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ワインマーケットパーティさんブラインド73回メモ

振り返り追記済み

人間余裕が回答に表れるもの

仕事が忙しすぎて半死半生で滑り込んだ今週のブラインド。
ハンナマの身体コンディションが祟ったか、大変ピーキーな回答になってしまった…

淡め白、濃いめ白、中庸赤の
バランス型?ラインナップ

①ニュートラル系だが…

  • 外観: 澄んで輝きのある、ほぼニュートラルでやや淡めのレモンイエロー、泡は無いが細かい気泡ややや見られた、滓なし、粘性は普通~やや低

  • 香り: アタック普通(やや強めか)でニュートラル系、やや熟した洋ナシからさらに熟度を感じる果実(黄桃等)などのまったり系、白い花、蜜のニュアンス、樽は無しかあってもごく控え目(古樽)。温度上がってお花ニュアンス(ジャスミン、オレンジフラワー等)がさらに強くなり、ほんのりナッティな感じも。後味というかあと香というかにチョーク感も強め

ニュートラル洋梨系でCHとPB(+ついでにCBやアリゴテも挙げておくが前者は香りのニュートラルさ、後者は香りの熟度・厚みからほぼ却下)、雑だがイタリアやスペインのニュートラル系白。他にシャスラなどが候補

  • 味わい: アタック普通、酸はM+~H-でそこそこあり、中盤からぐっと伸びるタイプ。甘味L、苦味は結構な塩苦味を感じる。ミネラル感あり、果実味M-、アルコール13-13.5、余韻やや長め7-8秒

ニュートラルでやや厚めのボディ、白い花やナッツなどから、イタリア白系品種の優先度高まる。具体的にはアルネイス、コルテーゼ、フリウラーノ、ファランギーナ等。
スペインだとマカベオやチャレッロなどだろうか?…が、独特の苦青いニュアンスが見当たらず優先度下げ。
他に味わいからアロマティックさ控え目のアルバリーニョ(ポルトガルなど)も候補に入って来た。
あとシャスラは否定もできないが最近飲んでなさ過ぎて味を忘れた…。
ここはおとなしく優先度高めのイタリア白の中から、白い花、ナッツなどから

イタリア(ピエモンテ)/アルネイス/2022/13.5%

フランス(ロワール)/ミュスカデ/2022/13.5%
×××◯◯

えっミュスカデ!ニュートラル系の時は結構挙げがちなミュスカデだけど、今回は果実の熟度やボリューム感を感じたので全く候補に無かった。
これは厳しい。しいていえば淡めの色と気泡から少しでも疑うべきだったか?
まあこのアルコールとボリューム感だと、仮に候補に挙げたとしても結局最後外してしまう気もする。
白いお花感がここまで香るのもちょっと珍しい気もする。「こんなパターンもある」くらいでおさえておきたい。

②「慣れ親しんだこの香り」って毎週言ってる気がする

そして毎週外してる気もする。

  • 外観: 澄んで輝きある、グリーンがかった濃いめのイエロー、泡滓無し、粘性普通~やや高め

  • 香り: アタック強め、熟した~コンポートくらいの洋ナシ、さらに熟度の高いフルーツまで手が届く感じ。甘くて黄色い蜜のようなニュアンスが強め。最初マヨっぽいというか辛子マヨっぽいニュアンスが取れたが後から消えた、樽はフレンチオークで新樽比率もそこそこありそう、還元香またはスモーキーなニュアンス(ゴムっぽさと言われればそうかもしれないが)、温度上がってからはMLFニュアンスが結構がっつり

CH、CBが第一候補(併せてPBも挙げてはおく)、他にこの間間違えたアシルティコ、イタリアやスペインの重め白も念のため。

  • 味わい: アタックやや強め、酸はM+で丸いが量は結構ある、甘味L、苦味はL+でほんのり程度、果実味はM+~H-で結構高め、アルコール12.5-13、余韻やや長め7-8秒

温暖と冷涼の中間位の地域のCHを疑いたい。
具体的にはマコネ、アメリカ冷涼地域(オレゴン、ソノマ等)、南ア冷涼地域(詳しくないがエルギンとか?ポールグルーヴァーとかこんな感じの記憶が!)、AUS冷涼地域(ヤラヴァレーやタスマニア等)、NZ、チリ高地等。
大変悩ましい。果実の熟度は結構高く甘やかさまである。だが同時に酸も結構ある。ミネラル感もそこそこある気がする。
樽を結構感じてかつ還元っぽさもあったことからAUSあたりも疑うも、酸やミネラルの感じからはマコネくらいもありうるし…
ここは腹を決めて

フランス(ブルゴーニュ/マコネ)/シャルドネ/2022/13%

南アフリカ(ステレンボッシュ)/シュナン・ブラン/2021/14%
×××△△
「南アのCB一度も当てられない」というジンクスをまたしても更新してしまった…。
えーこれCHとの判別ポイントは何だろう。
…と、冷静にコメント見返してみたら
・甘くて黄色い蜜のニュアンス
・マヨ感
・スモークorゴム感
…と、何気に特徴っぽいものが取れているw
樽感とMLFで結構早い段階でCB捨ててCHに絞ってしまったけれども、もう少し慎重に検討すべきだったということか…。
特徴は取れてたので以降気をつけつつも、どちらかというと南アのCB飲み慣れた方が早いのかもしれない。

メモ) 1964植樹のv.v.(濃厚な果実味と蜜のような甘味は古木由来との記述)。
樽はフレンチオーク90%、ハンガリアンオーク10%で新樽比率17%。

③辞書に無い系なのでは

  • 外観: 澄んで輝きある、わずかにオレンジがかった濃いめのラズベリーレッド、エッジはほんのりオレンジ、泡無し、滓は無いと思ったが後から少し見えたかも、粘性やや高めか

  • 香り: アタックやや強め、赤寄りのフルーツ(レッドチェリー、梅しそ)、特に最初はピラジンが結構感じられた、赤い花(ゼラニウム、ぼたん)も結構特徴的に香っている、VAもわずかにあるように思われる、樽はほんのりコーヒー/バニラを感じる程度なので新樽比率はそんなに高く無いのでは。なめし皮、ドライトマト、酸化熟成ニュアンスも感じる、温度上がって口の中を泳がすと漢方的ニュアンスも取れる

最初に結構強く来たピラジンからCSファミリーを候補に挙げたいが、如何せん赤寄りすぎるので薄めでエレガントなつくり、品種的にもCFやメルロなど。
後は飲んだ事無いけどちょうど耳年増的に直近ヴィノテラスさんのYouTubeから「ピラジンに赤寄りフルーツ」とのことでチリのカリニャンなども視野に入って来る…?
他にエレガント系ピラジンが辞書に無くて困った。

  • 味わい: アタック普通、酸M +やや高め、甘味L、渋味M〜M-やや控えめ、果実味M-やや控えめ、アルコール13-13.5、余韻やや短め6-7秒

当初チリのカリニャンは、南アCF、日本のメルローなどを考えた。
チリのカリニャンは前述の通り。ただ味わいでタンニンや果実味があまりにも控え目なので違うのかも。
南アCF・日本のメルローは同じコンセプトで「ピラジンあって凝縮感低め(→灌漑、降雨量高め)」というセンで。
他にはVAやなめし皮、ドライトマトなどのニュアンスも後から結構強くなったので、イタリア品種(バルベーラ、ネレッロマスカレーゼなど)のセンもあるのかと大分悩んだ。
結構辞書に無い中での戦いなので今回は勉強と思って仕方なく

チリ(マウレ・ヴァレー)/カリニャン/2018/13%

日本(長野県)/メルロー/2016/12%
×××△△
これは完全に絞り込みミス(しかも直近気になった見知らぬ品種に引きずられるパターンw)だけど、優先候補3つの中には挙げられている(しかもピラジンと低い凝縮感等の特徴からロジカルに)ので救いはあるな。
日本も飲み慣れが先決な感はあるも、このパターンは次来たら対処はできそう。

メモ) 樽の詳細はないが樽熟成は記載あり

総括

今週も大苦戦。大分ピーキーな回答になってしまった。①アルネイスで③がカリニャンなどという事は100%ないであろうw
③はかなり特徴があったので、今回はわからなかったが次回につなげたい。

振り返り総括

疲れきった心身に鞭を打つかのような全外し。
今日の一番の学びは「人間余裕が大事」←違うのでは…?
②・③は特徴はとれててそちらからのアプローチも可能そうではあるものの、南アとか日本はあまりにも経験値不足なので、まずはある程度数こなしていくことも考えたい。
今日の中で一番対策のとっかかりが無いのは何気に①…。一旦優先度低で良いかなあ。

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