見出し画像

ステロイド剤の基本知識を無謀にもドラえもんで解説してみた【超かんたん解説】

こんにちは、蚊に左腕5ヶ所刺されたケイタです。。


今日も問題から。

この薬はステロイドですか?

画像1

答えは『YES』です。

液体ムヒは『ステロイド剤』です。



じゃあこれは?

画像2

答えは『NO』です。

ムヒS(クリームのムヒ)は『ステロイドは入っていません』



ステロイドって敬遠してる人も使っちゃってたりするんですよね。



では、今日は「そもそもステロイドって何だろう?」というお話です(市販の皮膚薬限定です)。



『なんかよく分かんないけどステロイドは怖いって聞くし…』って方は最後まで読んでみて下さいね。


ステロイドって何でしょう。


ステロイドを日本語になおすと、『副腎皮質ホルモン剤』といいます。


かー難しい言葉でできたブラウザバック!と言われそうなので、



ドラえもんで例えます!(無謀)



いくよ、しずかちゃん!!


(理解している人が読むと違う箇所も多々ありますが、今回はステロイド剤の【特徴を分かりやすく】なのでスルーしてください)



身体の中で起きていること


肌はよく炎症が起きますよね、虫さされとかじんましんとか。


大したことないはずなのに、身体の中では何が起きているのでしょう。



僕らの身体は自身で守るチカラがあります。免疫力ってやつです。



それが、ドラえもんです。



ドラえもんが、僕らの身体の中に入った異物を色んな道具でやっつけてくれているんですね。



だけど、さすがドラえもんです。



すぐパニックになっちゃうんですね。

画像3


色んな道具で原因をやっつけようと暴れます。



これが、炎症です。



身体の中では何種類ものドラえもんが活躍していますが、強すぎる道具を使っちゃう事もあります。



自律神経もそうですけど、僕らの身体の中では「ONとOFF」「GOとBACK」の押し引きで成り立っています。



ちょうどいい具合にするものはありません。



ONとOFFを身体が上手に使って「ちょうどいい」に持ってくんですね。



いつも身体の中でドラえもんがパニックっている時にのび太くんが「副腎」という家から出てきて


『ドラえもん騒ぎすぎだよーのんびりしようよー』

画像4


となだめます。


そうすると、ドラえもんも

「ほんとだ、空気砲で破壊しなくてもタケコプターで取りに行けばいいんだ」

と、我にかえるんです。



身体のあちこちでこんなドラえもんとのび太のやり取りが行われていて、僕らの身体は成り立っているんですね。



蚊に刺された時に塗るくすり


では蚊に刺された時と、薬を塗った時はどうなっているんでしょう。


蚊に刺されると、ドラえもんが発動します。

画像5

はい、ドラえもんのミサイルのせいで毒はやっつけましたが、ヒフが真っ赤に膨れあがりました。


これが『腫れ』です。




このページの1番上の写真2枚ですが

画像6

このムヒはステロイドが入っていません。


ドラえもんが使った道具でかゆみが起こるので、その後始末をしてかゆみを止めます。


ミサイルで破壊されて腫れたヒフから出る『かゆいよー』って伝える成分をブロックする薬なんです。



では問題のこっち

画像7

ステロイドが入った液体ムヒです。


こっちには主に2つの薬が入っています。


それがムヒSに入っている薬と、『のび太くん』なんですね。


そう、これが副腎皮質ホルモンを合成で作ったステロイド剤です。



のび太くんの力でドラえもんは落ち着いたのでミサイル発射を止めました。



ほら、腫れが治ってきましたね。



これがステロイドの効く仕組みです。



のび太ランク


ステロイドにはランク(強さ)があります。


のび太ランク1 最も強い


のび太ランク2 とても強い


のび太ランク3 強い


のび太ランク4 普通


のび太ランク5 弱い


となっています。


液体ムヒはランク5です。


ムヒsⅡ(ランク4)

画像8


ムヒアルファEX(ランク4)

画像9



となっています。


因みに、市販薬はランク3までの販売となります。


ランク2、ランク1は処方薬なので医師の診断が必要です。



のび太のダメなところ



そんなのび太ですが、やっぱりダメなところがあります。


のんびりするあまり、抵抗力がなくなるので菌にやられてしまいやすくなるんですね。

画像10

ほら、やられた。



なのでいくらかゆくても水虫にはステロイド剤を使ってはダメなんですね。



抵抗力が下がって水虫菌にボッコボコにされます。



ランクが高いのび太を使いすぎると副作用が起きる…という原因もこれ。


ほっぺたと腕では、薬の浸透率は10倍以上も違います。



顔、脇、股間などは特に吸収率が高いので気をつけて下さい。



まとめ

画像11


・ステロイドは肌の炎症を落ち着かせる薬
・ステロイドは副腎皮質ホルモンを人工的に作った薬
・ステロイドのランクは5種類ある
・市販薬はランク3まで、それ以上は処方薬
・ステロイドを使うと抵抗力が下がる


臨機応変にステロイドと非ステロイドを使い分けましょう。

使い方が分からなかったら薬剤師や登録販売者にお問い合わせください。



ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?