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EDHデッキ紹介・クルーグの災い魔、トラクソス

最近はMTGからやや遠ざかりがちでしたが、EDHはやりたいなと思い、友人と遊んでいます。
直接会ってやるのが一番ですが、できない時もSpell TableというWebアプリを使うとオフラインにかなり近いレベルでできます。
製作者の方に感謝ですね。

デッキ概要

さて、今回は私が友人とのEDHで使っているデッキを紹介します。
統率者は<クルーグの災い魔、トラクソス>。

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4マナ7/7の規格外のスタッツを誇るアーティファクト・クリーチャーです。

私が初めて50人規模の大会で優勝したのがモダンの親和デッキでしたが、それ以来モダンでずっと親和を愛用していました(<オパールのモックス>が禁止になるまでは)。
EDHでも自分の好きなアーティファクトのカードたちを使いたいということで、組んだデッキです。

EDHでは青・緑が強く、黒が次点、赤や白は弱いカラーという認識ですが、無色はそれよりも更に利用できるカードの幅が狭いです。
とは言え、ただ弱いだけのデッキというわけではありません。
いくつかキーカードを見ながら、デッキの動きを紹介します。

キーカード紹介・神秘の炉

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<神秘の炉>はいわば無色の<未来予知>です。
無色デッキであれば、自分のデッキトップをマナが尽きるまで次々と唱えられます。
このカードがデッキの核になっており、序盤に設置して大量展開もよし、後半にマナを十分確保して設置から一気に盤面を取り返してもよしといったところ。

トップに土地が連続すると止まってしまうのが弱点ですが、それをカバーするカードが<写本裁断機>や<師範の占い独楽>です。

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<写本裁断機>は相手の<吸血の教示者>などのチューターや占術能力を封じるのも良いですね。
破壊されたキーカードを墓地から回収する機能もあります。

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<師範の占い独楽>はトップの順番を並び替えて土地を後ろに送ることもできますし、二番目の能力で土地を手札に入れて独楽をデッキトップに送ることでもデッキめくりを継続できます。

また、アーティファクトのマナコストを軽減するカードと<神秘の炉>が組み合わさった時のマナ効率は圧巻!
<鋳造所の検査官>、<雲の鍵>、<類似の金床>、<人知を超えるもの、ウギン>といったカードがあります。

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ちなみに、<神秘の炉>、<師範の占い独楽>、アーティファクトコスト軽減が揃うと無限ドローが成立します。
<師範の占い独楽>が0マナキャストになり、独楽の2番目の能力でドロー&独楽をトップに→<神秘の炉>の能力で0マナの独楽を場に出す→独楽の2番目の能力で……
デッキの残りにもよりますが、概ね無限マナからパワー無限大の<歩行バリスタ>が登場してゲームが終了します。

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キーカード紹介・金属細工師

もう一つのキーカードは<金属細工師>です。
一気に8~10マナほど出せることもあり、大量のマナを展開できるのは無色ならでは。

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<通電式キー>や<多用途の鍵>など、アンタップ能力と組み合わせると爆発的なマナが生み出せます。
さらには、<威圧の杖>と組み合わせた無限コンボもあります。
手札に3枚以上のアーティファクトがあれば無限マナ&無限ドロー状態になるのです。

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こっちも<歩行バリスタ>に繋がってゲーム終了ですね。

戦い方と弱点

まず、自分一人の力で勝つことは不可能です!
デッキパワーとしては決して高くないので、他のプレイヤーとの協力が欠かせません。
戦力バランスを注視し、先行しているプレイヤーを叩き、場を均衡にします。

即ち、トラクソスを出しつつ、コンボパーツは手札に抱え、「自分は無害ですよ~」「悪いプレイヤーを攻撃しますよ~」という態度でプレイを続けていきます。
コンボパーツの片割れを出すと危険視されるので、パーツは手札に抱えたまま、揃うまでは違うカードをプレイしていくのが良い事が多いです。
コンボ以外にも細いシナジーが色々あるので、カードの相互作用を見落とさない事が大事です。

そして、マナ・手札・盤面の条件が揃ったところでコンボを仕掛けます。
ただし、カウンターが想定される場合、他のプレイヤーが動いてカウンターされるのを見てから動くのもアリです。
お互い協力状態からの裏切り。この辺りが多人数戦の面白いところですね。

なお、<汚損破>や<進歩の災い>などのアーティファクト全破壊は厳しいです。
<ダークスティールの溶鉱炉>が出ればいいですが、だいたい先に撃たれるので……
この辺は、尖ったデッキを使っている身としては受け入れるしかないでしょう。

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デッキリスト

ということで、最後にデッキリストを紹介します。
上記のコンボ以外にも色々なシナジーが隠されているので、アーティファクト好きの方は探してみて下さい。

統率者: 《クルーグの災い魔、トラクソス/Traxos, Scourge of Kroog》

クリーチャー11
1:《歩行バリスタ/Walking Ballista》
1:《マイアの回収者/Myr Retriever》
1:《通電式召使い/Voltaic Servant》
1:《鋳造所の検査官/Foundry Inspector》
1:《ガラクタ潜り/Junk Diver》
1:《金属細工師/Metalworker》
1:《屑鉄さらい/Scrap Trawler》
1:《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》
1:《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster》
1:《映し身人形/Duplicant》
1:《鋼のヘルカイト/Steel Hellkite》

呪文56
1:《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
1:《水蓮の花びら/Lotus Petal》
1:《魔力の墓所/Mana Crypt》
1:《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
1:《オパールのモックス/Mox Opal》
1:《溶接の壺/Welding Jar》
1:《写本裁断機/Codex Shredder》
1:《探検の地図/Expedition Map》
1:《魔力の櫃/Mana Vault》
1:《多用途の鍵/Manifold Key》
1:《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
1:《太陽の指輪/Sol Ring》
1:《通電式キー/Voltaic Key》
1:《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
1:《友なる石/Fellwar Stone》
1:《砕けたパワーストーン/Fractured Powerstone》
1:《厳かなモノリス/Grim Monolith》
1:《吠えたける鉱山/Howling Mine》
1:《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
1:《精神石/Mind Stone》
1:《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
1:《次元の歪曲/Spatial Contortion》
1:《思考の器/Thought Vessel》
1:《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》
1:《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》
1:《雲の鍵/Cloud Key》
1:《連合の秘宝/Coalition Relic》
1:《名誉に磨り減った笏/Honor-Worn Shaku》
1:《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》
1:《彫り込み鋼/Sculpting Steel》
1:《類似の金床/Semblance Anvil》
1:《威圧の杖/Staff of Domination》
1:《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》
1:《前兆の時計/Clock of Omens》
1:《面晶体の記録庫/Hedron Archive》
1:《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》
1:《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》
1:《神秘の炉/Mystic Forge》
1:《スランの発電機/Thran Dynamo》
1:《巻き戻しの時計/Unwinding Clock》
1:《ちらつき蛾の甕/Blinkmoth Urn》
1:《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
1:《記憶の壺/Memory Jar》
1:《精神の眼/Mind's Eye》
1:《夢石の面晶体/Dreamstone Hedron》
1:《マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice》
1:《次元橋/Planar Bridge》
1:《ニンの杖/Staff of Nin》
1:《人知を超えるもの、ウギン/Ugin, the Ineffable》
1:《全ては塵/All Is Dust》
1:《彩色の宇宙儀/Chromatic Orrery》
1:《解放された者、カーン/Karn Liberated》
1:《この世界にあらず/Not of This World》
1:《イシュ・サーの背骨/Spine of Ish Sah》
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
1:《ダークスティールの溶鉱炉/Darksteel Forge》

土地32
1:《古えの墳墓/Ancient Tomb》
1:《秘儀の灯台/Arcane Lighthouse》
1:《爆発域/Blast Zone》
1:《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
1:《埋没した廃墟/Buried Ruin》
1:《魂の洞窟/Cavern of Souls》
1:《裏切り者の都/City of Traitors》
1:《雲上の座/Cloudpost》
1:《水晶鉱脈/Crystal Vein》
1:《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
1:《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》
1:《ウギンの目/Eye of Ugin》
1:《幽霊街/Ghost Quarter》
1:《微光地/Glimmerpost》
1:《絡みつく砂丘/Grasping Dunes》
1:《家路/Homeward Path》
1:《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
1:《発明博覧会/Inventors' Fair》
1:《石化した原野/Petrified Field》
1:《ウギンの聖域/Sanctum of Ugin》
1:《屍肉あさりの地/Scavenger Grounds》
1:《焦土/Scorched Ruins》
1:《海門の残骸/Sea Gate Wreckage》
1:《見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Gods》
1:《露天鉱床/Strip Mine》
1:《演劇の舞台/Thespian's Stage》
1:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
1:《ヴェズーヴァ/Vesuva》
1:《不毛の大地/Wasteland》
2:《荒地/Wastes》
1:《ザルファーの虚空/Zhalfirin Void》

ちなみに、<探検の地図><この世界にあらず><ウギンの目>はデッキを外そうと思ってます。
<探検の地図>はMishra's Workshopをそのうち買おうと思っていて、気付いたら20万円を超えていて買う気をなくしたので要らなくなりました。
<この世界にあらず>と<ウギンの目>はエルドラージをデッキに入れていた頃の名残です。今の形とはあまり合わないので抜いていいかなと思います。
<ウギンの目>はクリーチャーサーチは使えるんですが、あまり起動機会はないので、もっと平均的に活躍するカードに変えたほうが良いと思います。

候補になるカードは色々ありますが、デッキのほとんどのカードに瞬速を与える<蜃気楼のマイア>は有力な1枚ですね。

期待の新カード

「ゼンディカーの夜明け」では、無色デッキの<魔力の篭手>こと<見捨てられた碑>も登場します。
クリーチャーの少ないデッキなので+2/+2修正はそこそこといった所ですが、マナ増量とライフゲイン能力はかなり有用ですね。

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