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#3 ゴルフの楽しさは、スコアだけはないが、物足りなさも

私はゴルフに真剣に取り組み始めてから、既に2年程の歳月が経っていた。

誘い誘われ、ゴルフに少しでも関心のある人々とラウンド経験を積み、一方で週に2回程、せきちゃんと一緒に練習を積み重ねてきた。

しかし、相変わらず私は自分が上達しているとは感じられなかった。
下手になっているわけではないが、ゴルフが、ただの健康増進目的に化しているようにも感じられた。

実際に、スコアも90から105くらいをうろうろ。当初目論んでいた80台、70台はおろか、現実的には、100切りが毎回のラウンドの目標となっていた。

練習内容はというと、せきちゃんと共に、当時住んでいた綱島近郊のビッグゴルフ滝川(すでに閉店)やニュー鶴見ゴルフ練習場などに足しげく通い、ターゲットグリーンを目標に設定しては、どちらがより近くに打てるか、競っていた。

スイングについては、WEBや雑誌などを頼りに、プロゴルファーのスイングを参考にして、あれこれ試していたが、どれほど自分のスイングに取り込めたかは、かなり怪しい。

しかし、この時期のゴルフは、ただ単純に楽しかった。コースでも練習場でも、数球に1回、いや10数球に1回だろうか。ほとんど偶然と思われるナイスショットであっても、その打感や青空を舞う白球の軌跡が、とにかく爽快だった。

この頃は、年に20ラウンドほど。
気づけば90切り、80切りの目標は消え去っており、若干の物足りなさを感じつつも、前夜は、寝付けないくらい楽しみになっていた。


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