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23/1218:ミステリー畑皆無、因習村?ナニソレな私がゲゲゲの謎を見てきたはなし


これまでの人生、SFは読んだけどミステリー系はさっぱりちっとも読んだ事が無い私が、『ゲゲゲの謎』映画を見てきました。よく見かけた因習村とは??と、とりあえずそれをggる所から始まるぐらいのバブ。

以降、一個人の初見感想ですので薄目で読んでください。




周囲でも見たよ~という方はかなりいらっしゃったけれど、沼地にハマった人はかなり少ないというか、皆己の領域というか本分(そもそもの推し活)を全うしたままだったので、正直何故こんなに流行ってるのか分からず。
が、分からないからこそ逆に若干の興味はありました。

しかし私は僻地在住の超腰重女さん
最寄の映画館まで片道2時間。行って見たいと思える程の熱量はそもそもなく。だって鬼太郎の話自体ほぼ知らないからゲゲゲの謎どころか全部謎だが???状態なので、見て楽しいと思えるか普通に??と、そこがネックだったわけです。あと映画料金地味に高いのであまり映画はみn

しかしふぉろあさんから見てみ~と背中を押され、ちょうどまた友人が映画館まで連れて行ってくれる状態におぜん立てしてくれたので見に行く事にしました。足があるならいくか、、、、、まあ、、、見ておきたい気持ちもあるしな・・・・・・ぐらいの気持ち




こちらが公式サイトです!!!!!!!!

グッズの受注販売もまだやってるようす。
パンフの表紙2種ってもしかして親父の目と水木の目か?エモーショナル販売戦略やめ









見に行くにあたって、そもそも全く知らないに等しい作品なのであえて事前に自分から情報を仕入れないようにしました。余計な先入観は不要~~と思っていたから。ネタバレは嫌いではないんですが、私のフォロイさん達はきちんとネタバレ配慮される常識的な方ばかりだし、その辺りは大丈夫だったんですが、「オタク特有の妄想特化捻出」のようなものはちらほらリポストされて来ていたので、なんとなく主役は水木と父で、母も出てくるんやな、ぐらいの認識でした。子育てする水木はたくさん見た。

幕開けまでそもそものゲゲゲの鬼太郎を知らないまま見ても楽しめるのか?と思ってはいましたが、映画になるぐらいだろうからまあ、なんとかならぁ~~~~おりゃ~~~(気合い)





上映開始。









以下めちゃくちゃネタバレです!!!!!!!


初見の記憶上で書いているので
諸々違う所もあるかとは思いますが
さらっと見てやってください~~~














■「あれ、、、父さん、、鬼太郎……!?声!!???」


第一感想。「父さんの声、鬼太郎では?????」

説明しよう!!私の記憶の片隅にあった鬼太郎の声は野沢雅子さんだったような、、、気がしたのだ!!アニメゲゲゲの鬼太郎のことはそれ以上知らないが、記憶の声と親父の声がクロスした瞬間、脳が少しだけバグったのである!!

以下参考

鬼太郎の父(かつての目玉おやじ):関俊彦
水木:木内秀信     龍賀沙代:種崎敦美
長田時弥:小林由美子  龍賀時貞:白鳥哲
龍賀時磨:飛田展男   龍賀孝三:中井和哉
龍賀乙米:沢海陽子   龍賀克典:山路和弘
龍賀丙江:皆口裕子   長田(龍賀)庚子:釘宮理恵
長田幻治:石田彰    ある謎の少年:古川登志夫 
鬼太郎:沢城みゆき   ねこ娘:庄司宇芽香
山田:松風雅也     目玉おやじ:野沢雅子

ゲゲゲの謎 公式サイトより

声優さんが超豪華だった―――……!!!!知らなんだ。ほんとに何も知らずに見に来たので声優さんによる先入観なども完全になかったな。山路さんと中井さんは全く分からなかった。ただ糸目のCV.石田彰が出てきた時はこいつは絶対パンピじゃねえな…と、オタクならきっと誰もが思った事だろう…



■まず家系の繋がりが分からない。

公式サイトにしっかり書いてある(今見た)のを見ておけばなんも苦労しなかったはずなのに何度も言う様にあらすじさえも読んでこなかったので、ちょっと待って????出てくる人急に多いやん!!!となる。これは完全にミスである。せっかく公式さんがサイトをこさえてくださっているのだから、それぐらい見てこよう。公式はあらすじは話してもネタバレはしない。
人物相関図については公式サイトをご覧ください。

こんな登場人物多いって誰も言ってなかったじゃん……



■水木という男。

とりあえず顔は良い。背もそこそこ高そう。野心家で行動力がある男、のように描かれているがそれはひとえに過去の経験があってから。顔に傷、左耳上部が千切れており、浴衣姿になると胸元から首筋まで大きな傷が残っている。多分それらは見える範囲の一部であり、左側は消えない傷だらけかも。
彼は戦争経験者で、戦争から心が帰ってこない男。
何度も「国の為に生きていてはいけない理不尽」と「死にたくないはずの恐怖」、「上官に対する失望」や「勝算の無い銃弾の雨に突撃して玉砕していく仲間」の夢を見て飛び起きる。現実にもう戦争はないが、強烈なトラウマを抱えている。
とはいえ企業という名の民衆の中で働ける男なので、トラウマを抱えたまま行き場のない怒りや悲しみや虚無感に苛まれて自暴自棄になるタイプではない。哭倉村に来た彼が行動していく中で見せるのは「自己利益になりうる事なら何だってやる」ようなしたたかさだ。当然嘘もつく。拾った命=捨てるはずだった命だとするとそれぐらいやってみせるのかもしれないが、その強さの源はやはり怒りと決意だと思うので、やや不穏な人間。哭倉村へ行く名目は「龍賀克典を当主にし龍賀製薬を更に発展させること」任務としては「秘薬についての謎を解明せよ」だがその本心はもっと別の場所にある。



■龍賀沙代、長田時弥との出会い。

水木が最初に出会った村人。身綺麗で淑やか古き良き和風お嬢さんと、明るく素直で人懐っこいぼくちゃん。年齢設定がいくつぐらいなのか分からないが(パンフに載ってる?)個人的には14歳、7歳ぐらいかな、、、と。
水木は沙代が龍賀の者だと知っていて近づき、親切にすることで好意を抱いてもらい、時弥にも愛想のいい顔で彼の気になる話をまた今度しよう、という約束をする事で関係を深めようとしていく。
容易に龍賀の屋敷の場所を教えてもらい、到着すると取引先である龍賀製薬の社長:龍賀克典が出迎えてくれる。


■哭倉村における龍賀家。

東京から夜行列車に乗り、近隣に住む者でも近づかないとんでもない崖だらけの山道をタクシーでたいそう走って、ここまでしか行けないと言わんばかりに運転手もトンネル手前で当然のように水木を下車させる。そういう場所に哭倉村は存在している。人里離れたどころではなく、まるで意図的に隔離してあるかのような場所。だが日本の経済界を裏で操るとも言われている莫大な資産を持つ龍賀家がそこに生活しているせいか、インフラは意外と整備されている様子。村とはいえそこそこ家が立ち並んでおり、案外住人もいそう。
クソデカお屋敷(想像の3倍はあった)持ちの資産家で村長の家の者の死ともなると龍賀家の大広間(マジで広い)には檀家の多くの人々が喪に服し座り込んでいたが、よそ者である水木が入ると全員がジト目で見つめてくる。歓迎される場所ではない事は水木も重々承知だったと思うが、全員目つきが異質。分かってはいたがやべー村確定。


■父(ゲゲ郎)との出会い。

 広間に通された水木。残されていた昔の龍賀家の写真を思い出しながらチラ目で龍賀家親族の確認をしていく。出会い頭に強烈に批判してきた顔に性格が出ている気の強い長女、写真では愛らしい娘だったが怠惰に肥えた次女、明らかに気弱そうで貧相な三女、隣にはその旦那・長田と実子の時弥。長田が事実上哭倉村の村長をしているらしい。若そうなのに大したもんだなァ…^^そして長女と婿養子である社長の実娘の沙代。
※このシーン紹介が早すぎてもはや誰が誰やねん状態でした。スト見ながら覚えていった。

 翁の残した衝撃の遺言を聞き、唐突に現れるまた新たな登場人物:ヤバい長男(きもい)(スクリーンで見るには嫌悪感が強い)(アップになるな)。
 不服を申し立てる社長や檀家が大乱闘。その乱闘を止めるほど狂気じみた長男の次期当主としてあるまじき大号泣。演技掛かった出で立ちと振る舞い。
まじでなんやこいつ・・・・・・きも・・・・
と思っていると翌日死んだ。ええ??????展開!!!!!???
 日を置かずして龍賀の者が続けて死んだ事に檀家の一人が「祟りじゃ…」と零す。そんな中やばい石田彰(長田幻治のことです)がしょっ引いてきたのが白髪痩身で色白、だが年寄というにはまだ若そうにも見える風貌の男。「荒事はやめましょう~」と温厚な物言いだったが、「このよそ者が災いも共に連れてきたのでしょう。よって断罪(意訳)」と長田が提案しそのか細い首を落とそうとしたが、水木が大声でそれを制止する。
「日本は法治国家ですよ!」という寒い言葉に村人の奇異な目がさらに強まっていく。独自のコミュニティで生きてる村でそんなうすら寒いことまかり通るか??と思ったけど、社長はさすが外の世界から来た婿養子、染まり切っていない一声で父は解放される。


■ゲゲ郎と水木。

「お前が助けたからお前が管理しろ(意訳)」と糸目の石田長田に言われ水木と父は同じ空間で一緒に生活する事に。社長の客だったはずの水木も離れの家から薄暗い倉?小屋?に入れられる。もうこの時点でよそ&厄介者ズ結成だよ
 母屋では煙草をふかしながら極妻のような長女が龍賀の決定権を持ちつつも長田を使役している。長田は三女の旦那ではなかったのか?と思ったが、実際の姿は鬼道衆のなんとか・・・外道の…云々…・・陰陽道が・・・なんとか・・・・、、、、、、よくわからんがやっぱり超絶な力を持つ悪い奴だったわけです!!やっぱりな!!!!
 長田も何故か長女のいう事はよく聞く。「はい、奥様」は「Yes, My Lord」に近いものを感じていたのでこいつら最終的にこの二人でのし上がっていくつもりだったのか????と思ったが、実は長田が長女と幼馴染だったり、実は長田は三女より長女が好きだったが長女は既に結婚していたので取り入りやすい三女と結婚したとか、そういう方面は二次創作でどうぞなんですけど、そういう感じに、この二人は特別な何かがあるな、と思った。そして当然のようによそ者ズはそのうち適当に抹殺される手筈になっているの笑った。

で、ゲゲ郎と水木。
水木に助けられたはずの父は牢に入れられてからずっと壁を向いたまま振り向く事もなく、お互いに会話もなく、食事中も互いに黙々と。だが時弥が水木の東京の話を聞きにこの場所にこっそり遊びに来た時に父に話題を振り声をかけたことでようやく父も表を向いて話し出す。明るく人懐こく好奇心のある時弥に未来はきっと明るく変わっていく教える水木と、しかし変わる事を恐れる者もいると教える父。恐らく小学校低学年ぐらいであろう時弥にはまだ難しかったようだが、素直で物分かりもいい利発な子の為、父が気を悪くしないような言い回しをする。えら。すご。
 何度も咳き込むと時弥。身体が弱く何度も熱を出したりするらしい。心配して早く戻りなさいと促す水木の言う事をお利口に聞く。ええこや………
 この辺りからようやく少しだけ話し出す父と水木。だが煙草を吸う水木に「一本くれぬか」と言うが「嫌だね」と冷たくあしらわれる。お世辞にも全く良好な関係ではない。水木が得意の舌先三寸で父がこの村に来た理由を聞きだすが、対価を払わない事に「……だましたのか?」とやや立腹する場面も。

 眠りにつく度にトラウマを繰り返し、悪夢に飛び起きる水木。普段はスーツなのに寝るときは浴衣である。それはそう、なんですけどね、セクシーですね。飛び起きたせいで乱れた胸元からは大きな傷跡が覗いている。
その翌日、水木は不思議な体験をすることに。


■ゲゲ郎と水木2。



それから二人はなんやかんやで親睦を深めていきましたとさ 

~めでたしめでたし~



で終わればよかったんですが

ウソです、いや、和解していくのは本当ですけど

ゲゲ郎がこの村に来た理由は「人間を愛していた最愛の妻が行方不明となりずっと捜索している。この村で気配を感じたと言われたから。」

これを聞いた水木は「なよっちくて使えなさそうな男(意訳)」とゲゲ郎を評価した。  
 水木は野心家というより実際は反骨心で自己出世の為の損得勘定で動くような男だったが、ゲゲ郎を見張っていくうちにこの村に隠匿されている秘密を知るようになっていく。絶対に行ってはいけない島(とても!!!あるあるっぽい!!!)に入ってしまった時に人智を超えた体験をし、そこで助けてくれたゲゲ郎に詰め寄ると、「人間が見ようとしないだけで実は人間が生まれるよりもずっと前からそこにいた存在」の話をされる。訳が分からん水木だが、またしても起こった龍賀の者の死にゲゲ郎は「人間の仕業とは思えぬな」と言いその存在の確証をほのめかしていくし、「お前…人間じゃないのか」という水木の問いにも首を縦に振る。

 水木と出会った時から好意を寄せてくる沙代。水木の事を「水木様」と呼び慕ってくるその心を利用し、龍賀の事を探ろうとする態度にゲゲ郎は「そういうのはよくない」という。
 ゲゲ郎は最強の幽霊族だが、その多くの同胞は人間の手によって狩り尽くされ、今では妻と世界にただ二人ぼっちの生き残りになってしまっていた。人間の事は嫌いだった。と話すゲゲ郎が、「人の純粋な気持ちを弄ぶのはよくない」と言える妖怪になったのは間違いなく奥さんの愛の賜物。
 一族最後の生き残りとして人目を離れて生きてきたゲゲ郎とは全く対照的に、人間界に就職し、人間に親しみ、人間と共に都会で生きてきた彼女の眩しさはいかばかりだったか。(みんながTLに無言でクリームソーダの写真上げてた意味が分かった)またその見目も凛と美しく、明るく強くて人間にも優しい本当に素敵な女性だったのだと、ゲゲ郎は水木と二人墓場で酒盛りをした夜に酔いながら熱く語り、泣きながら話していた。強く優しく美しく、そして自分を愛してくれる、互いが最後の生き残り。
ゲゲ郎の世界の光だった唯一を探し続けて、(おそらく10年以上)一人で各地を放浪してきたんだよな。  
 そんな中で出会った水木という人間。利害の一致から手を組む事になり「何を見ても逃げるでないぞ」という約束を最初にした存在。
……おそらく彼女は、その人の良さが仇になったというか、それに目を付けられ拉致されたのではないかと思う。長田ルートな気が。あいつらが妖怪族狩ってたわけだし。

 ゲゲ郎と関わった事で水木自身も変化していく。
 もしかしなくてもこのゲ謎の水木には友達がいないのでは?と思う。知り合いや職場関係者などの繋がりはあれど、友人と呼べる人は、はたして。立場による理不尽な命令、玉砕していく仲間、砲弾による大怪我、トラウマを抱えながらようやく帰った母国で見たものは親戚に騙され一文無しになり泣き崩れている母の姿。
その母と二人きりで0から生きてきたはずだ。だから水木は出世し、自らの地位を確立させ、利用される前に自身が利用する立場を欲した。その為に生きていた、はずだったのに。
 
 ゲゲ郎と酌み交わした酒も進みいつものように煙草を吸っていた水木は、ふとその煙草をゲゲ郎に手渡す。ただ盃を交わしただけではなくこれはあの日の『一本くれぬか』に対する返答でもあり、二人の親密さが深まっている事がわかる。

 

■水木と沙代

ゲゲ郎に窘められてから、水木は沙代と会う時に罪悪感のようなものを感じるようになった。(これは罪悪感ではなく沙代自身に憑いたモノに対する怖れであった可能性もあるが)
 だが沙代からの熱烈な押しは変わらない。「東京に一緒に連れて行ってくれたら何だって協力します」という懇願にも似た強い熱意に水木は首を縦に振ってしまう。
 本当に沙代は献身的に協力してくれた。初めて水木と会ったあの時に一瞬顔を曇らせる様な描写があったので、いくら初対面で親切にされて水木の顔がそこそこ良いからってこいつ、いつか裏切るんじゃないのか……と思っていたが、本当に水木に尽くした。書斎を調べている時に叔母の三女に目をつけられても大切な手掛かりをねずみ男()に託して守り切った。

 個人的には沙代は好きでしたが、まあ子どもたちのどちらかが黒幕(この作品黒幕しかいないけど???)かなとは思っていたので、あ~~~そっか・・・・という思いでした。子どもが犠牲になる作品が苦手かもしれない…たとえそれが代々伝わってきた罪だとしてもそれを子が払う事になるのは本当にやだな、、、、と思う。何を受け継がせとんねん…。しかも実の母親から当然のように「あの翁の子を産め」と言われ、夜伽の相手をされる・・・・・?この世の地獄から今と違う場所に連れ出して欲しい、違う自分に生まれ変わりたい。そういう悲痛な必死さがあの少女の中にあったと思うときつい、、、そしてそれはあと一歩、水木が沙代と共に村を脱出しようとしたが、ゲゲ郎との友情を無下にできなかったせいで叶わないというのが尚更悲しいが、その水木の意思に対して私も付いていきますと決めたのは沙代だから…………ひん…。。。

 水木に、そして母に全てを暴露され、この血と身体と名以外”誰にも自分を見てもらえない”絶望のまま龍賀の血の才により狂骨を繰る沙代。
 少女の「死ね、」という言葉にはどれほどの恨みと悲しみがこもっていたんだろう。そして彼女は龍賀一族とそれに組する者、そして村の全てを破壊しつくしなお止まらず、日本を牛耳る新たな女王として君臨………など勿論せず、憧れと微かな希望であった水木を手にかけようとするもそれすら叶わず、報われないまま業火に焼かれて灰と化す。その横を水木はゲゲ郎と共に戦う為に走って過ぎていく。





何だこの映画、、、、、悲しすぎるじゃろ・・・・・・

もうこの時点でだいぶ疲れていた……まだあんの…

あ、母の件がまだ終わっていない・・・・・・

ミステリー未履修がここにきて体力不足を訴え始めている。
こういうのあるあるなんですか?それなら読まなくていいな、、、



■ゲゲ郎と水木3。

 絶対に近づいてはいけない島にやはり答えは眠っていた。
 この映画最大の胸糞瞬間がここだった。本当に煽りが上手すぎてスクリーンを見る事すら憚られた。エグ…、、、、
ときちゃんの身体であの翁の顔が乗ってるのキツすぎる。
何も知らずに小さな身体を高熱に蝕まれ続け、うなされながらもか細い声で「おじいさま…助けて…」って言ってたあのいたいけな子の気持ちをだな、この、……ッ、この、、、ッッッ、、




(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)



もう本当にきつかった

純粋で人懐っこくて、水木の話を一生懸命目を輝かせながら聞いて、東京タワー見てみたい!見れるかな?って言ってたあの子の…、、、未来をさ………なんでこんな、、、、、くそッ、、、私利私欲のジジイに、、、、なんで奪われないといけないの…?、、、せめてこの子だけでも生きててほしかったよ何も関係ないじゃんまだあんなに小さいのになんでそんな事ができるの?なんでなんでなんで、、、、、、、と思いながら頑張ってみてたんですけど、

も~~~煽ってくる煽ってくる

画面いっぱいに煽ってきやがりまして、あの不細工な面で煽られすぎて一回冷静になった。スン……(∵)


まあ全ての諸悪の根源だった訳ですけれども。

私はもう沙代と時弥でいっぱいなのよ。妻の事を必死に探しているゲゲ郎と相棒の水木には悪いが、初見でキャパオーバーになってしまった…こんな所で……志半ば…みたいな感じになっちまtt


ちゃんと見ましたけどね。
なんかもう何も考えられんよ、なにあれ、どうしたらあんな事できんの?てかどうなってんねんあの木の仕組みはよ…と物理的な事を考えはじめて脳が逃げようとしていたね。半分ファンタジーだからそういう無粋な事を言って逃げるのはやめようね、、、、(心はもうキャパオーバー)

 耳鳴りに頭痛に鼻血という霊障過多。そもそも人間の肉体でこの場所にいることは不可能というような場所でゲゲ郎と共に妻を探し続けた水木の肉体は限界をとうに超えておりついには喀血し白目を剥いて倒れてしまう。
 ようやく最愛の妻と出会えたゲゲ郎。かつて精力的でショートカットが似合い凛として美しかった姿は搾取され過ぎて見る影もないほどにぼさぼさに伸びきった髪と醜く腫れあがった顔、ガリガリに痩せた身体であったがそれでも妻だとすぐに分かって強く抱きしめた。
「長い事一人にしてすまなかった」
「……一人じゃなかったわ…」
たとえ声はかぼそくてもそれが彼女にとっての希望だったからここまで生きて最愛の夫と再会できたのかもしれないな、と思う。

もうええて・・・

、、、と思うのに翁の煽りがとまらねえ~~~~!!!
しかもあるあるだけど本体は脆くて最弱なくせになんか強アイテムあるせいで威張りちらしてたパターンのまじでウザいやつ、、、、、きちい~~~~~~~~~、、、、
一生転生してこないでくれ頼むマジで…と思ってたらそのようになったようで唯一の微かな良かったなポイントはそこ。もうちょっと何回死んでも生き返って死ぬとかそういうルートにしてやってくれてもよかったのにな。わたしはめっちゃ怒っている。
そしてこの後も悲しみの連鎖は続く。なんちゅう映画や・・・・




■水木と、それぞれのその後。

ご先祖様のお守りちゃんちゃんこを傷だらけの水木に羽織らせ、「これがあれば記憶と心を守れる。妻と子をよろしく」「また会おう」と水木に妻と共に外へ逃げる様促すゲゲ郎。龍賀一族(と長田)によって滅ぼされた幽霊族の積年の恨みつらみが狂骨となって数多幾千浮遊する中、それらが散らばらないよう友と子の未来の為に新たな依り代となる事を決める。無数の怒りを肉体に一身に受け留めると急速に肉体が劣化していき身が朽ち爛れていく。

その間に水木は走っていた。
村に飛び散った怨霊の中を、ゲゲ郎に着せてもらった大切なちゃんちゃんこはゲゲ郎の妻に着せて。





次に目を覚ました時に咄嗟に口から出たのは、

「彼女はだいじょうぶですか…?」という言葉だった

「君、しっかりして、他にもまだ誰かいるのかい?」


「いえ、いや…分からない…、…俺はなぜ、、ここにいるのか…分からないのに、…なんで、………っ、こんなに…、、……悲しいんだ………、、、、」











冒頭で記者を追い続けていた狂骨、残る最後の一体となったそれにとどめをさそうとした鬼太郎を目玉の親父が制止する。
「そうか、君が最後の…」

「ときちゃん」と呼びかけるとその狂骨は動きを止めた。

と、、、、、、、、、、、、は、、、ときちゃ、、、まじか、、、、、、、、、、、、、本当に最後の最後まであのジジイ許せねえ~~~~!!!!!!と荒ぶってしまう。

ときちゃん…時弥は「忘れないで、僕ここにいたよ…!!」と泣きながらかつての姿で叫ぶ。
70年も彷徨っていたんだね、その事をただ伝えたくて。

おい………………………私を見て!とかつて言っていた沙代とおんなじやないかい・・・・・・・・・・・大人の因果で子どもを犠牲にしないでくれ・・・・ほんま、、、頼むから・・・・・


鬼太郎がしっかりとその思いを受け取ると、ようやく安堵して光に包まれていく。その先で沙代が手を差し伸べて待っていてくれていた。
沙代も70年成仏してないのか、、、、、、、、、時弥を待っていたとはいえ、、、、、あんな最期だったけれど、全部大人のせいだもんな…









~~~~エンドロール~~~~









最後の最後まで胸糞案件だった…この映画に救いがあるのか…?めちゃくちゃもやもやした中で確かな事は、人間ってほんまクソだな…と思っていたら、エンドロールでまだ刺してくるからひどい。もう私のライフはとっくに0よ。

何がひどいかって、水木とゲゲ郎と奥さんがあの後どうなったのか、という本編通りのアニメーションだけど、ここに「何を見ても逃げるでないぞ」を引っ掛けてくるのずるくない・・・・・・?

呪われすぎてミイラ男になったゲゲ郎、水木が記憶を失っているとは知らないはず。ようやく再会できた友に怯えた眼差しで見られ逃げ出されるっていう。
はあ~~~~~、、、もう無理ですわ……ハートがサンドバックでボコボコよ

水木は生まれてきた鬼太郎にも怯え、何か災いをもたらす前に、と手にかけようとした瞬間よぎった知らない記憶がその手を止めた。泣きながら自分に縋りついてくる小さな手とその身体を強く抱きしめていた。その姿を遠くで見つめている、目玉のみになっても我が子を心配するゲゲ郎———
もしかして水木が逃げてしまったので、遠くから見守る係になったのか…?鬼太郎シリーズ未履修ゆえの謎がまたここに生まれてしまった……






~完~






ここから水木の育児がはじまるのか……だいぶ端折ってくれたな創作者さんたちよ……聞いてへんでこんな…エグ話をよくもまあほんわか育児日記みたいに思わせてくれたな……(自分で情報入れていかなかったせいです)

何度も見たい映画ではないです正直。おかわりは自由かもしれないですがお腹いっぱいだなあわたしは……

結局この世で一番怖くて残酷なものは『人間』なんだなって、アニメだけどそう思いました。外道に知性を与えるとマズいな…という気持ち。
そして水木だけど、全ての記憶を忘れたのか、それとも哭倉村の出来事だけ忘れているのか分かりませんが、全ての記憶を忘れているのだとしたら、PTSDに悩まされていた事すらも忘れてしまえているんだろうか。
それは水木にとって、良い事ではあるとは思うけれど、きっと咄嗟にゲゲ郎の後ろ姿を思い出したように、いつかぼんやりと何かを掴みそうになったりするのかな。
そんな事を思っていると、どうやら今ネトフリにある悪魔くんで老人?の水木が見れるそう。老後まで生きててよかったな水木よ……



再履修としてもしアマプラに来たらもう一回ぐらい見るかもしれないけど、、、、、どうかな、、、、
久しぶりに落ち込む映画見たな…って感じでした。

もうちょいミステリー耐性あったり心得があればよかったのかもしれませんがね。
そうしたらもっと違う視点で面白く見れたかも。





おわりx(










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