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IT導入補助金を申請しました

先日、自分の所属する会社で「IT導入補助金」を申請しました。
診断士として補助金申請のお手伝いをすることはありますが、申請者となって準備と諸手続きを行うのは数年ぶりなので新鮮な感覚でした。申請金額は少額ですが、必要な書類や手続きは少なくないので、用意したチェックリストやスキームを確認して不備がないように準備を進めました。
 
行政機関から取り寄せる証明書は、オンライン交付申請が可能なものが多く、簡単に取り寄せることができました。本申請も導入支援機関(行政から委託されている企業)のサポートを受けながら行うので、1時間程度のオンライン面談と手続きで終了しました。
行政サービスを受ける際の問題とされがちな「手続きの煩雑さ」は、IT技術の活用でかなり改善されていると感じました。この利便性は行政の工夫と努力あってのことですから、関係者に感謝しつつ、手続きを完了させてパソコンを閉じました。
 
一方で、行政サービスへの認知や関心を広げるための広報活動に関してはまだ課題があると思いました。企業等の担当者に補助金などの存在や概要を知ってもらい、該当するものをマッチングさせる「窓口」の部分です。HPや冊子、チラシなど、様々な媒体で積極的に案内していますが、どれもわかりにくいと思います。正直、案内を読み込んで内容を把握するのはとても疲れる作業です。行政サービスの制度設計や手続きが複雑なのは仕方がないのですが残念だと思います。
今回の弊社のケースはインボイス対応ソフト&ハードウェア導入のための補助金申請だったので、簡単に「IT導入補助金」とマッチングできました。幸いにも必要なことが明確で、提供してほしい行政サービスをすぐに探すことができたためです。制度の概要や要件を把握するために多少の読み込みが必要でしたが、申請までのハードルは高くなかったと思います。
 
行政が提供するサービスには、企業の経済活動を支援する強力かつ利便性の高いものが数多くあります。しかし企業が課題を整理して、その解決に有用なサービスへたどり着くまでには、長い道のりとなるケースが少なくありません。道のりを短く、平たんなものにするためには、企業は問題を整理して必要なことを把握すること、行政はサービス内容をわかりやすくすることが重要だと思います。診断士も助成金をはじめとする行政サービスとのマッチングをお手伝いすることがあります。私自身もその内容を正確に理解して、お客様にわかりやすく説明できるように努力と工夫をしなければならないと思います。
DSSでは、松村代表が行政サービスに対する広くて深い知識や経験を持っています。皆様の抱える問題解決につながる行政サービスの提案や活用についてサポートできるかと思います。及ばずながら私もお手伝いさせていただきますので、ご相談ください。
 
補助金採択の結果は9月中旬に公表されます。書類や内容の不備などがあっても修正の指示はないので、結果を待つだけです(一発勝負ですね)。インボイス制度の開始は10月1日なので、その対応は9月末までに終わらせなければなりません。仮に採択されても、準備期間は2週間程度しかないので気は休まりません。むしろ採択後が本番というか修羅場になるかと思います。いずれにせよ9月は忙しくなるので、今から体調管理を心掛けておこうと思います。
さて、どうなるでしょうか。

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