【しろくろ】サッカー日本代表は弱くなった?

ついに明日、2022W杯アジア最終予選の大一番・オーストラリア戦を迎えるサッカー日本代表。

勝てば本戦出場決定。負ければ最終戦の結果次第というまさに決戦になる。

毎度W杯に出るのは苦労しているが、今大会の苦労は一入な印象だ。

初戦で格下と目されていたオマーンにホームで完封負けを喫し、サウジアラビアにもアウェイで完敗するなど、予選3試合でわずかに1勝と最悪のスタートを切った。

なによりも不安だったのは、1番の対抗馬とされていたオーストラリアとの試合前に2敗したことだった。

結果としてオーストラリアもポロポロと勝ち点を落としていて、現在日本に次ぐ3位に甘んじているので踏みとどまれてはいるが、当初はW杯連続出場が本当に止まる不安に駆られた。

日本は弱くなった。オマーンとサウジアラビアに負けるなんて。アジアカップ決勝でもカタールに完敗した。

そんな評価が漂い始めている昨今。

日本は弱くなった、のか?

選手個人能力で全てが決まるわけではないが、ヨーロッパの最前線で活躍する選手はむしろ増えた。戦術研究も国レベルで積極的に投資と輸入を繰り返し、イニエスタなど世界トッププレイヤーを国内リーグに招くことで国全体のサッカーレベルは順調にステップアップしているように思える。

監督レベルでいうと世界で戦えるレベルには至ってないかもしれないが、それは元々の話。レベルが落ちたと説明するには要素が少なすぎる。

しかし、アジアで勝てなくなってきてるのは事実。なぜか。単純にアジアのサッカーレベルが底上げされているからだろう。

年々情報の流通が活発になり、オイルマネーと技術力で急速にサッカーにインテリジェンスが取り入れられ始めた中東諸国がその中心だ。

元々個人技術やフィジカル面ではアジアでも群を抜いていた彼らに、戦術面での技術力や統率力が加わった。

アジアカップ決勝でのカタール相手の完敗は決して日本代表の油断などではなく、カタール代表が個人技術や戦術面などで優れていただけの話。

今後も時間が経つほどに、アジアの基本的なサッカーレベルは上昇していくだろう。

そしてそのアジア諸国とせめぎ合うほどに、日本代表は弱くなったと言われながら強くなっていくのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?