医薬系特許への無効審判請求(新規・確定分、2021/09/27)

特許庁公報第8429号掲載分(2021年9月27日公示)
・新規分
予告登録件数(訂正・無効):25件
医薬系の件数(無効審判):0件
・確定分
審決の確定件数(訂正・無効):26件
医薬系の件数(無効審判):1件

1.EAファーマ v 沢井製薬、大原薬品工業

(1) 登録番号:特許6283440号
(2) 発明の名称:逆流性食道炎の再発抑制剤
(3) 分割出願:有
(4) 審判番号:2019 審800035
(5) 審決の趣旨:訂正を認める。全請求項無効。
(6) 登録年月日:R 3. 7. 30
(7) 出訴:有(令02行ケ10094、請求棄却)
(8) 権利者:EAファーマ 株式会社  
(9) 請求人/参加人:沢井製薬 株式会社(請求人)、大原薬品工業 株式会社  (参加人)
(10) 請求項1:
(訂正前)
ベンズイミダゾール系プロトンポンプ阻害剤を有効成分とし、維持療法を行う前の治療により治癒したプロトンポンプ阻害剤抵抗性逆流性食道炎患者に対する維持療法のために、プロトンポンプ阻害剤抵抗性ではない逆流性食道炎患者に対する治療期の常用量のベンズイミダゾール系プロトンポンプ阻害剤を1日2回、4週間以上投与され、
前記プロトンポンプ阻害剤抵抗性ではない逆流性食道炎患者に対する治療期の常用量が10mgであり、
前記ベンズイミダゾール系プロトンポンプ阻害剤が、ラベプラゾール、ラベプラゾールのプロドラッグ、又はそれらの薬学上許容される塩若しくは溶媒和物であることを特徴とする、逆流性食道炎の再発抑制剤。

(訂正後)
ラベプラゾールナトリウムを有効成分とし、維持療法を行う前の治療により治癒したプロトンポンプ阻害剤抵抗性逆流性食道炎患者に対する維持療法のために、ラベプラゾールナトリウム10mgを1日2回、4週間以上投与されることを特徴とする、プロトンポンプ阻害剤抵抗性逆流性食道炎の再発抑制剤。

(11) 関連医薬品:
・EAファーマ(エーザイ子会社、先発品):パリエット®錠
・沢井製薬、大原薬品工業:
ラベプラゾールNa錠10mg「サワイ」
ラベプラゾールNa塩錠10mg「オーハラ」

(12) 備考
本件と関連する知財高裁判決(知財高裁令和2年(行ケ)10094)については、以下が参考となる。

医薬系特許的判例ブログ
2021.06.29 「EAファーマ v. 沢井製薬・大原薬品工業」 知財高裁令和2年(行ケ)10094


(最終更新日:2021/10/12)

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