ご褒美の話

私はひとつものを買う時にもの凄く悩むほうで、服にしても靴にしても、鞄なんてとてつもなく悩むし、家に置く棚とか、電化製品など、あらゆるものに対して本当になかなか購入に踏み切れないのだけれど、この度久しぶりに衝動買いというものをしてしまった。
というのも、ある真夜中に地震のことを考えて眠れなくなり(基本的に病気なんじゃないかと不安になるくらい過眠気味なので夜寝れないなんて3、4年ぶりぐらいだった)、地震の防災セットを買おうかと思ってネットの海をぐるぐるしていたら、なぜかタブレットで使えるスタイラスペンのページに行き着いてしまった。
元々スタイラスペンはもうずっと前から欲しいと思っていて、1番欲しいのはapple pencil なんだけれどもipad proでしか使えないとのことでipad proから揃えていたら恐ろしい出費になるので、我慢して2,000円ぐらいの先が丸いスタイラスペンを買って、proではないipadでしばらく頑張って下手な絵などを書いていたのだった。

そもそも真夜中に眠れなくてネットショッピングなんて、1番やばいシチュエーションである。けれど、私のような小心者はそのくらいの勢いと冷静さを無くしている状況じゃないと、ろくに買い物も出来ないのだった。仕事に必要なものならともかく、無くても生きていけるものを思い切って買うのは本当に勇気がいる。言い訳として、今年の年明けに私は少し出世をして、そのお祝いを、まだ何も自分のためにしていなかったから。なんてことを考えながら、品物が届くのを待った。

昔友人が、私はお金があったら湯水のように使ってしまうからね。
と自分のことを話していて、そういう風に生きられない私は、その子の破滅的なところにめちゃくちゃ憧れていたな、なんてことを思い出した。注文したのはたまたま仕事が休みだった台風の日で、ちゃんと遅れずに届くのか不安になりながら到着を待った。

こんなに何かを楽しみにするのは久しぶりだった。無くても生きていけるようなものが、あるとこんなにも気持ちを潤してくれる。忘れっぽい私はこの気持ちもきっとすぐに忘れてしまうから、それがもったいなくて気まぐれにこんな日記を書いた。

#日記

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