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心身の安定を保つ「無意識の観察技法」

“からだ”は、 “物質の塊”として見るのが普通ですが、当院の施術でとても大切にしているのは、“からだ”を“信号の塊“として診ることです。人間の身体には、全身に隈なく電気信号が行き渡っています。一般的に知られているのが脳・神経系ですが、東洋医学で言い伝えられている「気」の流れも生体信号の一種です。それらの生体信号は身体の「働き」、思考の「働き」になくてはならない生体エネルギーなのです。

身体に痛みがあると、多くの人は身体に何か「傷」がついていると思いがちです。身体が傷つくと、痛みが生じるのは当然のことですが、「傷」がなくても関節や筋肉の痛みが生じてしまうことが多々あるのです。当院をご利用いただいている方々から、多かれ少なかれ、治療後に痛みの消失、あるいは軽減を体験されて、「あ〜不思議」と驚きの声をいただいています。なぜ、驚かれるかというと、心の奥では「身体が傷んでいるはずなのに・・・」という潜在的な思い込みがあるのではないかと思います。

もしも、微細な傷であれば時間と共に自然に修復されますし、大きな傷であれば病院での治療が必要です。多くの患者さんたちはそのようなことを理解した上で当院を利用していただいていますが、痛みが強いほど、このような不思議な感覚は大きくなるかもしれません。しかし、治療者としては、不思議だけで終わるのではなく、「本質」を知ってほしいという願いがあります。

外傷などは別として、多くの慢性症状は、この「信号の乱れ」=「生体エネルギーの乱れ」から生じているということを多くの方々に知っていただきたいのです。そして、この生体エネルギーが乱れない様にするには何が必要なのか?これは、一言では言い表せない壮大な問いです。食習慣や生活習慣、運動習慣など生体エネルギーを安定させるためには様々な課題がありますが、あまり知られていない健康法を加えるとしたら、「無意識の観察法」です。

無意識も心の信号であり、生体エネルギーに多大な影響を及ぼします。誰の心の中にも自分が好んでいる心もあれば、あまり、望まない心が時折でてきて、自分自身を悩ませているのではないでしょうか?例えば、ある人に「〇〇すべきでなはないですか・・・」と、言いたいけど言えなくて悶々とするなど。誰もが経験することだと思います。そのような状況で、Aさんは、「そのように思ってはいけないと心の蓋を閉じる・・・」、Bさんは、「直接いうべきか、言わざるべきか・・言えば・・かもしれない・・」と悶々とした日々を送ります。

おそらくAさんもBさんもどちらも生体エネルギーに悪影響を及ぼして、心身に何らかの結果をもたらす可能性があるでしょう。もしも、心身に影響を及ぼさない方法があるとしたら、どのような方法だと思いますか?それは第三者的に自分の心に奥にあるネガティブな感覚を観察する方法です。ポイントは当事者でなく第三者の視点で観察する(第三者的観察技法)ことです。自分自身をテレビドラマの主人公として、人ごとのように観察する。その際、自分の心の奥にある(無意識)心情も同時に観察するのです。心を描写することは難しいことですが、言語化できなくとも感じることが大切です。これも繰り返しトライすることで、脳が柔軟に訓練されます。訓練することで当院での治療の理解が深まり治療効果もより高まることでしょう。

第三者的観察技法

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