春ゆきてレトロチカ プレイ後メモ(ネタバレ無し)

 表題のタイトルをプレイ、とりあえずシナリオ一巡してクリアできた様なので一旦感想をまとめておく。
 Twitterに書いていたら長くなったのでnoteに変更した。

 発売直後頃の時期にTwitterで話題に登っていたのを見て興味を持ち購入。推理ゲーは好きだが実写映像ゲームは初体験、逆転裁判シリーズ(特に初代3部作)が好きでダンガンロンパは初代のみプレイ済み。

 ざっくりまとめた感想はこんな感じ↓

・シナリオが良い。雰囲気は横溝正史風+少し火サステイスト(人によって好みはありそう)
・実写映像のゲームは慣れていなかったけどひと通りプレイした後では合っていたと思う
・やりごたえのある謎解き。ただし解くシステム(と手がかりの一部)に難あり

 以下詳細です。


シナリオ・映像について

 不老の果実にまつわる過去と現在の事件をそれぞれ解決しながら、その背後の謎に迫るストーリー。
 事前にまともに情報を見ておらず、洒落たタイトルと綺麗なOP画像で勝手に一話完結型の軽いやつかと思っていたら、がっつり続きもので重めのシナリオだった。怪奇色があって、好きな人にはたまらない感じに見えた(私は結構好きなタイプ)。

 メインの人物がけっこう攻めた柄の着物を着ているなと思ったのだが、見続ける内に画面内でのキャラクターの見せ方や存在感に合っているなと感じるようになったので、映像には拘ったんだろうなという気がする。
 ちょっとした表情の変化もさりげなくかつしっかり撮られていて、それが手がかりになったりもした所が良かった(全体に、展開に必要な情報をわざとらしくなく、きっちり盛り込んであるように思えて印象が良い)。

 映像で見せる事で効いてくる展開もあったので、この辺は是非やってみて実感してほしい。


事件・トリック・犯人解明

 細かく突っ込むと手がかりやトリックに気になるところもないではない(ちょっと強引なロジックとか状況証拠しかないとか)が、謎解きは概ね筋が通っていて本格的、各証拠・手がかりの情報も映像中にしっかり描写されている。
 ただトリックや手がかりに突っ込み所を感じる事もあったので、解明編で選択ミスした場合にめちゃくちゃ言われるのちょっとムッとしたw。

 事件の映像を見ていると、事件に直接絡む部分以外にも時々違和感を覚える描写や消化不良な所も出てきたが、最後の章でその辺りが概ね回収されていた。やはりシナリオが秀逸。


システム面

 ここはちょっと残念な点。
 推理編の動作がもっさりしていてちょっとやりづらい。思考空間のビジュアルは綺麗だけど見づらい所もあり、全体に操作性は良くない。

 「謎」と「映像中で提示された手がかり」を結びつけて得た「仮説」が解決編の選択肢になっていくのだけど、仮説を全部獲得しようとすると数が多くかなり面倒。その上、必要最低限で先に進める仕様とは言っても見落としを防ぐためと思い、仮説全回収していたら無駄な情報が多すぎて却って解きにくくなってしまった。
 ミスリード用の情報の数が多い上にどうみても言いがかりな内容もあるが、それらももっさり操作で獲得していくのでかなりの作業感が出てしまっている(就寝前にプレイしていたので、このパートだけはちょっと眠くなった)。
 明らかな偽情報が多すぎても雑音になるだけなので、もう少し厳選してほしい。僅かだが手がかりが情報過多な事もあった。解いてみたら「あの部分要らなくない?」となったのは、ヒントが多過ぎると混乱させられるだけだなと更に実感してしまった……。

 また、手がかりとして見返せるメモだけでなく、状況を事件映像で見直したい場面もあったのだけど、それは操作可能だったのだろうか?(チュートリアルも結構あっさりしていたと思うのだが)
 推理編以降の操作性には全体に改良がほしい。


最後に

 結局どうだった、と言われれば面白かった、良いゲームだと思う が結論。雰囲気の好みはあるだろうけど操作性以外はおすすめしたいゲームだと思えた。どんでん返しもあり、少し切ない終わり方もゲームの雰囲気に合っていて、王道展開で見応えがあると思う。

 ひと通りクリアして少し気になる謎も残っているのだけど、公式がネタバレ禁止との事なので念のため控えておくことにします。

 他の積みゲー・途中ゲーもクリアせねば……

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