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私の音楽遍歴#06 「練習台に向き合う日々」

ドラムを自己流でバカスカと叩きまくる厨二時代でしたが、

再び挫折することを心配したのか、親は私をYAMAHAのドラム教室へ通わせてくれました。

同じ先生に2年ぐらい習ってたのかな。ドラムセットとと同じぐらい、

練習台での基礎練を重視しました。スティックコントロールの基礎、

ストローク、ルーディメントの基礎。あと毎日の日課として自分に課したのが、

ドラムを叩き続ける体力作りでした。電子メトロノームに合わせて

頭にアクセントを持ってきた16分音符をひたすらシングルストロークで叩き続けるというもので、

これを10分間、間断なく耐久レース的に叩き続けるというものです。

テンポ(BPM)120ぐらいから始めたのですが、10分間も叩けば直ぐに両腕がパンパンになりました。でも、

「まずはテンポ144で10分間リズムキープ出来るようになってみ」

と吹奏楽部のOBから言われたのが分り易い良い目標になりました。

毎日毎日、刻まれる電子音に合わせて、BPMを1ずつ上げる事に喜びを感じながら、

最終的には160~170ぐらいまでキープ出来るようになったんじゃないかな?

当時部室の隣は竹林になっていたのですが、新緑の緑に包まれた世界の中で、

真っ白なPearlの練習台に向き合い、トコトコトコトコトコトコ、、、とひたすらに没入する日々。

私は何か特別な音楽教育を受けたわけではありませんが、

このリズムキープトレーニングだけは何をするにせよ、やってて良かったな、と今でも思います。



ある日、ハードロックの課題曲を叩いていると、先生が

「うーん、結城君のドラムは何か変だ」

と訝しげな顔で悩まれていました。

「あ!分かった!君の4ビートが跳ねているんだわ。この曲はもっと普通で(Even)いいんだよ!」

3連符のリズムが好きでしたからね。音楽の楽しさしか知らなかった頃の記憶です。