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「勉強が全てじゃない」

職業が多様化し、「学歴はないけど成功した人」のサクセスストーリーははち切れんばかりに溢れている。

溢れるのは人気があるからだ。アメリカンドリームにも似た逆境からの復帰劇は、わかりやすいし共感できる部分が多い。

それを真に受けて勉強しない子供、は周りに例がないので多いとは言えないが、子供に勉強を強制しない親は昔より多い気がする。

「勉強が全てではない」。
綺麗事に聞こえるこの言葉は本当なのか?
他に夢中になれることがあれば、勉強はしなくてもいいのか?

インテリ層から見れば底辺大学。
一般層から見ればAランク大学。
で有名な青山学院大学を卒業した中途半端な学歴を持った僕が思うことを綴る。

「やらなくてもいいけど勿体ない」

習い事。友達付き合い。部活。恋愛。

義務教育の小中学校で勉強以外で勤しむとしたらこんなものだろう。

改めて思うが、「それやりながら勉強もできるよね?」と思う。自分も真面目に勉強しだしたのは高校受験期からで、小中学校のほとんどはサッカーと遊びに費やした。

でもいま考えると、勉強よりもそっちの方が大事だったのではなく、単純に勉強してるやつはモテないと思っていただけのこと。

友達と会えない夜の暇な時間。怖い先生の授業中。勉強することはできたのに反発して真面目に取り組まなかった。

「ああ勿体なかったな」と今では思う。
義務教育だってタダではない。親にお金を払ってもらい、9年間も時間を費やしたのだ。

そしてそれから逃げる事は、できなくはないがエネルギーがいる。
逃げれば変なやつだと揶揄され、おそらく友人も多くはなく、対人能力も乏しくなるだろう。

それでも人生を賭けて打ち込みたい"何か"がもしもあればいいが、そもそも子供ながらに残りの何十年もの自分の生き方を決定する判断能力はない。

勉強は全てではないが、同じスタートラインから同い年の全ての人と競い合う習い事なのだ。

コツコツと努力を積み重ねる事。質問する事。効率化。理解能力。言語化能力。

一生懸命に取り組めば、人間として大事な能力の殆どを学ぶことができる。

もちろん勉強だけでしか得られない能力ではないが、それにお金と時間をかけることが決まっていて、しかも何十年ものモデルケースがある。

この子にはこのパターンが、この子にはこっちの傾向が合っているかもしれない。

その上で独自のルートを選ぶことも可能だ。それに反対する人もいるだろうが、勉強を放棄するよりかは幾分か楽だろう。

利用しない手はないのだ。

「勉強は全てではない」
でも、「勉強は大きな一部」なのだ。

捨てるのは勿体ない。

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