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化粧ポーチ迷子卒業、とその哲学

これは、モンベルの黒いポーチを買ったら人生観が変わったというお話です。

迷子時代

気に入って買ったはずで、実際のところ悪くはないんだけど、なんか違う・・ってなること、ありませんか?

私の場合、化粧ポーチがそれでした。長年、気分がアガる柄の北欧ブランドのものを使っていました。大きな不便はなかったのですが、鞄の中で他の柄に紛れるとデザインの良さは半減して見えるし、毎日出し入れで薄汚れやすく、しかし洗うとヨレヨレに・・、でも買ったばっかりだし・・という心のザワザワがつきもののアイテムでした。

ザワザワしないモノ

ザワザワ→買い直し→今度はいいかも→やっぱりザワザワ、のサイクルを数年繰り返していましたが、これはれっきとしたストレスだと認め、なんか違うの「なんか」と真剣に向き合うことにしました。

検証の過程で、まず、自分の「積極的選択をしたわけではないのに、買い替えたくならないばかりか、これって実は最高だったんじゃないかと静かに愛し続ける持ち物」を探してみました。それで見つかったのが、地味な黒の折りたたみ傘です。

デザインレスの効果

あるとき、使用中の折りたたみ傘が強風で壊れ、次は丈夫なのにしようとアウトドアブランドのモンベルへ。今となれば好みの色がなかったことが幸いでした。もういいや黒で。という消極的意志で選んだものでした。

今でも傘単体を見て最高♡と思うことはありませんし、人からほめられたこともないのですが、ごちゃごちゃした東京の景観の中で鏡に映った「自分と傘」をみたとき、むしろ全体が底上げされているかのような感覚になりました(自己肯定感スイッチ低め)。しかも軽量でコンパクト、壊れにくい。

それで、思いました。欲しいデザインとその理由が明確なアイテム以外は、積極的にデザインレスなものを選択することで、日々のザワつきは鎮静できるのではないかと。そして、アウトドアブランドゆえの耐久性は、その鎮静に信頼も付加するという。

「やっと会えたね」ポーチ編

そんな経緯で、特に他のブランドとの比較などはせず、モンベルの黒ポーチを購入しましたよ。

トラベルキットパック M

ね。見て特にアガりませんよね?鞄の中でもし~んとしています。それでいいんです。君は黙っていてくれるのが一番の仕事なのです。

中の仕切りについては「ふーん、ポッケが付いてるのね」くらいにしか思っていなかったのですが、ポーチの中をガサゴソしなくても物が取り出せる今の私、更に底上げされてしまいました。


三つのポケットの後ろにもファスナー付きの部屋があり、マスクやティッシュ入れてます

結論

ともするとモンベル推し、シンプルイズベスト、整理術、の話にも読めると思いますが、自分としてはモノ選びのときの思考方法を少し整理できたような気がして、書いてみました。

これからも、迷子になりそうなアイテムを買うときは、できればアウトドアブランドの黒、そうでない場合も極力、デザインの煩わしさがなく機能的なモノを選べる自分になれたらと思います。

どなたかのお役にたてたら嬉しいです。

注:このポーチは商品名のとおりトラベル用で、旅先で開いてそのまま吊るすためのS字フックのようなものがついていましたが、自分には不要なので切りました✂!

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