売れない飲食店

売れない飲食店で感じる違和感についての考察。

立地もそこそこ、ご飯だって不味いわけじゃない。周りには賑わっている競合他社もいるし、条件は悪くないはず。
なのに、客が定着しない。ファンになってくれない。
他のお店はそんなに美味しくないし、そこそこ高いし、何故…?

なんてお店、時々見かけます。
立地、イベント、ジャンル、規模はひとまず置いといて、純粋に飲食店としてのポテンシャルを見たとき、売れない飲食店にはある共通点があります。
和食でも洋食でもファストフードでもジャンルを問わず、売れないお店では違和感を感じるのです…。

いやいや、違和感ってなんやねん!!

そう思いますよね…、私もそう思います。笑
なので、今回はちょっと考察してみようかと思います。

飲食店…というと、メニューと立地、あとはQSCが良ければ売れる、というのがおそらく定説かと思います。ですが、正直マーケティング論に詳しいわけではないので、理論的には何となくそういうものなんだなあ…とは思いつつも、理解出来ていない=実践・応用出来ないのが現状。
それでも売れなかったら、カレンダーの問題かな?お天気かな?って感じになるかと思います。
でも、それはずっと考えていても仕方がないことなので、それは一度忘れて考えていただきたい。

貴方のお店のウリと言えば?

と、聞かれた時に何と答えますか?
ウリ自体はそれぞれかと思いますので何でも良いのですが、おそらくそのウリが貴方のお店のイメージを象徴するものだと思います。
それは商品でもいいし、雰囲気でもいいし、サービスかもしれない。立地かもしれない。

問題は、貴方のお店のウリをきちんと理解し、ブランドイメージとして一貫性のあるアピールができていますか?ということです。

あくまでも私個人の感覚なのですが、この"ブランドイメージが統一されていない"ということが違和感の正体だと考えています。この違和感が、あまり売れていないであろうお店では共通して感じるものです。

とある例ですと…

某SC内にあるチェーンのハンバーグ屋さん。
食事にはご飯やカレー、スープ、サラダバーが込みで提供され、最低価格は980〜1,200円から食べられます。
ドリンクバーは別料金ですが、初回はクーポンもありますし、それを差し引いてもお得だと感じます。
…こう聞くと、某ボーイさんを思い浮かべる方も多いと思いますが、価格帯ではトントンか、ボーイさんの方がちょい高めかな?というイメージです。笑

こう聞くとかなりリーズナブルなお店をイメージするのではないでしょうか。
SCという立地も相まって、ファミリー層にも支持されそう。

…と思いますが、このお店は違和感を感じるお店でした。

雰囲気は全て黒と木目調に統一され、パッと見はモダンで少し背筋が伸びる感じ。
お洒落なんだけど、ファミリー層が大多数のSCではちょっと"お高くまとまってる"ような感じがして、なんとなく入りづらい。
メニューもよく見れば安いものがあるんだけど、店頭に貼ってあるメニューはお高めなものチョイス。

この時点でちょっと、違和感を感じませんか?

イメージズレてる〜〜〜〜

みたいな。笑

そして食事は上の通りなので、まあ値段相応なのですが…。。(ハンバーグはつなぎがたっぷりって感じ。美味しかったけど)

もし、外装の雰囲気のイメージのまま入店されたお客様だとしたら、ちょっとがっかり。

実際の商品のようなリーズナブルさを求めるお客様なら得した気分になるかもしれませんが、なかなか入ってくれないのではないでしょうか。

…つまりは、外装や店内のイメージはもちろん、商品やPOP、訴求方法や店員の制服までイメージが統一されていなければならないということなんです。

つまりはブランドイメージの統一ですね。

二兎を追う者は一兎をも得ず。

です。

なーんて思ったいちにちでした。

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