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ひな祭りと桃の花

2月20日頃、
カレンダーに「雨水」(読み:うすい)という文字を見ることができます。
二十四節気のひとつで、立春から数えて15日後頃のこと。
(2023年は2月19日から3月6日の間)
雪や氷が水になる頃、凍っていた大地が緩む頃という意味です。
雪解けの冷たい水が流れている様子が目に浮かびます~

雨水に入ると風も春らしく、身体も動かしたくなる、、、、ような気がします!

ひな人形を雨水に飾ると良縁に恵まれる、と言われていますので、今日はひな祭りと桃の花のことなどを書いてみましょう。

ひな祭り


ひな祭りは女の子の健やかな成長を願う行事。
ひな人形を飾り、白酒、菱餅、あられ、桃の花等を供えて祀ります。

もう少し深堀りしてみます。

はるかむかし、
現代と違い、病気や災いで小さい頃に亡くなってしまう子供たちが多かったため、人形に災いを移し、川に人形を流して厄災を祓う「流し雛(ながしびな)」の風習がありました。
今でも各地に残っている流し雛の習慣を見ることが出来ます。
流し雛がひな祭りの原型と云われています。

少し悲しい気持ちがしてきます。
早くに亡くなってしまった子供たちにも、身代わりになった人形にも。

それから時が経ち、
人形を作る職人さんと着物をつくる技術もあって豪華で立派なお人形が作られるようになりました。
流すのはもったいない、、、という気持ちからなのかもっと違う気持ちからなのかわかりませんが、室町時代には「飾るひな人形」に形を変えてきます。
そして、江戸時代の初期、京都の御所で盛大な「ひなまつり」が催されて以降、江戸の武家社会にも広まり、庶民の間にも定着してきました。

”子どもたちの成長と無事を願い祈る”のはむかしから変わらずに現代に至ります。
(ここ大事!)

ひなあられ、白酒、ちらし寿司などをいただいて楽しいかわいいお雛様のおまつりの印象が少し深く更に良いものに変わりますね。

桃の節句

一年の節目となる日が節句。
中国から伝わった暦上の節目の日であり、節目の日には邪気が入ると云われているため、邪気を祓う行事が行なわれていたものが、日本に伝わり少しずつ変化したものです。
節句の中でもよく知られている五節句は、こちら↓↓↓

一月七日 三月三日 五月五日 七月七日 九月九日

三月三日はその五節句の一つで「上巳の節句」や「桃の節句」と言われています。

桃の花

桃の花を飾るのは、桃の花が咲く頃ということと、桃の木は「邪気を祓う神聖な木」と考えられていたからだそうです。
桃にはピンク色の他、赤色、白色などがあります。

<桃を活ける時のポイント>

桃は、湿気があり暖かい頃に咲き始めます。
なので、乾燥と寒さが苦手なんです。
切花の桃が咲かない理由は、乾燥と寒さが原因の場合が多いです。
気を付けるポイントをいくつかメモしておきます。

①お花屋さんからの帰り道、冷気が当たらないように持ち帰ってください。
②枝の元は、十文字に切り目を入れてから活けてください。
③桃の花、特に蕾は衝撃に弱く繊細です。
 蕾には触らない! 
 枝を振らない!
 エアコンの風が当たらない、でも暖かい場所に飾る!
 湿気を必要としますので、あたりに霧吹きをして乾燥しないようにする!

以上を気を付けて活けましょう。

桃の花と一緒に、菜の花やチューリップ、スイートピーを合わせて飾るのもおすすめです。
桃の花が手に入らないこともあるかも。
そんな時は、ひな祭りのお祝いとして桜の花やピンク色の花などでももちろんいいと思います。


旧暦の暦の3月3日は、新暦の4月3日頃にあたります。

もともとお雛様は、2月20日頃の雨水から旧暦の3月3日まで飾って”一緒に過ごす”ことが大事だったそうです。
お雛様は、3月3日を過ぎたら直ぐにしまう、と言われますが、、、
飾り始めの雨水は古い暦を使い、仕舞う時期は新しい暦に合わせるのは??? 
もう少し長く旧暦の3月3日まで一緒に過ごすのが暦のうえでも理にかなっていいのかなと思います。

🎎🌸楽しいひな祭りをお迎えください🌸🎎