウィングのハードワークが素晴らしいと感じております。
気になるところは相手にたくさんフリースローを打たれているところですね。千葉は昨シーズンもフリースローをたくさん獲得して相手を苦しませてきたのですが、今シーズンは相手にフリースローを与えがち。この部分は気になるところです。
ちなみに千葉はホームでの成績が25勝2敗の勝率.926のリーグトップであり、ホームでの平均得点は90.11点と断トツのトップ。NETRtgも+16.17と圧倒的ホームコートアドバンテージがあります。また、ホームでは相手のスリー成功率を平均よりも更に低い27.99%のリーグトップに抑え込んでいるのも大きいですね。
対勝率6割以上相手のスタッツ
実は今シーズンは勝率6割以上に対してあまり勝率が良くない千葉ジェッツ。オフェンス面は勝率6割以上相手でも屈指の攻撃力はあります(CS進出チーム中2位)。
一方でディフェンス面では気になる点も。まずファウルが多く、フリースローを与えがちなところです。ファウル数も相手にフリースロー獲得率もCS進出チームの中ではワーストの数字です。このファウルはビッグマンのファウルトラブルなのかペイント内の失点もワースト2位で、62.50%の高確率で決められているのは気になりますね。スリーのディフェンスは健在なのでここを改善されたら嫌な存在になるでしょう。
個人的に気になる選手
大倉 颯太
最終節前の5月4日の琉球戦敗戦後、大野HCが「ここ数試合最初にランされてしまう同じ課題が出てるので、しっかり修正していきたいと思います」と語っていて、最終節スターティング5が変更された。そこで抜擢されたのがルーキーの大倉だった。渋谷戦のスタッツ的には振るわなかった印象はあるものの、東地区優勝したチームで先日大学を卒業したばかりの選手がスターティング5で起用されるのだから信頼が厚いことがわかります。
特指で加入していた昨シーズンは優勝を経験したものの、怪我で試合には絡めず。CSでは西村も復帰できるようですし、役割がより明確になると思うので、どれくらい活躍できるかは気になるところです。ちなみに赤穂と迷いました。
宇都宮ブレックス
今シーズンの特徴的なスタッツ
日本人選手の入れ替えを行わず継続路線で戦ったブレックスは、昨シーズン以上に強固なディフェンスで東地区上位争いをしてきました。ディフェンスのありとあらゆる項目で上位を占めているブレックス。特に今シーズンはスコットを中心としたペイント内のディフェンスが鉄壁で、対戦相手のペイント内の成功率が50%を下回っているのはブレックスだけです。
オフェンス面はこちらもインサイド主体で攻め、オフェンスリバウンドも獲得率ベースで見ると今シーズンも強いです。ペースを遅くして軽率なターンオーバーを少なくといったところですかね。
気になるのは4Qの得点が失速してしまうことですね。4Qオフェンスが失速し逆転負けする試合を今シーズン何度も見てきているので、不安ではあります。
対勝率6割以上相手のスタッツ
ブレックスは対勝率6割以上相手にも平均72.94失点と守れていることがよく分かると思います。帰化アジア特別枠がいないCS出場唯一のチームですが、強みは健在です。
問題はやはり昨シーズンに引き続きオフェンスです。明確な弱点が2点あります。1つはスリーポイント。試投数、成功数、成功率がCS出場8チームでワーストです。特に成功率は対勝率6割以上になると26.84%まで低下し、これはB1全22チームで見てもリーグワーストの数値です。RS平均と対勝率6割以上の得点内訳を見ても分かる通り、スリーポイント分の得点だけがごっそり消えています。先程触れた千葉はホームではスリー成功率を27.99%に抑えているというデータも相まって苦戦が予想されます。2つ目がベンチ得点。ブレックスといえばタイムシェアをして戦うチームですが、対勝率6割以上だとベンチ得点がCS進出チームの中で下から2番目に低いです。一番低いチームは島根ですが、少ないメンバーローテーションで戦うチームなので、ブレックスとは訳が違います。全員で勝つことを目指している安齋HCがCSでどのような選手起用をしていくのか注目です。
個人的に気になる選手
比江島 慎
大前提として比江島が活躍できるかで、ブレックスの先が決まってくると行っても過言ではないと思います。今シーズンはそれが顕著に現れていて、千葉戦での2勝はともに比江島が二桁得点を記録していて、それも21得点と19得点とエースここにありといったパフォーマンスを見せていた。一方で負けた2試合は6得点と無得点。シーズン通して高確率で決めていたスリーも千葉相手には1.3/4.8 の26.32%に抑えられている点も気になるところです。
まとめ
読んでいただきありがとうございました!
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最後のCSくらい怪我人無しのベストコンディション同士でやりたい
おまけ ~QFの結果予想~
琉球 2-0 秋田
島根 2-1 A東京
川崎 2-1 名古屋D
千葉 0-2 宇都宮(推しチームが故)
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