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コロナと腸内環境

先日「コロナと腸内環境が関係ありそうだ」という記事を書いたのですが

また、新しい情報が見つかったので、こちらで紹介したいと思います。コロナと糞便移植に関する研究に関するものです。

糞便移植は、他人の糞便を移植するもので、免疫が絡むさまざまな病気に有効であることがわかっているのですが、どうもコロナにも有効な可能性があるとのことです。

こうした記事を読むと、もっと糞便移植が普及して、肥満や花粉症みたいな症状にも気軽に試してみることができるといいな…と思うのですが、やはりいろいろと難しい部分もあるようです。

まず、ひとつ目には「糞便エリート」を見つけるのが難しいこと

もうひとつは、移植にともない感染症などの危険な症状が発生することがあることだそうです。

つまり、人間の腸内細菌はその詳細がわかっておらず、ある人に問題ない細菌であっても他人にとっては問題が発生することがあったりするそうです。

また、腸内細菌の種類は膨大な数があるらしいのですが、それを個別に調べていくとすると、かなりの時間がかかりそうですから、早期に糞便移植を普及させるためには、日本でも早めにMITで行われているような「糞便バンク」のようなものを作る必要がありそうです。

そうしたデータベースのようなものができて、さまざまな症状と腸内細菌叢(腸内フローラ)の関係性がつかめてくれば、肥満や花粉症・アトピーなどの慢性的な免疫の症状にも気軽に糞便移植を試してみることができるようになる時代が来るかもしれないです。

遺伝子と腸内細菌叢と実際の症状の関連性がうまくつかめてくるようなデータベースが整備できてくれば、データサイエンスの手法を使って、また新しい知見が生まれるようなこともあるかもしれないです。

楽しみですね。

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