太田英司

フリーのデータサイエンティスト。データ解析やアルゴリズム開発の仕事をしています。

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最近の記事

生産性は「戦略」が9割

ネットの記事でもよく話題に上がるのが、日本の生産性の低さである。「なぜ日本の生産性は低いのか?」という主題のもとに「どうしたら社員のスキルをアップさせて、業務を効率化できるか?」みたいなことが論じられる。 ただ、そうした記事を読んだ後でいつも思うのは「企業の生産性みたいなものは、本来個人の能力で左右されるものなのだろうか?」ということだ。 つまり、「企業の生産性」のような大局的な問題が、「一個人の能力」程度で左右されるものなのか?ということだ。まあ、確かに各社員の生産性が

    • 私の考える理想の自動車

      免許を取ってから、初めて買ったクルマがノート e-power だった。本当は電気自動車に乗ってみたかったのだが、嫁さんの強い反対で結局中古のノート e-power (初代)に落ち着いた。 個人的に興味があったのは、モーターの動力特性で、下のようなモーターの特徴がどんなものなのかを実際に味わってみたかったのだ。 ■ 発進時および低速時のトルクの大きさ ■ アクセルに対する反応の高速性 これらはモーターの特性を考えれば、至極当然のことのように思うのだけど、実際に味わうとやは

      • 私の考える少子化対策 - インダストリアにさよならを

        私の長い非モテ人生を振り返ると、本当の女性のことがわかっていなかったなぁ…と思う。子供時代を振り返ってみても、兄弟は男だけだったし、男子が女子に混じって遊ぶなんてことも少なかった。昭和の時代は「男は男、女は女」の時代で、男子が女子の中に混じって遊んだりすれば、「女の中に男がひとり~♪ ヒュ~ヒュ~」みたいにからかわれるような時代だった。 そんな時代に育ったせいか、女性に対するイメージも昭和的なものから脱しきれず、長きに渡る非モテ人生を歩んでしまった。そして、そんな自分が持っ

        • ChatGPT が導く未来 - 人間回帰

          最近、仕事でもよく ChatGPT を使うようになって、その力に圧倒されている。職業柄ソフトウェアのコードをよく書くのだが、たまに ChatGPT にコードをお願いすると、驚くような速度でコードを書いてくれる。最近は、ソフトウェア開発専用の大規模言語モデルも開発されつつあり、ソフトウェア開発者という職業も段々怪しくなってきたなぁ…というのが個人的な感想だ。 日本語でちょっとした仕様っぽいものを書いてやると、ほんの何十秒くらいで、コードをスラスラ吐き出してくれる姿は、まさに「

          最近の腸活

          最近の勉強でわかった情報や、お勧めの食物繊維の摂り方をご紹介したいと思います。おそらく、この分野に興味を持っている人にとっては当たり前のことの内容かもしれませんが、どなたかの参考になりましたら幸いです。 最近の朝食 特に工夫はないのですが、毎朝フルーツグラノーラ食べてます。 食物繊維だけでなく、フラクトオリゴ糖やビタミンとかも含まれていて、便利なので、これを食べてしまっています。ただ、このままだと普通過ぎるので、少しだけアレンジを加えています。 シリアルはどうせ牛乳で

          電気代を節約したい

          最近、電気代が高い。10年くらい前は、冷房や暖房を使わない時期は 5000円代くらいまで電気代は下がっていたはずなのに、最近はどうやってもこれが 7000円より下がらない。理由がよくわからなくて、家中の消費電力を測ってみたりしましたが、結局は原因がわからず、途方にくれてました。 しかし、ついに原因がわかりました。 このことに気づかず、家中の消費電力を測るために、電流計まで作ってしまいました… どこかで無駄な電気を使っているはず…と、あちこちのコンセントに電流計を付けて、

          電気代を節約したい

          電流計を作ってみた

          数年前くらいに、Ambient の下島さんという方のブログを読んで、無性に電流計が作ってみたくなりました(たぶん、めちゃ有名な人…)。 「ちょっと暇になったら作ってみよう…」なんては思ってはいたのですが、あっという間に何年も経過してしまいました。ですが、昨今の電気料金の高騰などもあって、とにかく「どこでそんなに無駄に電気を使っているか」を知りたくなってしまい、作ってみることにしました。 で、まず最初に作ったのはこんな感じ… ほぼ下島さんの作例をそのままトレースしている感

          電流計を作ってみた

          生産しない人に価値はないのか?

          企業に勤めていた頃は、いつも「生産性」という言葉が頭の中にあったように思います。長いこと会社勤めをしているうちに、「生産性が高いことは良いこと、生産性が低いことは悪いこと」…そんな考え方が染み付いてしまいました。 しかし、改めて考えてみると、実は経済的な観点からは実は何も生産しような人が世の中では結構重要な役割を果たしているのではないか?と、最近段々と思うようになってきました。 実は何も生産しない人、消費するだけの人が、日本という国の強さを生み出しているのではないか?とい

          生産しない人に価値はないのか?

          小太郎の自己紹介

          小太郎です。隣は友達のラブ子。最近知り合いました。 趣味は主に昼寝。 たまに、ヨガ。 チャームポイントは八重歯かな。 よろしく!

          小太郎の自己紹介

          画像分類(MNIST) - Haiku / Flax

          最近、NumPyro 関係のネタをいろいろと探しているうちに、Haiku や Flax のコードを読む機会がありました。 JAX を使った深層学習系のライブラリとしては、Haiku / Flax / Stax / Trax など幾つかあるかと思うのですが、その中でも特にメジャーなものは Haiku や Flax あたりではないかと思います。 GitHub の星の数でいうと Haiku は 1.8k で、Flax は 2.7k なので、単純に考えれば Flax の方が圧勝な

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          Oculus Quest 2 体験記

          去年の冬に Oculus Quest 2 を買いました。ちょうど Amazon で 5000円くらいポイントが付くセールをやっていたので、そのセールに合わせて買ってしまいました。 相当なおっさんなので「もうさすがにゲームにはハマらんだろう…」と思っていたのですが、これが意外に楽しめています。最後に買ったゲーム機は PS3 だったのですが、PS3 のときはソフトをほんの数本買っただけでずっとホコリを被っていました。そんなこともあって「いまさらゲーム機は買ってもなぁ…」という気

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          Udemy 講座に関する Q&A

          なぜ自分が Udemy の講座を作ろうと思ったのか?などを Q&A形式でまとめてみました(誰にも聞かれていないけど…)。 Q1. なぜ講座を作ろうと思ったのですか?一言で言えば、自分が知りたいことがネット上などになかったので、自分が見たかったり、聞きたかったりしたことを講座としてまとめようと思いました。情報をまとめて、動画やスライド・コードとして提供するだけでも特定の分野の人に取っては時間の節約であったり、その分野についての理解を深めることに役立つ情報になるのではないかと考

          Udemy 講座に関する Q&A

          仕事依頼

          コンサルティングや勉強会など、データサイエンスに関わるさまざまなご依頼をお受けできればと思っています。お問い合わせ窓口は、当方の「双葉数理技術」というサイトにてご案内させて頂いております。 こちらのアドレスに直接メールを送信頂いても大丈夫です。 お気軽にお問合せ下さい。

          自己紹介

          まずは概要から…太田と申します。フリーランスのデータサイエンティスト・アルゴリズム開発者です。 東京工業大学 修士課程(数学科)を修了しました。大学では位相幾何学・微分幾何学を専攻し、ゲージ理論を位相幾何学に応用したドナルドソン理論を学びました。 その後、シンクタンクおよびベンチャー企業にて、無線通信分野の研究支援業務に従事し、企業の研究者と共同で第4世代携帯のためのアルゴリズムを研究・開発を行いました。通信分野における複数の特許の共同発明者となっています。 2011年

          ベーシックインカムと消費税

          前から思っていることなのですが、実はベーシックインカムと消費税をうまく組み合わせると、所得の再配分…というか、お金持ちと貧乏人の差をうまく吸収できるようになるのではないかと思っていまして、この記事ではそのことを簡単に例を上げて説明してみたいと思います。 下の例では、消費税を 8% から 12% へ上げた場合に、同時に毎月1人に1万円ずつベーシックインカムを支給したら、各家族にどのような影響を与えるのかをさまざまなケースで計算してみています。 1年間に300万円を消費する独

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          人と自動車のための未来都市

          首都圏にかなり長いこと住んでいて思うのは、都市はもっと理想的な形にできるのではないか?ということだ。 自動車と人間の動線特に日本の都市で問題に感じるのは、都市の中で自動車と人間の「動線」が混ざり合っていることだ。自動車と人間が同じ「道路」という動線に沿って移動してしまうために、さまざまな痛ましい事故が起きている。 歩道を歩いている小学生の列に自動車が突っ込んだり、信号待ちをしている人たちが交差点での自動車事故に巻き込まれてしまったりして、人間よりも圧倒的に硬くて重い自動車

          人と自動車のための未来都市