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「戦争勃発、味覚をやられた」僕とコロナのn日戦争 4/24 後編

「はあ、大変なことになったなあ。」

車に戻りシートベルトを締めながらそう呟いた。まだ時計は12時も回っておらず青空からの陽射しも眩しいのに、僕の心の中だけは鬱蒼としていた。こんなことでクヨクヨしてもどうしようもないと開き直り、お気に入りのプレイリストを流しながら帰路につく。

家に着くなり会社に電話した。すると、上長から在宅勤務へ切り替えるためにPC等の必要な備品を今から自宅まで届けると告げられた。そして、朝夕の検温の報告もしてほしいとの事だったのだが、体温計を入手できなかったことを伝えると”そう思ったから会社の体温計も一緒に貸し出す。”と言われた。なんで心を読んでくるのかな。笑

自宅に帰ってきて家族や友人にもPCR検査待ちだと伝えると、母親はめちゃくちゃ心配してきたし友人たちは”周りの人でPCR検査を受けた人はじめてだよ”という言葉を多数頂いた。

はあ、とため息をついて病院からもらったしおりを読んでみると、しおりをめくった最初のページに”このしおりは医師より「無症状・軽症」の方にお渡ししています。”という文言が書かれていた。

「え...。検査待ちだけどコロナ罹患だと診断されているんか...。」

会社で昼食時間を一緒に過ごす同期とも連絡を取ると、僕と濃厚接触者は今後暫く在宅勤務へ切り替えることとなったと教えてくれた。”あんたのせいで自宅で仕事しないといけなくなったじゃん。怒”と言われて、相変わらず優しくない同期に安心しつつ、お互いの家も近かったので買い出しをお願いした。文句を言われつつも買い出しを快諾してくれた同期に感謝して、上長が来るまで自宅待機をしていた。

数時間後、仕事を終えた上長がやってきて”例のブツ”を持ってきてくれた。ノートPC、社用携帯、それらの充電器、体温計、マスク、会社から仕事をするための必需品と今無くて困っているアイテムを受け取り、週明けからの在宅勤務の準備が終わった。

そして、その日の午後から
・毎朝夕の体温
・体調
を会社へ報告することとなった。

しおりをもう一度読んでみると、自宅療養と宿泊施設での療養のそれぞれの注意事項が記載されていた。買い出しも含めて外出厳禁ということもあり、宅配サービスの紹介ページもあった。同期には買い出しをお願いしたものの今後も踏まえて各宅配サービスのページを調べてみた。

結局、全てのページ+出前館+LINEデリマを調べてみた結果
・宅配サービス
  配送遅延が発生していた。
  最短の着日が4日後〜だった。
・出前館・LINEデリマ
  すぐに届くものもある
  単価が高く設定されている
  1人暮らしだと量が多い
という散々たるものでした。

GWも突入するし困ったなあと思いつつ、とりあえず宅配サービスの会員登録をしとくかーと登録画面のページに飛んだがエラー表示ばかり出たので諦めることにした。

そんなこんなでPCR検査を受けた長い1日が終わった。

続く。  




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