続きモノAI漫画創作雑記(1)
続き物にチャレンジします。第1話がひとまず完成しました。
PONなナビ(AI)が現実世界に「体験すること」を学習しにきた、という筋のお話になる予定です。
実は前から描こうと思っていた内容で妄想の原型は以下の記事です。
ということで今回も制作雑記と言う名の感想文を書いてみます。
今回のレベリング課題
今回設定したお題です。
登場人物を増やす(男の子を描く)
アップショットも多めに描く(ただし女の子に限る)
人物像の描写を増やす
コミュニケーションコマを増やす
こまごましたオブジェクトをとりあえず頑張って描いてみる
できるだけ背景を描く(或いはグラデで誤魔化し白背景率を減らす)
キャラクター一覧表を作る
このあたりを考慮に入れつつ、制作過程の着色などもベタ塗りからペン塗り風など何パターンか試してみたりしました。光沢表現がとっ散らかってるのはその辺の影響です。
今回も相変わらず一通りやり終わってから認知したのですが、最初の下書き段階でペンの色が淡いか濃いか、筆圧強弱で最終的に鉛筆調(前者)になるかペン画調(後者)になるかがある程度コントロールできそうな気がしました。個人的には前者の方が好みです。
また今回はキャラが複数出てくるのでStyles (プロンプトタグ) を使う必要が出てきました。やり方が正しいのか分からず相変わらず雰囲気で書いています。
どの道出しづらい構図は絵起こしなのであんま関係ないかもですが、利用パターンが増えそうなので、他にも気づいたことがあれば書いていきたいと思います。
制作の進め方に対するちょっとした変化
練習用課題作ではネームを実質的に起こさなかったので手戻りが非常に多くなりました。この反省を活かし、今回はネーム→構図仮決めの絵を生成していく→制作に着手するという流れに変更しました。
フロー化すると下記の要領です。
ラフ後は顔方向や描写が大筋合っていればOKで気楽に生成を進めます。ランダムSeedで構図が複数出た絵を選別&場合により組み合わせて最終イメージに近づけます。
この段階で出てくる絵は齟齬がありまくりですが、そこのギャップを埋める工程だけを手描きに回します。
暗中模索で進めるよりは明らかに進行度が目に見えるので、このあたりはセオリー通りにやるべきと今さらながらに痛感。
ディスプレイ内などの描画
スマホ画面やナビ画面の描写が多くなったので、ペイントソフトの自由変形を駆使して多少それっぽくしてみました。
外形になる背景絵で描写部分を馴染むように調整→文字などのオブジェクト起こし(私は例によりPowerPoint)→ペイントソフト側へクリップボードでレイヤに移送→背景透過→外形絵に沿って変形→背景絵へ結合の流れ
ここはあまり描き込みを要さなくても案外それっぽく見え、雰囲気を出せるのでひと手間かける価値ありだと思いました。
違うモデルも使ってみた
今回はAnimagine以外のモデルも幾つか試してみました。今回描写が必要だったクルマのオブジェクトや都市部、ビルなんかの背景はこれまた定番どころですがCounterfeitの方がAnimagineより全体的にいい感じでしたのでこちらを採用。
ただ広角の絵が出がちで、真正面や下からの構図といったニュアンスが上手く伝わりませんでした。写真起こし・手描きは相変わらず併用が要ります。
背景ではlineartのdenoiseを引き続き使用していますが、使う際生成サイズはwidthとheightは128の倍数にしないと下記のエラーが出て小一時間原因が分からず無駄にスローされた例外を追っかけたりしてハマりました。錬成時は512とか768とか1024とか、キリのよいサイズを常に使う必要があります。補正は最後にやりましょう。
同じプロンプトの人物画もついでに比較。今回のお話はおバストがかなり大事な要素です。カラダの質感はCounterfeitのが好みです。ベース絵も時と場合によりモデルを変えそうです。
背景Tips:Copainterがすごそう
制作の傍らでTwitterで諸先輩から発信される情報も色々収集しているのですが、Copainterというサービスが背景を写真から起こす時のトーン調節にとても良さそうなので、次の話を制作するあたりで試してみたいと思ってます。
写真起こしの絵が3枚目の絵になるのヤバくないですか?
SFちっくな表現をしてみた
ヒロインちゃんはゲシュタルト体風になるようにt2i絵を透過にして背景は映画のマトリックスで出てくる黒背景に緑のデジタル文字が落ちてくるあのシーンをi2iにDSガバめで食わせてみたところ、割とうまいこと電脳世界っぽさが出ました。
2話目ではマイノリティ・リポートみたいな空中ディスプレイ&インターフェースな表現を描写をしてみたいな~と妄想してます。
そういえばマトリックスと言えばモーフィアスのこの台詞は私の人生における道標です。
マジでやらないと分からないことが大杉です。
閑話休題、そのうちカラー絵を描けるようになったらモーションを付けてなんちゃってソシャゲ画面の創作なんかもやってみたく相変わらず無限に妄想が捗ります。
課題継続中:時短テク
人物とオブジェクトを安定的に描く部分がAIが弱い領域かなーと思ってますが、世の術師さんは色々な技術手法でこの問題を解決されているようで尊敬します。
私は脳筋なので上手く出ないなら描いてまえの精神で突き進んでおりますが、創作スピード向上にはprompt生成に頼らざるを得ないこともあり、今回からほぼ生成絵だけで済ませるコマも使ってます。
手描き始動の100分の1ぐらいの時間で終わるし線も綺麗だしでアヘ顔になります。が、ちょっと品質が高すぎ&Animagine顔と髪の毛で既視感が強く出てしまうので、ほどほどに使いたいな~というお気持ちです。
今回は制作途中から作業時間データを取り、幾つか記録してみました。一番時間を食ってるのが手描き背景や透過などの全体調整でした。
AIに任せている作業は全体の2割も時間が掛かっていないようです。
デジ絵あるあるなのかわかりませんが、絵を重ねる時の違和感修正が手練れていないのでかなり時間を食っているようです。やってる間は時間を忘れているので可視化は重要です。
背景や透過補正をしないといけない頻度を減らす(というか上手くやる)ことで時短できそうな筋が見えてきましたので、ちょっと意識しようと思います。
ほか、練習用作に比べてトレース能力は上昇したお気持ちで、リスキリングできてる感をほのかに得ました。
塗り(着色)のところにまだ全体的に課題感があるので、いろいろ試しつつ自分なりの最適解を導き出していきたい今日この頃です。
ということで今回は以上です。
最後に無駄に時間をかけて作ってみたキャラクター一覧表を置いておきます。
8月は色塗り(カラー絵)の試行錯誤をしようと思っているので2話は月内に出せればいい方かなぁと思っています。
ではでは。
▼自分用メモ
今回の制作コスト(生成枚数的な意)
ページ数:13
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PNG infoつき加工前画像はこちら