言葉の掃き溜め【紅い欠片】

ゆっくりと揺らすグラス
火をつけた葉巻燻らす
手元に残る淡い影は
君が落とした紅い欠片
ゆっくりと拾い微笑む
その仕草に溺れる
氷を回す指は踊り子
もう既に君の虜
ガラスを染める琥珀色
揺蕩う煙と落ちた灰を
見つめる君の目つき
焦りすぎるとお手つき
俺を惑わす仕草 姿勢
大人のフリして保つ理性
声はまるでAya Sugimoto
Twiggyのような口元
無邪気な笑顔は美少女
絶世の美女 まさに理想像

溶け出した氷が交わる
何かが始まると感じた8月
思わず言葉が零れる
君はまた優しく微笑む
その指先で狂わす
麗しの姫 時計は置いといて
吐息交じりのkiss
悲しみを帯びたlip
愛した者を亡くした同士
その隙間を埋めるように
重ねていくシーツの皺
2人で開けた秘密の扉
合わせる目と目 重ねた手と手
逃げ出すように軋むベッドで
お互いに涙を浮かべる
紅い欠片と儚い影が

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