2021/12/03
しゅっと、
何かが走っていくような音。師走?
もう12月なのね。
師走以外にも春待月とも言ったり。かわいい。
時間は冷たい風をきって猛スピードでどきまぎするわたしの横を通り過ぎてゆく。
足の速い11月と12月に挟まれたわたしは、自分が前に進んでいるのかどうか分からなくなっている。ちょうど電車の両側が動いているような、ふしぎな感覚。
「疲れ果てた」
「この電車を降りてしまいたい」
そんな衝動に駆られる。
歪んだ黒いもの、滲んだ朱い跡、心が軋む音。
ドスンっ と、のしかかりすぎ