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20180107 赤岳(真教寺尾根〜県界尾根)

行ってまいりました。2018年1発目は、八ヶ岳の主峰、赤岳です。

赤岳自体は美濃戸口からの登山が一般的で幾度となく登っている山ですが、今回は一般ルート最難関と言われる、積雪期の真教寺尾根から赤岳へ直登し、県界尾根から下山というルートで登ってきました。
コースタイムは約8時間、赤岳に一番早く登れるコース…とのことですが、積雪期ということで10時間くらいを目処に3時頃出発。
マイカーは美し森駐車場に停められます。

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スタート!

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歩き始めはいつも真っ暗。
なんとなくテンションも上がりませんが、タイムリミットがある日帰り登山なので、今のうちにと歩いて距離を稼ぎます。

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でも、こちらのコースだと常に街の夜景を見ながら登山できます。
来るたびに思うけど、山梨の街の夜景は綺麗です。

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歩き始めて3時間ほど経つと、朝日が。

いつも美濃戸口から登っていたのでいつも逆光だったのですが、真教寺尾根側から登ると、朝日がちょうど赤岳を真っ赤に照らしてその名の通りの赤岳が見れました。
写メはうまく撮れませんでした。笑

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真教寺尾根のトラバース。
モリモリの雪ですので、ピッケルとアイゼンをしっかりと食い込ませて登りましょう。

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そしてここが真教寺尾根の核心部。
夏は長い鎖場ですが、冬は鎖は埋まり、下の石が邪魔をして少々登りづらいです。
途中少しだけハイマツ地帯でピッケルを使わせていただき、なんとかクリア。
くだりは使いたくないなあ…と思いつつ通過。
雪は多いですが、まだラッセルするほどでもないのでガツガツ進みます。

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左手にはバリエーションの天狗尾根。
えぐい稜線してます。

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核心部を越えれば、あとはひたすら進むのみ!
うーん、なかなかハードなコースです。笑
途中テント泊の方々と2組ほどすれ違いましたが、それだけ。
美濃戸口と比較するとはるかに少ない入山者数です。

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真教寺尾根の閑散とした空気は裏腹に、文三郎尾根からは続々と登山者が。
山頂は混雑していたので、さっくりと一応写真だけ撮って通過。笑

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頂上直下で一度、軽く吹き飛ばされる突風に襲われました。
強風で有名な八ヶ岳ならでは。油断してはなりませぬ。
しかし、この日は終始天気がよく、完璧な八ヶ岳ブルー。
しんどくてもこれを見るだけで『ありがとう八ヶ岳!だいすき!』ってなっちゃうから自分ほんとチョロいです…

とはいえ時間が若干押していること、油断ならない県界尾根が残っていることから、そそくさと準備を整えて下山開始。

赤岳頂上荘の裏手から県界尾根です。

ここから樹林帯に入るまでの間、ノートレースで一部吹き溜まりがあり、ふわふわずぶずぶの雪で森林限界の斜度で膝下ラッセルに。油断すると一気に尻まで落ちます。
最初はルートに沿って下に降りるのですが、途中からトラバースしつつの下山になります。
ここら辺は余裕がなさすぎて写真が全くありませんが…。笑

途中の注意点といえば、

・斜度がある場所でのラッセル注意。油断するとずぶずぶと落ちていきます。

・目印はほぼありません。鎖も埋まっていますので、ルートファインディング必須です。登り返すのもしんどいので、慎重に。

・高度を落としつつ南(向かって右)へとトラバースし尾根(樹林帯)へと繋がりますが、途中雪庇がかなりありますので注意。視界不良だと落ちるかも。

・長いハシゴがある場所を抜ければ樹林帯になるので一安心…ですが、ハシゴも鎖も雪の下です。かなりの斜度と岩がゴツゴツしている場所ですので滑落注意。ビレイ出して懸垂下降しちゃったほうが楽そうです。わたしはビレイ持ってきてなかったので、トラバースしました。。持っていけばよかった。。

ひとまず危険地帯は切り抜け、樹林帯を黙々と進んでいると一人の登山者とすれ違いました。
ああ、ここから先はトレースがあるよ…!!と安堵。しかし真教寺尾根よりも雪深なので、ズボズボハマりながらも進みます。笑
ワカンあると楽かも。

あとは小さな山を3つほど超え、スキー場を横目に下山。
行動時間はおよそ12時間でした。

県界尾根の入口には残雪期の通行禁止。装備不十分者、技術不足者通行禁止…という看板が。
たしかに、久しぶりにヒヤヒヤポイントのある山行でした。
一般ルートではあるけども、積雪期はビレイの準備もあると安心かもです。


#八ヶ岳 #赤岳 #雪山 #登山 #真教寺尾根 #県界尾根

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