_2019-08-18_下午5

とてつもない中国ドラマを発見した、その名は「永不回头」

刑務所から出てきた、ロクデモナイ連中の物語。
すぐカッとなり、安い面子に縛られ、自分の行為の結果を想像できない。
世間も元罪人という目で当然見る。家族にも恨まれ、行くあてもない。
仕事にありつくのも一苦労、その日の食事にも事欠く。

そんな連中にも、シャツについたカレーのシミのように、ちっぽけな良心、思いやりがある。
そんなシミが、ジワジワと、それでも確実に広がっていって、みんなが成長していくという物語。

そんな重たそうなあらすじだが、一番笑ったドラマでもある。
会話の掛け合いが面白い。
とてつもなく、とてつもなく、とてつもないドラマだ。

「永不回头」とは、基本的に「二度と戻らない(刑務所へ)」という意味だが、「回头」には「振り返る」という意味もあり、過去を振り返らないという隠れた意味も含まれているのではないかという俺の意見に、中国人の友人も賛同してくれた。ちなみに「回头见」とは「また後で」という意。

俳優、演技もすごい。
不自然で作られたような顔の美女、イケメンがいないだけでも、ドラマはここまでリアルになるのか。

演技もナチュラル。日本では「舞台」のような演技(織田裕二、小栗なんとかを思い出してもらったら想像できると思う)が普通だが、中国では時代劇はそんな感じだが、現代劇はアメリカドラマのようにナチュラルな演技のものが多い。

落ちこぼれの自分だが、彼らよりはマシかもしれない。
それなら、彼らよりもマシなことができるかもしれない。
もしそうできれば、人生悪くないじゃないかと思える。
こんな自分でも人を幸せにできるかもしれないと思える。

全部はないけど、一部ようつべにある。
見たらいい。


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