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【小説】街風

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創作小説。 一つの街を舞台に縁ある人達が紡ぐ物語。
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#小説

街風 編集後記

 僕は、「耳をすませば」の影響で小説家になりたいと中学生の頃に思っていました。  中学生…

けーすけ
2年前
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街風 episode.29 〜ネガイ カナエ タマへ Part.Ⅲ Re: 〜

 見知らぬ美女が店内に入ってきたと思ったら、ダイスケを連れて颯爽と去っていた。マナミは、…

けーすけ
2年前

街風 episode.28 〜ネガイ カナエ タマへ Part.Ⅱ One More Chance,One More Time〜

 ダイスケは、エリから貰った手紙を開いた。何度も読み返したその手紙は、開いては折り畳んで…

けーすけ
2年前

街風 episode.27 〜ネガイ カナエ タマヘ Part.Ⅰ カミノミゾシル〜

 「おや、今日は朝帰りなの?」  神様はゆっくりと眠そうな顔をしながらフラフラと歩いてき…

けーすけ
2年前
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街風 episode.25.6 〜X.Y.Z.〜

 「まあ、良いものは時代を越えますけどね。逆に音楽と違って、カクテルなんてずっとレシピは…

けーすけ
2年前
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街風 episode.25 〜Who Killed JAZZ?〜

 「この街にこんなお店あったんですね。」  すでに出来上がっているショウコちゃんの隣で、…

けーすけ
2年前
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街風 episode.23 〜離れ、交わり、離れ離れ〜

 「そろそろ彼女作れば?」  「いつまで想い続けてるんだよ。」  「告白しちゃえよ!」  あー、うるさいうるさいうるさい。  今日はリュウジと久しぶりに飲みまくっていて、気づいたらいつの間にかリュウジからのお説教タイムに入っていた。  自分はユリエさんと別れたというのに、そんな事を棚に上げて独り身の俺に説教をするとは。  家に帰ってきて自分の部屋に入ると、電気もつけずに何もない天井を眺めた。シャワーを浴びに行き、風呂上がりに冷蔵庫から取り出した麦茶を一気飲みした。

街風 episode.22.3 ~GIRLS TALK〜

 「ただいまー。」  「お姉ちゃんおかえり!」  「まだ起きてたの?」  パジャマ姿の…

けーすけ
3年前
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『趣味:自己表現』 街風/言葉の掃き溜め【番外編】

 僕は、小さい頃からずっと空想の世界が好きでした。  一人っ子だった事もあり、1人でレゴ…

けーすけ
3年前
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街風 episode.20 〜GOOD NIGHT、GOOD BYE〜

 「本当にこれで良かったのか?」  「ああ、付き合ってから今までもずっとあいつの心の中心…

けーすけ
3年前
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街風 episode.17 〜好きの気持ち〜

 「あー、今日は飲みすぎたなー。」  ケンジ先輩は少し千鳥足でふらふらと歩いている。いつ…

けーすけ
3年前
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街風 episode.16 〜コーヒーブレイク〜

 「今日はお客さんも少ないですね。」   ケンジはテーブルを拭きながら俺に言った。  「…

けーすけ
3年前
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街風 episode15 〜夢の続き Part.2 デスマーチ編〜

 デスマーチが始まった。  初めはみんなで自分達のクラスの誰が可愛いとか誰と付き合いたい…

けーすけ
3年前
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街風 episode.15 〜夢の続き Part.1 高校入学編〜

 もうこのクラスで過ごすのも数ヶ月か。教師という職業は1年単位で出会いと別れを繰り返す。でも、生徒達にとってはたった3年間しかない青春の1年だと思うと、その貴重な時間を共に過ごせる有り難みを感じる。昔からの夢だった教師になって、自分が生徒だった時には見えなかった苦労や仕事に忙殺される時もあるが、それでもこの仕事を選んだ事に後悔していない。たまに同じ教師である妹の愚痴を聞くこともあるが、自分はその度にいつも生徒達に恵まれていると実感する。この高校に赴任してから3年が経つ。母校で